人は、私を畏怖と憐憫と侮蔑と嘲笑を込めて、「屍姫」と呼ぶ。
幼い頃に光言宗の僧侶・田神景世に拾われ、児童福祉施設・大麟館で育てられた少年・花神旺里。彼はある夜、景世が住職を務める世空寺で、美しい少女に出会う。少女の身体は冷たく、生きている人のそれとは違う。少女の名は星村眞姫那。彼女は、景世の下で屍狩りをしている屍姫だった……。
妖を見ることの出来る少年・夏目貴志と、招き猫の姿をした妖・ニャンコ先生とが繰り広げる、妖しく、切なく、懐かしい、感涙のあやかし譚。
体の大きな狂信者たちから軍兵を募り、宇宙を乗っ取ろうとするマルタザール。アーサーと仲間達にマルタザールの息子も加わり、最後の戦いが始まる。