感情を殺すという私自身との約束、守れなかった。
ダメなんだよ、家族が私を気遣ってくれて、友達や大切な人たちが心配してくれて、私はこの上なく幸せで毎日が、楽しいんだ。
笑ってしまう、気付いたら笑顔になってる。
自分を殺す行為はこんなに難しかったか?
勇気が出せない、凶器を振り下ろす勇気が。
昔は殺してきた、何度も何度も。
簡単だった。
簡単に凶器を振り下ろしていた。
胸が締め付けられる痛みと苦しみに耐えられないのは自分が脆弱で何もかもが足りないからだ、と。
断罪を行うフリで自分を楽しく殺してきた。
断罪という名の自分殺しが楽しかった。
自分が孤独だから、自分はかわいそうだから自分を殺すんだって。
馬鹿な理由で自分を壊してきた。
もう後戻りはできないと、そう思ってた。
今の家族や仲間たちに会うまでは。
いつの間にか自分を殺す事を止め、平和な生活にあぐらをかいていた。
平和な日常、欲しかった居場所に甘えきっていた。
だからそんな自分が穢くて、醜くて、また悲劇のヒロインを演じる為に感情を殺す事を選んだ。
でもそんな薄っぺらい決意なんて簡単に破れてしまう。
あの頃、本当に追い詰められていた時期とは違う。
本当に殺したかったら、やり方を知っている私なら簡単にできると思っていた。
へんな自信を持っていた。
私は頭が悪い。
頭が悪いから今回こんなに無謀な方法をとった。
私は…馬鹿だ。
今、幸せを噛み締めればいい。
悪夢は覚めたんだ。
困難はこれからも続いていく。
その度に自分を殺せるか?
もう断罪という名の独りよがりな行為は通用しない。
自分自身にもね。
もう、この手に握ったナイフは必要ない。
今度は私らしく努力すればいい。
苦労を重ね、経験を積めばいい。
好きなだけ。
納得できるだけ。
今の私がしなきゃいけないのは感情を殺す事じゃない、お父ちゃんの課題を如何にクリアしていくか。
少し休んだらまた歩こう。
泣くのは歩きながらでもできるでしょ?
……………………………今日はそんな事ばかり考えていた。
明日はCDが届きます。
楽しみです、だから、素直に少しずつでも前へ進めるようになりたい。
今日はそんな事を考えていました。
昨日心配してくれたたくさんの人たち、本当にありがとうございます。
少しずつ、前へ前へ、歩けるようになりたいです。
それじゃあみなさん、また明日。