「依存してるだけかもしれませんよ?
好きじゃないかもしれないじゃないですか?
依存と好きの違いが、わからないんです。」
『いろんな答えがあるのかもしれないけど…
依存も好きも結局同じことじゃない?
どっちもさ、その人と一緒に居たいって気持ちで、その人と一緒に居たいってことょ?』
俺はずるいね、って。気づいてるのに、って。
ごめんね、ってすぐ謝る。
でも、あたしは自分とそっくりな貴方とこんな関係になるなんて、最初は思っていなかったし。惹かれるなんて思ってなかったよ。
お互いの、寂しさの埋め方がそっくりで始まった関係に。
貴方は覚悟していたと言っていたけど、あたしは元々感情が歪んだ人間だって自覚はあったから。
それが好きだとか依存だとか、自分の気持ちの名前がわからないんです。
だから、貴方が答えが出せないという、今の名前のない関係でもいいんですよ。
ただ、一緒にいて、触れて、話して。
あたしはね、それだけ、貴方の温かさに救われてるんですよ。
伝わらないかな、それだけはほんとなんだよ。