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田原ブレイク〜恋焦がれた冬の夜〜



くたびれた自販機でふたつ
缶コーヒーを買って。

名前もさほど有名じゃないけど。
坂道の途中座って
隣には誰もいなくて
イヤフォンをした耳は
どうしようもなく冷たくて

歪みもはぐれた時の隙間を
縫い合わすみたいな優しい音も
真夜中の空気に溶けて
雪みたいにキラキラしてるように見える。


もし、君の愛する人が親指姫で
それを守るみたいに手を握って
その四つ目の指の冠にキスをして
目を瞑って届いてくれるといいな、
君のわかんないところで
僕も今奏でているよって六弦を撫でていても


その姿がどうしようもなく愛しくて
細くて弱そうな身体も
大きな手を見ればなんとなく安心して
繊細なその音が不安や憂鬱を
取り去ってくれる。


自分のモノにしたくて
無性に腹が立つんだよ
自分を押し殺したはずなのに


多くを語らないのに
余計なことはしないのに
沈黙の中から伝わるモノがたくさんで


マルボロ、ギター、コーヒーが好き。
変わらない、目移りしない。
そんなふうに魅力的で


近づきたくて真似た

真夜中にくたびれた自販機で
缶コーヒーを買って


君は心を奪ってくんだ
届かない 触れないと知りながら


「君なしじゃ不安定なんだよ」

堕ちそうになりながら
畦道を歩いてみたりして
イヤフォンをつけた耳が
どうしようもなく冷たくて
それが少し痛くて どこか似てて泣いた


誰かのために頑張ってみても
自分のために頑張ってみても
すべてはあなたに向かって

すべてがあなたへの愛に変わって


あなたの声は聞こえないけれど
あなたの音なら聴こえてるんだ。










なんて思ったりして

あーあー独り言ー(笑)
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