わたし、なんで女の子なんだろう。
女の子にはなんで、穴しかないのかしら。
わたしも女の子に入れてみたい。
指だけじゃ、足りないの。
もっと奥まで入れたい。
この腕に柔らかな肢体を抱きしめて、あなたと一つになりたい。
あなたの穴の中に、わたしをぴたりと嵌めてしまいたい。
隙間なく、わたしとあなたになりたい。
どうして、わたしは女の子なのかしら。
オシャレも好き、ケーキも好き、長い髪もだーい好き。
でも、物足りないの。
わたしの身体も、男の子みたいだったらよかったのに。
そうしたらきっと、もっと強くあなたを感じられるのに。
一番快感に弱くて、きもちよくて、大事なところを、大事なところで感じ合えたなら。
それは、どんなに素晴らしいことか。
もしも、もしも一度、男の子になれたなら、わたしはあなたを抱きたい。
あなたの中を感じたい。
あなたの中で果てたい。
あなたの中に、わたしの分身を注ぎたい。
男の子になりたい訳じゃないの。
でも、ときどきすごく羨ましい。
大好きな人の熱を感じるのって、どんな気持ちかしら。
きっと触り合うだけより、もっとずっと気持ちいいんだわ。
それでも、わかってる。
わたしたちは、女の子として出会った。
わたしは、女の子のあなたを愛してる。
あなたの一部を、わたしの中に感じることがなくても、それでもわたしあなたが大好き。
きっとそれは、あなたも同じ。
だからわたし、女の子の自分も大好きなの。
あなたがわたしを、大事に思ってくれるから。
女の子って、もどかしい。
肉体の距離が、もどかしい。
だからこそ、心をもっと添わせたいの。
大好きだから。
2011-3-17 01:28