スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

いじっぱり

一昨日は久しぶりに仕事帰りに恋人と待ち合わせてご飯を食べに行きました。
向かい合ってカレーを食べながら、なんでもない話をしました。わたしの見た夢の話とか、恋人が昨日作った料理の話とか。
それからよく行く喫茶店に移動して、大切な話を少しだけしました。恋人は、最近珍しく弱っているみたい。勉強のこと、就活のこと、バイトのこと、やらなくちゃいけないことがたくさんあって何から手をつけていいのか分からないって、珍しく弱音を吐きました。
わたしは、すぐに恋人が元気になる魔法の言葉を探したけれど、そんなものは見つからなかった。恋人もそういうものを必要とはしていないように見えた。
なのでわたしは恋人と一緒に今度のデートの計画をたてました。その結果、今度のデートでは恋人の実家に遊びに行くことになり、大いに緊張しています。お土産は持って行ったほうがいいよね、服はどうしたらいいのかな、なんて話をしているうちに、恋人がいつもみたいな笑顔になったので安心しました。

わたしは、落ち込んだときは恋人にとことん話を聞いてほしいしなにか言葉をかけてほしくなります。でも恋人はそういうタイプじゃないみたいだって、最近やっと分かってきました。
恋人ももちろん話は聞いてほしいみたいだけど、そういう話をずっと続けるのはあまり好きではないみたいです。つらかった話を掘り下げて聞かれるより、明るい話をしていたいみたい。わたしたちの全然似ていない部分の一つですね。
だからわたしは、恋人が話したくなったときにちゃんと話を聞いてあげればいいんだと思う。そのためには、わたしに頼ってもいいんだって、恋人に信頼してもらうことが大事なのかな。

今日はこれから恋人に会いに行きます。
メールをしている感じだと、また少し元気がないみたいだから、一緒にビールを飲んで頭を撫でて、たくさん甘やかそうと思います。ついでに、今週はわたしも忙しかったので甘やかしてもらうことにしています。あの部屋までテレポートできたらいいのにな。


かわいいひと

おたがいさま

去年の秋に、わたしは男の人に告白されました。その人はわたしが昔付き合っていた人で、別れてからも何回か告白されたことがあって、さらに今回はお互いに恋人がいる(お互いそのことを知っている)状況での告白だったので、わたしはあまりそのことを深刻に考えてはいませんでした。
ただ恋人に隠し事はしたくなかったので、告白されたことは恋人に話していました。恋人はあんまり露骨に心配することもなく、いつものようにわたしの話を聞いていたと思います。
先週、その人から久しぶりに連絡があり、ちょうど恋人が実家に帰っていて暇だったわたしはその人と飲みに行きました。その日は何事もなくお酒だけを飲んで帰りました。

お酒を飲んだあとは、恋人に電話をするのがわたしたちのなんとなくのルールです。
この日も帰り道に恋人に電話をしたら、声を荒げた恋人に怒られました。なんであんなこと言われて飲みに行くの、あなたのことは信用してるけど何かされるかもしれないでしょう、信じられないって。
わたしの恋人は、あんまり感情を露わにするタイプではありません。怒られたのもこれがはじめてでした。
わたしは恋人を怒らせて申し訳ない気持ちと怒ってくれて嬉しい気持ちとのないまぜでした。らしくないことをしてくれるくらい、この人はわたしのことが好きなんだと思いました。あんまり健康的ではない考え方ですね。
恋人にはごめんねと謝って、もうその人とは二人きりで会わない約束をして、恋人に内緒でその人の連絡先を消しました。

そのことはそれでよくって、でもわたしにも恋人に言いたいことがあったんです。
恋人は、わたしの前に付き合っていた女の子とよく飲みに行きます。三ヶ月に一度は飲みに行ってるんじゃないかな。
わたしは彼らが飲みに行く度に、なんとなくもやもやした気持ちを抱えていました。はっきりと言葉にしたことはないようだったけど、彼女は明らかに恋人のことがまだ好きで、恋人もそのことは分かっていて、そのことには触れないようにしていたから。どうしてそれで飲みに行くんだろう、彼女がかわいそうだ、なんて思って、でも結局わたしはただ嫉妬しているだけで、そういう醜い気持ちを恋人に知られたくなくて、わたしはこの気持ちにずっと蓋をしてきました。

恋人に怒られたこの日、わたしははじめて恋人にこの気持ちを打ち明けることができました。
彼ともう会わないのはなんてことはない、だけどきみも彼女ともう二人きりで会ったりしないでほしいって。恋人は、それはそうだね、もうああいうことはしないから、と言ってくれました。
わたしはそのとき、どういう気持ちになったらいいのか分からなかった。今でも分からない。嬉しい気持ちも多少はあるけど、恋人に言うことを聞かせてしまった後ろ暗さのほうが強いかもしれない。

でもお互いの黒い気持ちを打ち明けたそのあと、恋人は電話口でずっと上機嫌だった。嫉妬したことをちゃんと話せて嬉しいし、うみちゃんが嫉妬してくれたのもかわいいよって笑っていた。わたしはそれを聞いて、なんとなく泣きそうな気分になりました。
わたしたちはお互いのことが本当に好きなので、嫉妬とか寂しさとか、黒い気持ちを抱くこともやっぱりあるんだと思う。
わたしはそのことがうまく受け入れられません。でも恋人は、そういう暗い気持ちになることも、それはそれでいいと言うんです。こんなに寂しくなったり嫉妬するくらいあなたのことが好きだって分かるからいいんだって。
わたしは恋人のそういう考え方を見習いたい。好きだという気持ちの美しいところだけを取り出したくなってしまうけど、汚いところだってちゃんと見たい。わたしはずっと恋人と一緒にいたくて、そういう長い時間の中では、汚い気持ちと向き合うことも必要なんだと思うので。


やきもち

前の記事へ 次の記事へ