描いたあおい菊が公募展に受かったらしいけれど、相変わらずこういう事に実感が湧かない
ものすごく他人事になってしまう
倍率や理由は知らないけれど、わたしが審査する側ならわたしの絵など落とすだろうなあ
11年振りに自分の絵も都美術館にある、というのは不思議でしかない
11年前だってよくわからないまま選出されよくわからないままそこにいた
たぶん、怒っていた
居心地の悪さが不可解だった
「誰かが居たかった場所に居る」というのは解るようで解らない
「自分が欲しかったものを当然のようにお前が持っている事がとても許せない、だからお前は傷付けられて当然だ、お前を傷付ける自分は正しくこれは良い行いだ」という恐ろしく可愛い呪いを掛けられ続けたというのにね
わたしは未だに自分の価値も評価もわからない
たぶん、興味も殺されるものだ
恐怖に竦む脚も震える肩も持っていない
でもまあ頑張ったは頑張ったのだと思う
ころしあいばかりでいきているなあ
喜びも安堵も達成感もないけれど
近しい人に喜んでもらえたから、まあ、もう考えないでおこう