君に恋して

世界がかわった

なんていうか、

とてもあったかいんだ。





「おい、何してんだ?」
「あ獄寺!いやちょっと空見て考え事してただけ。」
「てめぇが考え事なんざ珍しい…雨降らせんじゃねーぞ。」
「いくら守護者でも降らせる事は出来ないのな。」
「バーカ。」


君はキラキラ笑う
俺にはもったい無いくらい
キラキラキラキラ
いつまで俺のものでいてくれるんだろう。
考えたら考えるだけ
わからない。


「…山本?」
「ん?」
「いや、まだ考え事してんのかと思って。」
「はは、永久に解決しない問題をといてる最中だからな!中々わかんないんだ。」
「なんだそれバカらしい。」
「バカかなー…バカかも。」
「バカはバカなりにってのがあるだろうが、お前の分際で悩み事なんか作んな。」

頭くしゃって、不器用な撫で方。俺よりちょっと背が低いから手をいっぱい伸ばして撫でてくれる。
不思議だ、それだけで安心してきて心がほっとなった。


「お前といたらウジウジ虫がうつるから教室戻る。」
「えー。」
「悩みがなくなったら来れば?相手してやる。」
「……獄寺!」


最後にぱちりと緩いビンタが頬におりた。これは君の精一杯の優しさ。


姿が見えなくなる君を、
走って追い掛ける。


君が飽きてしまうまで、
君が俺を嫌いになるまで、

一緒にいても良いかな?


それが答えで今はじゅうぶん、そう思った。











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青春。ツンツンデレ獄ちゃん。