オバマ氏が初の黒人大統領に当選した。ある新聞からの記事。
それは、今日の日を予言した熱狂だったようにいまになれば思われる。無名だったオバマ氏が4年前、一躍全米に名を広めた演説のことだ。4年を経た勝利演説でも聴衆を魅了していた。「民主主義を疑っている人がいるなら、今夜がその答えだ」。初の黒人大統領になる自らを、建国以来の理念に重ねた。
無名かつ無銘から登りつめた勝利の言葉は、それゆえに重い。人を勇気づけもする。「真に偉大な大統領になりたい。情けない大統領ならいくらでもいるから」と、氏はかつて語っていた。今日の興奮がさめていけば、後には厳しい現実が控えている。言葉の真価は、これから問われる。だが新政権を待ち受ける現実は厳しい。経済の立て直し。冷え込む景気や急増する失業、財政赤字など。世界経済の混乱をどう収拾していくか、これからの世界が多極化に向かうとしても、米国の指導力がたよりにされていることに変わりはない。「米国の再生」を待ちわびているのは、米国民だけではないのだ。オバマ氏は勝利演説で「私はみんなの声に耳を傾ける」と約束した。世界の声に耳を傾けて、「信頼され、尊敬される米国」をよみがえらせてほしい。という感じで書かれていた。俺もこの不景気な世界が変わってくれることを祈りつつ、自分も今をもっと頑張らねばと決意した。