*赤司*

「あ、あそこのお店すっごいお洒落だね!」

「そうだね、行ってみようか?」

「うん、何のお店かなー?」

ワン!

「あ、犬。」

「首輪が付いてるから野良犬じゃなさそうだね。」

「どうしたのワンちゃん?飼い主さんとはぐれちゃったのかな?って、わ!」

ハッハッ!!


「は、発情期なのかな?ちょ、こらっ、だ、ダメだってワンちゃん、私犬じゃないよ?恥ずかしいから、ね?」

「・・・」


ビクッ!
タッタッタ...


「あ、良かったー、向こうに行ってくれた。でも急だったね、どうしたんだろ?」

「急に寂しくなって飼い主さんの所へ帰ったんじゃないかな?」

「そっか、でもちょっと怯えてた感じだったね・・・私の怒り方、そんなに怖かったかな?」

「いや、そんなことはないよ。それに、そう見えたのもきっと皐月の気のせいだよ。さ、店に入ろうか。」

「あ、うん、そうだねー。」




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「・・・」

「皐月?」

「あ、赤司君。」

「こんな所で何を・・・誰かと待ち合わせているのかい?」

「んーん、今日天気良いから、散歩しに外に出てみたんだけど、ちょっと疲れちゃって・・・休憩中です。赤司君は?」

「用事があってね。終わったから帰る途中だったんだけど・・・横、良いかな?」

「え、あ、どうぞどうぞ!私の椅子じゃないし!」

「有難う。」

「いーえ。今日も暑いねー。」

「そうだね。ちゃんと水分は取っているかい?」

「大丈夫、今日は水を持参してるよ!」

「そうか。今日に限らず、ちゃんと毎日ね。この前みたいにならないように。」

「あはは、どうも忘れちゃうんだよねー。ちゃんとこまめに水分補給するよう気を付けるよ。」

「あぁ、そうしてくれ。」

「うん。あ、猫。」

「・・・凄く懐きが良いな。」

「あ、ほんとだ。抱っこしても抵抗しないよ。可愛いー。野良猫?でも愛想が良いね?あ、」

「ん?」

「ふふ、赤司君のところに行きたいのかな?はい。」

ニャーニャー
ゴロゴロ・・・

「・・・可愛いね。」

「ね。目細めて気持ち良さそうにしてるし。」

「・・・」

「・・・良いなぁ。」

シーン

「・・・ふふ、良かったら今度、膝でも貸そうか?」

「いやごめん、ちょ、今のはね、その、」

「そしてこの猫みたいに、皐月の頭も撫でてあげるよ。」

「いや、ほんと、何て言うのかな、何か気持ち良さそうにしてるこの猫が、良いなーって言うか・・・(あれ?結局この猫が羨ましいみたいな言い方に・・・)赤司君・・・ちょ、今の、忘れて・・・」

「どうしようかな?」

「あ、赤司君!?」




犬に対して冷やかなオーラを出す赤司君と気持ち良さそうにしてる猫に対してつい本音が出てしまった皐月ちゃん(笑)


犬はあれです。発情期中か分からないけど、股に顔を寄せて来たり飛び掛かってくるあれです(笑)
あれさ、人前でやられるとちょっと恥ずかしいよね(笑)特に股に顔を近付けて来た時。一人なら別に構わないけど、人前はね、恥ずかしいよね。しかも赤司君の前とか(笑)いや赤司君の前だけに限らずアレは何か恥ずかしい(笑)
そんな犬に対して冷やかなオーラを出してたら面白いなーと思い←

皐月ちゃんは、相変わらずだなーと思いながら会話文を打ってました(笑)