息が苦しくて、雨が降っていることに気付いて
生きづらくて、夏になっていくことを思い出す
ことばをもたない、持つこともゆるされない、心の奥のほうにいる自分のために、描いている時
夥しい救われない傷のぶんだけ わたしのいろがあざやかになることを
すこし、かわいいなとおもう
気が狂っても望んだ理想から
かけ離れれば離れるほど 苦しくなくなるなら
選んでしまえばいいとも思うのに
相変わらず生きていく予定が立てられなくて
「どうしてこんなところにいるの?」と言われ続けている
「普通」しか必要ではないと
きっと永遠に思うんだろうな
潰えた数だけ描けるなら、もう時間が無い
目蓋の内側は、きっと永遠に誰にも見つけられたくないまま