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るーぷ(YG)

君に恋して

世界がかわった

なんていうか、

とてもあったかいんだ。





「おい、何してんだ?」
「あ獄寺!いやちょっと空見て考え事してただけ。」
「てめぇが考え事なんざ珍しい…雨降らせんじゃねーぞ。」
「いくら守護者でも降らせる事は出来ないのな。」
「バーカ。」


君はキラキラ笑う
俺にはもったい無いくらい
キラキラキラキラ
いつまで俺のものでいてくれるんだろう。
考えたら考えるだけ
わからない。


「…山本?」
「ん?」
「いや、まだ考え事してんのかと思って。」
「はは、永久に解決しない問題をといてる最中だからな!中々わかんないんだ。」
「なんだそれバカらしい。」
「バカかなー…バカかも。」
「バカはバカなりにってのがあるだろうが、お前の分際で悩み事なんか作んな。」

頭くしゃって、不器用な撫で方。俺よりちょっと背が低いから手をいっぱい伸ばして撫でてくれる。
不思議だ、それだけで安心してきて心がほっとなった。


「お前といたらウジウジ虫がうつるから教室戻る。」
「えー。」
「悩みがなくなったら来れば?相手してやる。」
「……獄寺!」


最後にぱちりと緩いビンタが頬におりた。これは君の精一杯の優しさ。


姿が見えなくなる君を、
走って追い掛ける。


君が飽きてしまうまで、
君が俺を嫌いになるまで、

一緒にいても良いかな?


それが答えで今はじゅうぶん、そう思った。











************
青春。ツンツンデレ獄ちゃん。

恋せよ。(YG)

知ってるか?
俺がお前のことどれくらい好きで、
どれくらい愛してるか。



「獄寺って綺麗な目してんのな。」

そう思って手をのばしたらいつの間にかキスしてて、
自分でも驚くほど冷静だったから唇の感触だとかほんのり香るタバコの匂いだとかがダイレクトに伝わってきた。
それを感じることで獄寺とキスしてんだなって、
改めて思った。


「…死ね。」


鈍い音をたてて俺を突き放し睨みつける獄寺。
そんなに悪い事はしてねーよ俺。


「お前って美味いのな。」


くったくの無い笑顔でそう告げるとまた鈍い音がひびいて俺の頬に痛みが走った。
思い切りなぐる事ないのに、
笑顔がひきつる。


「てめぇなんか大嫌いだ。」


走ってく獄寺。
それをおいかけるでもなく見つめる俺。
姿がみえなくなればさっきとは違う脱力にも似た笑いが込み上げる。

知ってるんだ、あいつだって俺を好きなこと。
真っ赤な顔して走っていった不器用なひと。


いつ好きだと伝えよう、
頭で告白シーンを想像してたらなぐられた場所が疼いてまたちょっと笑えた。










***********
付き合う前の相互片思い。わかりにくい感情が青春。

はつたいけん。(YG)

思えば初恋だった俺は何をするにも初めてで、
もどかしい中での嬉しさや期待を胸におさめる。

手を繋いだ。

抱き締めた。

キスだってした。


そろそろ次のステップへ…て思うのが普通の青少年的考えじゃないかと思う。
触れてれば欲しくなる、そんな風にできてる。
人間の欲っておそろしーのな。

「獄寺。」
「…なんだよ。」
俺の可愛い恋人は名前を呼んで近づくだけで警戒心むきだしで、
距離をあけるくせに顔が紅潮してるからたちが悪い。
無意識に誘うってまさにこういうコトだ。

「なぁ、キスして良い?」
「嫌だ。」
「お願い軽くで良いから、な?」
「…嫌だ、つってんだろ。」
言葉とはぎゃくにしっかり目見つめて唇を艶めかすしぐさに自覚の無さを嘆く。

「獄寺。」
頬へ手を伸ばして、唇を奪って。何度も何度も重なるやわらかい感触を離したくなくて強く抱き締めて。

「獄寺。」
名前を呼んでやれば素直に気持ちをうけいれる態勢、
このまま身体までうけいれてくれれば良いのに。

「好き、獄寺。」
「…うるせぇ。」
「大好き。」
こうやって愛を告げるのも、
初めて。
こいつが俺の初めて。
「…俺の方が好きだバカ。」
多分、獄寺も俺が初めて。

たくさんの初めてを、
たくさんの経験に変えるんだ。
一緒に、な?


「愛してるぜ、まじで。」

だからさ、
しようか。新しい初たいけん。

「何処触ってやがんだお前!」
「え、ダメ?」
「…。」

全部ぜーんぶの初めてが欲しい。










***********
今週wjがあまりに仲良しすぎてつい。まとまりないけど、山本があつくるしい愛情を持ってる話。

不器用らぶ(YG)

俺の恋人は不器用だ
そこがまた可愛いから
どうにか構って貰おうと頑張る


「ごーくでら!獄寺獄寺獄寺!」
「…何だよ、うるせぇな。」
「そんな言い方すんなって、聞いて聞いて俺テストで奇跡の75点取った!褒めて欲しいのな。」
「ふーん、お前にしては頑張ったんじゃね?オメデト。」
「そんだけ?」

構って貰う内容が中々思い付かなかったから一生懸命勉強して、1番に獄寺へ結果を自宅へ見せに来た。
多分野球で走るよりも何倍もウキウキして走って来たんだけど、思いの他淡泊な反応。
選択みす?
それでも構ってくれないと寂しい。

