ロマンチスト・エゴイスト

私はとてもワガママで。

幸せそうな親子をみるたびに、
幸せそうな恋人達をみるたびに、
後悔と葛藤の狭間に堕ちてしまう。

守る立場なのに守られてたんだよ、
だからもう次見つけなよ、ってことを
言われて初めて気付いたんだ。

私が先回りして気を置いていたことは
彼を守るってことだったのかと。
だけど、与えられてはいたけど
守られている気はしなくて、
それにどこかで気付いていて、
頑張れなくなったんだろうと。

でもどうして、ずっと彼を
守ってあげられなかったんだろう。
私の行動が、私を彼の軸にしたのに。


今だって、今だってずっと。
支えてくれる人といたいと思うし、
愛されている確信がほしい。

彼の笑った顔も見たい、
一緒にご飯を食べたい、
おはようを言いたい、
仕事に行くのを見送りたい、
１日の出来事を報告したい、
一緒に眠りにつきたい、

こんなにしたいことがあるのに。
戻りたいって言えない。
それが甘えになるって知っているから。


だから私は転がっていく。
見えない濃霧の中を転がって堕ちていく。
きっといつか霧が晴れると信じて。
霧を晴らす術を知らないまま、
私は。

でも、今はもう何も欲しくはないから。
自分の中のオンナノコから手を引いたら、
なんでも良くなったんでしょうね。


また、明日から。
仕事頑張らなきゃ、ね。

恋情、慕情。
恋や愛によって、どう幸せになるのか。

確かに私は彼が好きだった。
朝起きて寝てる横顔を盗み見るのも
何も着ていない背中を見るのも
甘える声や仕草や表情も
好きだよ、って迷わず言うとこも。

思い出はそこかしこに落ちていて
気付けば纏わりついてきて
いつだって渦に埋まりそうだけど。

どんな日々ですら、キラキラして
とても大切な時間だった気がするし
それが美化だとも感じているけど。

ちゃんと戻れたら会いたい。
また一緒にいたい。
でも、今は前に進まなきゃ。

振り払って前を向かなければ、と。
例え堕ちていくのでも、
今はきっと構わないんだ。
騙されていても受け入れる。
なんとなくスッキリしてる。

明日から、また業務頑張る。
笑っているよ。うん。