Thank you

14.Aug 



ダルは快調。

気晴らしに、ドライブに連れて行く。



公園の木陰で涼んでいたときだ、突然、ゆっくりとだが、ダルが自分の足で立ち上がる。











先行き不安だったが、希望が見えてくる。

以前のように、一緒に走ったり、じゃれたりは出来ないだろうけど、散歩くらいは出来るようになるかもしれない。



1時間ほど蝉の声を聞き、公園のカップルを眺め、草を噛み、僕らはのんびり過ごす。

目に映る何もかもが、素晴らしく美しかった。





15.Aug 



今日はとても面倒な約束が待っていた。

朝から、甥と姪を連れ映画に出掛ける。

途中、祖父から電話が入る。


「今日も暑いからな、気をつけて行ってこいよ」


それだけ。

なんだかおかしいとは感じたが、映画館に入るなり、お目当てのポケモングッズを手にした途端に帰るとグズりだした甥にキレかけ、そんなことはスッカリ忘れてしまう。

散財し、疲れきり、帰りの車で眠りこけてからやっと可愛く思えだした極悪幼児たちを連れ、なんとか任務を終える。





この朝、ダルは静かな眠りについていた。

8月15日、6時30分、祖父母が見守るなか、とても安らかに息を終えたそうだ。





16.Aug 



悲しみとショックと、よく分からない恐怖と……いろんな感情はあったけど、これは当然の痛みで、ダルが僕にくれたものだから大切にしたい痛みと喪失感でもあります。



ブログのみでの付き合いとはいえ、こういった出来事が友人に起きたとき、とても繊細な気持ちになってしまうことは僕も経験してます。

ここ数日、記事を上げてないにも関わらず幾度も訪問してくださった皆さん、そして、何らかの思いや言葉を胸に溜め置いてくださった皆さん、その優しさと思いやりに心から感謝します。

そして、その思いは充分に感じてます。

できれば、その思いはそっと胸にしまっておいてください。



言葉足らずで申し訳ないのですが、ダルを感じ、ダルの最期を優しく見守ってくださり、本当にありがとうございました。