「頭撫でて欲しいのな。」
「仕方ねぇやつだな、ほら。」
あ、気持ち良い。
獄寺の手って細いんだけど力強くて大好きだ。

「もっと!」
「てめぇ良い加減にしろ、今忙しいんだ。」
…忙しい、なんて口だけで俺から見ればいつも使ってる花火を手入れしてるだけ。
「なぁー良いだろ?だって俺75点取ったし。マジ快挙だし!」
「さっき褒めてやっただろ。」
「…じゃあおめでとうのチューしてほしい。」
「じゃあの意味がわかんねぇ!面倒くさい奴だな、嫌に決まってんだろ。」
「ちょっとだけ!」
「嫌だっつってんだろ。」

あー、後ろ向いてもう俺の事は軽い無視。

はしゃいでた俺を可哀相だとか思わないのか獄寺は、キスくらいしてくれたってばちは当たんねぇし愛を感じられない。
ケチだなケチ!

なんて考えてたら急に頬へあたたかい唇の感触。

「山本。」

心の中読まれた?頭が良いだけじゃなく人の心までよめるのかと頭で考えてたら頬に熱がこもった気がした。

「ごくでらぁ…」
「…隣座ってろよ、寒いし。」

優しい笑顔が向けられた。
あーいつもの定位置だ。
素直じゃない獄寺は不器用ながらに愛を伝えてくれる
(俺の勘違いでなければけしかける度毎回)

…こいつ、俺の事大好きだな!

へへ。










**************
山本と獄寺はこんなほのぼの系がよく似合う。アウチ、文脈が…。

バレンタイン(YG)

特別な日に貰う
甘い甘いチョコレート
お前からのものしか
食べたくない。

何て、言われたい。
こんな事俺が考えてると知ったら
お前はどうする?
困るだろうな
確実に。



朝っぱらから女子の黄色い声がうぜぇ、理由はどこぞの野球馬鹿。
チョコレート会社の策略にだまされたバカっぽい女どもに囲まれてへらへらしてる馬鹿はいつもに増してアホづらに見える。

「…死ね山本。」
小さく呟いたのを十代目は聞き逃さなかった。
「獄寺君?…あのさ、その…大丈夫?」
やっぱり十代目はやさしい方だ、
俺なんかの心配を。
「何がです?俺は…「ツナ君!」
俺のことばが聞きなれた女の声でかきけされる。
居たのはいつもよりえらく笑顔な十代目の意中の人で
十代目をあっさり取られてしまった。
邪魔になるのもこれ以上黄色い声を聞くのも頭がいたくなりそうで
サボる事けってい。
(最初からそうすればよかった)

何もいわず教室をでて
メールで十代目に帰るむねをつたえるとなんだか脱力というか
なんて面倒な日なんだとためいきがでる

そもそも女がチョコレートをもって男に愛を伝える風習なんてイタリアにはなかった。

必要なのか?日本ではこんな日が。

この日を知ったのはつい一昨日の事だった、
教えてもらったと言うよりは商店街を歩いてて偶然目にとまったチョコレートの販売をきっかけに知った。
女から男へ、
と言うフレーズは気にいらなかったが同時に
恋人へ…なんて聞いたもんだからつい俺もあいつに買ってしまった。
付き合い初めてからはじめての恋人らしいイベントに少し張り切った自分が恥ずかしくかんじる。
あいつは、俺なんかにもらわなくても色んなやつからもらってる。

苛々が実る中
また一つ女の声、
この声の持ち主は俺が全く知らないやつ。
一応振り向いて確認してみたけど
やっぱり知らない

「獄寺くん!」
「…誰だてめぇ。」
「えっと隣のクラスの…あの、獄寺くんが教室からでてったのみえて、その…」
手からはフリフリに包装したチョコレート
面倒くせぇ。
「いらねぇ。」
強く言い放つと後ろを向けてまた家路をいそぐ
途端後ろからつよい衝撃と柔らかいかんしょく、
女が抱き付いてきたらしい。
…今日は厄日か。
「あのなぁ、お前…」
引き離してやろうと振り返るとそこには涙で顔をくずした女と良く知った男の顔、
なんでこんな怖い顔してんだこいつ
「ごめんな、そいつそれ受け取れねぇ。」
女に笑顔でいうものの彼女の肩に置いた手はすごい力だったんだろう、
「…痛っ、ごめんなさい。」
走って逃げてった。

あからさまな溜息をはきだしたこいつ、
なんなんだ本当。

「獄寺、何で無防備なんだお前。」
「てめぇに言われたかねぇよ。」

鼻をならして俺は歩き出す、
と着いて来る。
ちゃっかり鞄もってこいつもサボりか?なんて考えてたら気が付いた。

「…お前、今日もらってたチョコレートは?」
「あぁ、全部保健のおっさんにあげて来た。」
「は?なんで。」
「俺、貰いたい子いるんだ。」

にやにや、
きもちわるい笑顔
うざすぎる。

「知るかバーカ。」

バレンタイン、
嫉妬して嫉妬されて
厄日で
面倒すぎるけど

まぁ一年に一回なら、
とか考えた甘い俺が1番バカだ。

俺の家まで手とか繋いでってる辺り
本当のバカ。








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一足おくれのバレンタイン話!無駄に長い上に乙女ごく。
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