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悪喰天使&影送りサーカス団(クロスオーバー)そのE

「あらまぁ?こんな所でどうしました?お腹でも痛いのですか?お医者様に診てもらいに行きますか?」
「いや…ここでいい…」
「そうですかぁ。なんだかすみません、私には心が無くて誰かの気持ちというのがわからないんです。兄弟がいるんですけど私だけブリキで生まれて、きっと私だけ失敗しちゃったのですね」
「……」
「でもでも!だからって私めげません!大事な動物達やお客様にいつか私の愛情を受け取って貰えるように頑張ります…って、すみません!こんなお話長々と具合の悪い方に聞かせてしまって!!」
「…平気だ……お前の愛情、伝わると良いな…」

悪喰天使&影送りサーカス団(クロスオーバー)そのD

「どうしたら貴女やアオイみたいに笑うことが出来るのかしら…」
「そうねぇ…団長さんといると楽しい?」
「っ当然よ…!お部屋にお邪魔したらいつも美味しいお菓子とお茶を出してくれるし…私が退屈しないようにいろんなお話も聴かせてくれて…」
「あら、じゃあ傍にいられて嬉しいのね?」
「…えぇ…」
「ふふっ、今、あなた笑ってるわよ?」
「えっ…!?」
「無理に笑おうとしなくても心から嬉しいと人って自然と笑えるものなのよ。貴女、笑うとすっごく可愛かったわ」
「そう、なの…?団長の前でも上手く笑えるかしら」
「えぇ、大丈夫よ。きっと!」

悪喰天使&影送りサーカス団(クロスオーバー)そのC

「はぁ…」
「おや?お疲れですね」
「兄弟達に個性的な奴らが多いからさ。でもまぁ変わった奴の相手は得意っつーか…なんだかんだで世話焼いちまうんだよなぁ」
「ふふ、その気持ち、私もわかります。毎日賑やかでせわしないですが結局はそこが一番落ち着くんですよね」
「あぁ、お互い苦労するな。いい意味で。」

悪喰天使&影送りサーカス団(クロスオーバー)そのB

「…ん?やぁ、さっきから気配は感じるんだけど…誰かな?」
「あぁ、すまない。この子は喋れなくてね。どうやら君の目の包帯が怪我をしていると思って心配しているようだよ。」
「はは、そうだったのか。大丈夫、怪我はしていないよ。心配してくれてありがとう」

悪喰天使&影送りサーカス団(クロスオーバー)そのA

「わぁー!私、天使って初めて見るよー!翼キレイー!」
「えっへへ。そうかなぁ?ありがとう」
「ねぇねぇ!空って飛べるの?」
「飛べるよぉ!空のひんやりとした空気がすっごく気持ちいいんだぁ!一緒に飛んでみる?」
「いいの!?って…2人も持ち上がるのかな?わ、私重いよ…?」
「あはは、大丈夫!大丈夫!さぁ、僕の手に掴まって!」
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