吉村知事「濃厚接触者の隔離期間は廃止すべき」と断言! 政府の待機期間短縮の発表を受けて

7/22(金) 19:24
スポニチアネックス

 大阪府の吉村洋文知事が22日、MBSの情報生番組「よんチャンTV」(月〜金曜後3・40)に生出演。政府が発表した新型コロナウイルスの濃厚接触者への対処方針の変更について、持論を語った。

 後藤茂之厚労相はこの日、感染拡大を防止しながら社会経済活動を維持する観点から、濃厚接触者の待機期間を現在の7日から原則5日と短縮することを発表。さらに2、3日目の抗原定性検査でいずれも陰性だった場合は、3日目で待機を解除するとした。

 この国の方針について、吉村知事は「濃厚接触者については、待機期間は廃止すべきだと思っています」と断言し、政府の判断の遅さを指摘。続けて、「これは僕だけの考え方ではなくて、濃厚接触者についてどうあるべきかという議論を、大阪府で専門家も含めて多くの会議でやりました。そこで6月に濃厚接触者については自宅で待機、隔離はやめようという判断をしました」と説明した。

 その理由について、「濃厚接触者は待機してもらった方が感染は減るんじゃないかという方がいらっしゃいます。もちろん、その可能性はあります。濃厚接触者だって感染している可能性があるじゃないか、無症状でもうつす可能性があるじゃないか、それは道理ではあります」と反対意見を挙げた上で、「もう一個、考えなくていけないのは、濃厚接触者は陽性ではないんです。症状も出ていない人を本当に隔離する必要があるのか。それをすることによってどういうことが起きるかというと、例えば医療機関で(濃厚接触者が)働きたくても働けなくなってしまう。今、そもそも医療機関は逼迫してますから。医療の逼迫がさらに強くなるんです」と指摘。「医療の世界だけじゃなくて、さまざまな社会の現場において、陽性でもない、症状も出ていない人を自宅に拘束するのはデメリットが大きいというのが我々の判断です」と語った。