夜会

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ほら、やっぱりそうだよ。
疑いたくなかった
でもそう言ってる時点で最初から疑ってたって自分で証明してるようなもの。
『好き』だなんて嘘だよ。
だってもう嫉妬もしないんでしょ？
さっき自分でそう言ったもんね。
その瞬間、『疑い』から『確信』になったよ。


やっぱり、嘘だったんだね。
少し、いや、もう結構前からかな？
キミの言う『好き』に違和感を覚え始めた。
それでも『此処にいろ』と言われたから半信半疑ながら俺は此処にいた。
でも、今度こそ本当にダメかな。


もしかしたらキミは、気持ちの変化に気付かずに当たり前のようにその言葉を反芻しているのかもしれない。
でも言葉って入ってる感情が違うだけですごく伝わりやすいものなんだよ。

この期に及んでまだその、俺の感覚が間違っているなら謝るよ。
でも思い当たるモノ総てをよく考えてごらん？
キミに僕は必要かい？
一緒に生活するに値するかい？
これから先、傍に置く理由があるかい？
キミの目線から見て僕はなんだ？
何のために俺をこの部屋に置いている？
………考えても もう何もわからないし答えも出ない。
何も信じられない。








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携帯の代用機をテキトーにいじってて
何故かSDのﾒｰﾙﾌｫﾙﾀﾞを開いた
そこにあるのは付き合い始めた頃の受信ﾒｰﾙ
もう千件以上はあるそれを読み返してた
勿論全部読み返した訳じゃないし、自分が送った分までは残してないから全てが 繋がる訳じゃない



どれも今読み返すと恥ずかしくなるような内容ばかりだった
でもその頃は本気でそう思ってﾒｰﾙしてたんだな、と思った
だから読んでいて涙が止まらなかった
ﾒｰﾙの一つ一つでその時何があったかとか思い出して
そして現状を思って
ひとりだから
枕とﾃｨｯｼｭを供にひたすら泣ける


昔の俺は今こうなる事を考えてﾒｰﾙを残したのかな…
…なんて、そんな訳ないけどさ

でも今ﾒｰﾙを読み返した事にはやっぱり意味がある気がする

今だから思う事もある気がする










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今日、東京に戻った
やった事は食料の買い出しと
片付け
それだけ

予定通りなら決着は今日だった
でも今彼の部屋に彼はいない

俺一人

いないのは連絡を受けてわかっていた
なのになんか拍子抜け
おかげで片付けもなんか中途半端



覚悟は変わらないのに
気持ちは中途半端
答えは全て相手が持ってるから
俺が用意するのは覚悟だけ


…なんて我ながら勝手だとは思うがね
でも俺は相手の意思に従うだけだ
だからどんな考えも意見も
彼の意思として受け止める












さて、何が書きたかったんだったかな
ま、アレだ
携帯の代用機は非常に使いづらい←














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夢で逢えるだけでよかったのに
“愛されたい”と願ってしまった
世界が表情を変えた


逢って二人で話せればよかっただけ
なのに愛してしまった
愛されたいと願ってしまった
変わってしまったのは俺と関係性









結論は向こうに戻るまで出ない
けれど考える事はある

俺は当初、関係性が変わらない事を望んだ
変わらなかった
最初は。
けど今は？
環境が変わって生活が変わって、関係性は？
…総て、変わってしまったように思う。
前の、付き合い始める前の関係性はカタチとして理想的だったように思える。
それを壊したのは他でもない俺自身。
その頃は壊した事すら気付かなかった。
今更、修復がきかなくなってから気づくなんて。
結論は出ないけど
自分の中には最悪の結末しか想像されていない

だって、全て変わってしまったから。
最悪を想像しておけば
他の結論に達した時でも融通がきく。

そうして自分を守るしかないんだ。
























眠い…
実家に戻ってもずっと考えてるから疲れた。
忘れられはしないけど、頭は少し休む時間。




大丈夫、全ての可能性を考えて
覚悟はしてる。
どんな結論が出ても
きっとこれが
最初で最後の事だから。







だからほら、少し眠ろう？








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