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家族ゲーム#5

「俺がお前を壊してやる」

この言葉に尽きる回だった気がします.

翔くんが台本を読んで絶句したというだけあって,衝撃的な内容でした.

息をするのも忘れるとは,まさにこういうことを言うのだと思いました.

ただ,ドラマを見て感じる怖いという感情は,ホラー的な恐怖ではなく,見透かされている恐怖なのだと感じました.

フィクションではあるけれど,「知らず知らずのうちに私も…」と思うこともあり,決して沼田家やあの世界で起きていることが他人事とは思えませんでした.

先生に感情移入しながら見ているつもりが,実は沼田家側の視点で見ていたのかもしれません.


今回は,新たに立花真希が加わり,それぞれの思惑が浮き彫りになったことで,より複雑な展開となりました.

先生に近づくため沼田家を踏み台にした真希,家族のためではなく自分にとって目障りな先生を家から追い出したい慎一くん.

真希と慎一くんは似た者同士に見えるけれど,本質は違うのかもしれません.

真希は慎一くんが“家族のため”に動いているわけではないと見抜いていますし,過去の自分を見ている感じなのかなと思いました.

今後この2人が先生にどう仕掛けていくか見物です.

そもそも真希を慎一くんサイドの人間と考えていいのか未だ謎ではありますが(笑)


沼田家のリビングで先生が言った言葉で,違う反応を見せたお父さんと茂之くんが非常に面白かったです.

「目を逸らしていても,何の解決にもなりませんよ」

「抱えているものがあるなら吐き出したらどうです?
もっと本音でぶつかり合えばいいでしょう.
わだかまりを残したまま,前になんて進めませんよ」

先生のこの言葉に対しての反応があまりにも対照的で,“建て前”と“本音”がよく表現されているシーンだと思いました.

家族と向き合わず逃げるお父さん,前に進むため友人と向き合いに行った茂之くん.

「問題は次男の茂之くんだけ」が,今や沼田家の誰よりも真っ直ぐ前を向いている.

今のままではいけない,それに気づけたのは茂之くんだけなのでしょうね.

茂之くんの変化はもちろん,慎一くんの変貌ぶりが顕著になりました.

気づいていないだけで,もしかしたら身近な人が慎一くんのように感情を抑え込んでいるかもしれない,そう考えると彼を抑えつけている周りにも責任があるように思いました.

“優等生”として生きてきた彼は,周りからのプレッシャーや固定されたイメージが窮屈で仕方がなかったのでしょう.

誰も本当の自分を知ろうとしない,表面ばかりを見て評価する人たちに嫌気がさしていたのかもしれません.

ずっと抑え込んでいた感情が先生によって解放されて,慎一くん自身戸惑っている部分があるでしょうが,本来の自分をさらけ出すことでようやく家族に現実を突きつけることができるのだと思います.

膿を出すではないけれど,互いに無関心で,建て前で生きている沼田家に,先生がそれぞれの本性を暴くことで,もっと現実を,自分の家族を見ろと,提示したいのかもしれません.

「茂之くんをちゃんと見てあげてください.
結構いい顔になってきましたよ」

4話でお母さんに対してそう言った言葉は,慎一くんにも通じる言葉だったのです.

自分の子供と真正面から向き合わず,他人である先生に解決してもらおうとするお父さんとお母さん.

自分たちで家族の欠陥に気づいて,向き合ったときこそ,家族としての再生の道が見えるのかなと思いました.

崩壊の先に何があるのかとても興味深いです.


廃校での先生の言葉はどれも突き刺さる言葉ばかりで,非常に考えさせられました.

今の社会が失いつつある想像力.

慎一くんが高津くんへ放った言葉.

先生へ向けた刃.

まさに慎一くんのその言動こそが,他人の感情を推し量ることができず,想像力を欠いた行動であり,その恐ろしさをまざまざと見せつけられました.

自分の言動で予期せぬ事態を招いたり,誰かが傷ついたり,ましてや死ぬなんて思わない.

そして,それを構わないとさえ思う.

無責任な自分の発言や行動によって取り返しのつかない事態を招くかもしれない,そう考えると想像力の欠如とはとても罪深いことだと思い知りました.


「震えるほどの屈辱を味わったことがあるか?
痛みを知らないお前に,俺が痛みを教えてやる.
恐怖を知らないお前に…,俺が恐怖を味わわせてやる.
苦しみを知らないお前に….
悲しみを知らないお前に….
俺が….
絶望を思い知らせてやる.

俺がお前を壊してやる」

慎一くんに対してだけでなく,他人の感情を推し量ることを放棄した人たちに対して訴えかける言葉でしたね.


「想像力だよ.慎一くん」

この言葉を慎一くんが理解できる日はくるのでしょうか.

先生の無茶苦茶なやり方は非現実的かもしれないけれど,的を射た言葉も,あの世界で起こっていることも,現実問題としてあるわけで,ただ目を逸らしてきただけなのだと気づかされました.

先生が向き合う機会を用意してくれたのかもしれませんね.

きれい事ではない,厳しい現実を映し出しているドラマだと改めて感じました.

6話は慎一くんが先生に反撃を開始するみたいですが,それが“家族のため”なのか注目ですね.

沼田家がどう転ぶかは,慎一くんにかかっている気がします.
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