大阪のコロナ臨時医療施設が閉鎖 変異株に対応できず、利用低迷

5/31(火) 15:13
共同通信

 大阪府が新型コロナウイルス対策として臨時に設置した「大阪コロナ大規模医療・療養センター」(大阪市住之江区)が31日、閉鎖された。吉村洋文知事の肝いりだったが、ウイルス変異による感染状況の変化に対応できず利用者数が低迷。整備予算78億円に見合う効果がなかったと府庁内からも反省の声が上がる。

 センターは新型コロナ対応の改正特別措置法に基づく施設。大型展示場内に設置され、無症状や軽症、中等症の患者向けに千床を用意した。年明けからの流行「第6波」のオミクロン株による感染者急増を受けて1月末に稼働を始めたが、利用者は累計で303人にとどまった。