君の声を聞くほどに



ユウくんが帰ってくるまで
あと一週間になりました。
一日一日バツ印を付けながら過ごすような心持ちの中で、いよいよラスト7日です。

あっという間に過ぎると思った日々は遅々として進まず、それなりに忙しく充実した毎日ではあったけれど、やっぱり三週間は長かった。


この三週間の間に、バイト先(本日最終日)の料理長さんと劇的に仲良くなり
二人で厨房にいる間はひたすら喋り
調理も少しずつ任され
ものすごく褒められ嬉しい毎日でした。

明日はお客さんとしてお店に行くのですが
私の食べたいものを仕入れ
私たちのものだけサービスしてくれるようで
本当に本当に嬉しいです。
短い間、さぼらずに頑張って、少しは
認めて頂けたのかなぁ、って

お金はきっちり払います。
クーポンあるけど、使いません。
それが、料理長さんの心遣いへの感謝です。


短かったけど。
得たものは大きく、思い出も美しく。
料理だけでなくたくさんのものを教えてもらいました。




昨晩、ユウくんから二時頃に電話がかかってきて。
眠かったんだけど出て。

「あと一週間だね」

って言った途端また涙ほろり。

「ユウくん」

大好きだよ、って言おうとして、なぜか照れて言えなくて、その間にすかさず向こうから

『愛してるよ』

嬉しいのと、愛しいのと、寂しいのと、
色々な感情が混ざり合ってまた涙ほろり。


話せるのは嬉しいんだけど、その度に何故か泣く私。



本当に、
古語は美しいなぁ。

愛しいを、かなしいと読む。

それが本当に愛の真髄を突いていて
私はものすごく愛しくなる。



今日は、ひたすら洗い物をしていたせいで両手がぱんぱんに腫れています。
もともと出ていた蕁麻疹を無視してそんなことをした結果なんですが。

何の後悔もなく、私は満足です。



はやく、はやく。
君に。君だけに。

君がいない間、たくさんの人と親しくなった。
でも、心は変わらずに、君だけのものだよ。