*黒尾*
修学旅行から帰ってきた時の話
「なー聞けよ研磨。こいつさー自由行動の時にぼーっとしてたのかなんなのか分かんねーんだけど、『待ってクロ!!』とか言って知らねー男の服の裾力いっぱい引っ張ってたんだぜ?その時の男のびっくりした顔と、恥ずかしそうに必死に謝ってる皐月の姿、めっちゃウケたわー。」
『もー、その話しないでってば。身長とか後ろ姿がパッと見クロに似てて、スーッと歩いて行っちゃうから逸れちゃうかと思ってこっちは必死だったんだよ?掴んだら掴んだで全然知らない人で焦ったし。』
「お前と一緒に居て勝手に居なくなるよーなこと、俺は一度もしたことないんですけどね?」
『そ、そうなんだけど、何かあの時は勝手に焦っちゃって。うん、はしゃぎ疲れと旅の疲れでぼーっとしてたんだと思う。だから、笑うのやめて。』
「笑ってないし。」
『じゃあニヤニヤするの止めて。』
「もともとこういう顔だからなー。」
『(くそう!)聞いて研磨。クロね、旅行中の風呂上がりの時に先生から『お前誰だ?』って言われてたんだよ。ウケるよね。いつも寝癖登校だから髪おろしてるクロが誰だか分からなかったんだろうねー。』
「あー、あれには俺も笑ったわー。つか俺は、風呂上がりのお前の顔が化け物じゃなくて良かったって思ったね。化粧で盛ってなかったんだなーって(笑)」
『酷い!私が化粧してないの前から知ってるくせに!!そーいうことよく言えるよね!』
研「・・・ねぇ、二人ともさ。俺の前でいちゃいちゃするの止めてくれない?」
『違う!私はしてないもん!』
「えー?つってもなー、可愛いからついなー(ニヤニヤ)」
『う、嬉しいけど嬉しくない!!』
「どっちだよ。」
『そのニヤニヤした顔が、』
研「二人ともいい加減にしてよ。煩い。」
音駒は修学旅行どこに行くんだろー?とか思いながら。
研磨には苦労&迷惑を掛けてすまないと思う。
因みに私はつい最近に少し似たようなことをしてしまいまして(笑)
父さんと一緒に出掛けてる時、コンビニ寄ったんですけど、父さんが先に車に戻って、私もジャンプ立ち読みして買い物済まして店に出て、勢いよく車のドアを開けたら、運転席に知らない人が乗ってて、「すみません間違えました!すみません!!」ってめっちゃ焦ったって言うね、出来事がありまして。
車が似てたんだよ。色もちょっと似てたし。
運転席に座ってた人びっくりしてたなー。その後笑ってたけど。
そりゃびっくりするよな。私だっていきなり知らない人がドア開けてきたらビビるもん。
助手席には赤ちゃんがいたし、何かもう。赤ちゃんもびっくりだよ。煩くしてごめんよだったわ。でも泣かなくて良かった(笑)
父さんには「何、間違ったのか?」と笑われてしまい。
ダメですね、気をつけないと(笑)