同棲いいなぁって言われて、同棲してんだなぁって思った。
今夜はユウくんがご飯を作る日。
やっとガスが通って我が家でシャワーが浴びられるようになりました。
ソファが届き、リビングで寛げるようになりました。
ユウくんが日用品を買ってくれて、料理もできるようになりました。
あとはネットだけ。
りょうさん料理するんだなぁー。
って友達に言われて、あ、わたし主婦なんだなって思う。
ご飯食べて、お皿洗っている時に、
りょーさん主婦してるなぁ。
ってユウくんに言われて、自然と家事してる自分に気付く。
今朝もガス屋さん来るからってちゃんと早起きして片付けて。
爆睡してるユウくん頑張って起こして。
家族のため家のためと思うと、苦じゃなくできてる不思議。
あぁ、家族だ。
大切なものは何かちゃんと考えなさい。
付き合いたての頃にユウくんにお説教したコトバ。
ユウくんはよく見失って、喧嘩する。
私はあれ以来もう言っていないけど、昨日は先輩に同じこと言われたらしい。
人の気持ちを考えると何も出来なくなるって
そう言って泣いた。
板挟みになった時、何も決めずにいることが一番他人を傷つけるんだってことを彼は知らない。
答えさえ出せば、宙ぶらりんな気持ちは行き場を見つけられるのに。
まるで告白を断りたくないから返事をしない、そんな酷いことをする。
彼は馬鹿で、死ぬほど優しい。
正しい選択肢なんてこの世にはないんだよ。
私たちは今二人で幸せだけど、その選択が他人を不幸にしている可能性だってあるんだ。
明らかに間違った選択肢はある。
人を殺したり、戦争をしたり、
でも、自分が日々生きる中での選択に、
正しいも間違いもあるもんか。
正しい選択肢が選べないから俺はダメなんだって
あなたはそんな天才ばかりに囲まれているの?
未来は変えられる。
過去も変えられる。
過去は未来にしか決められない。
現在の選択は、いくらでも変えることができる。
酔っ払って泣く彼にものすごくイラついた。
でも、ユウくん自身を悪く思うことも、ウザく思うことも、好きな気持ちにひとひらの雲が混じることもなかった。
そのままの彼を愛していて。
何も解決に向かわないその状態に苛立っただけ。
あぁ、家族だ。
家族なんだなぁ。