「終わったです〜♪」
壁の修復も終わり、ファーは大きく背伸びをして家の中に戻る
「ファーたんお疲れ〜〜」
「…相変わらず見事なものだ…いつもやってくれれば我の負担も…」
キシュルの愚痴に対してファーはニッコリと笑顔で返事をする
「…あぁ、疲れたであろう…」
やれやれとため息をつきながら、キシュルはファーとDUELにお茶とお菓子を差し出す
「ほえ?キシュさん…」
「うむ、先ほどは時間がなくてな…」
「ありがとうです〜キシュさん〜♪」
ファーは一気にご機嫌になり、ニコニコとテーブルに付く
その目的を知らずに…
DUELとキシュルは視線だけで合図をした
−数分後−
「ご馳走様でした〜♪キシュさん美味しかったですよ〜」
目の前の席に座っているキシュルに笑顔で見る
キセルを吹かせていたキシュルは…ニヤリと笑みを浮かべて
「…食べたな?ファー嬢??」
「う??」
いつも以上にご機嫌なキシュルの姿にやや疑問を浮かべながら、ファーはDUEL方をふと振り向く
「…やった〜〜♪こ、これで怯える日々に終止符が…」
「???」
喜ぶ二人に対して、首をかしげるファー
「これで、大人しい娘が…」
「って、ファー大人しいもん!!」
いつもどおりキシュルに突っ込みを入れようとした瞬間《ペチッ》と頼りない音が…
「ふふふ…実験は成功だ〜〜」
「おぉ〜〜ママ凄い〜〜」
「…キシュさん…??」
じ〜っと恨めしげに睨むファーにキシュルは満面の笑みを浮かべる
「先ほど食べたお菓子の中に、力を弱体化させる薬を混ぜたのだよ」
「………」
「ファーたん、これでもう大人しくするしかないね〜ハンマー使えなくなったし」
DUELはグリグリとファーの頭を撫でる、とても嬉しそうに
《ペチッ》と兄を殴ってみるもののやはりいつも通りの力は出ず
「へへ〜ん、聞きませ〜〜ん」
DUELはファーをプニプニと弄りだす…ファーはと言うと顔を俯いて肩を震わせている
「これで家事からの解放が…」
「祝い、脱鉄腕娘だ〜♪♪」
大喜びの二人をよそに、こっそりとため息をこぼす
「…甘い…」
そう言い放ち、顔を上げて二人を見つめる
いつものニッコリではなく、まさしくニヤリ。しかも瞳の色は赤く変化している為いたってマジモードのファー(ぁ
「力がなくっても…大丈夫なんですよ?」
微笑をしつつ、取り出したるは弓矢
何時の間にそんな物をと顔に表わしつつ、二人はその弓を取り上げようとする
フッと微笑みつつ、キシュルとDUELの頬ギリギリに矢を放つ(危険すぎです
弓系に関してはファーはノーコンと思われていたのだが…そうではないらしい
息を呑み恐る恐るファーを見つめる
「…知ってます?武器は力だけとは限らないんですよ??」
新たに武器を取り出し、今度は投石…ゴムの力を利用して人を殴る武器である(背後本当にそんなのあるか知りませんが(ぇ
遠心力を使って二人を吹き飛ばし、そのまますぐに壁に貼り付けにする(コラ
元々ドワーフはすばやい動きを得意とする一族で…本気状態のファーをとめることは二人には出来るわけがなかった(チーン
「…ファー嬢…一つ聞いていいか?」
壁にぶら下がったままのキシュルはポツリと呟く
「う?」
「ファー嬢はハンマーだけではないのか??」
そういうのも無理はなく、現在のキシュルとDUELの状態は、手裏剣及びダーツで貼り付け状態(ぇ
怪力さえ封じれば問題ないと判断した結果だった
「ん〜と、ハンマーが一番使いやすいってだけですよ?」
「は?」
「ファー殆ど武器類使えますもん」
キッパリと答えるファー
元々一通りの武器はマスターしているのだが、気に入ってるのがハンマーと言うだけで別に力便りの訳でもないらしい
「………計算ミスったか」
しまったと言わんばかりにため息をこぼすDUELはチラッとキシュルの方に視線を向け
「ママ…今度は、性格が大人しくなる薬希望…」
「…D兄たん今何か?」
ニッコリと笑ってファーは兄に突っ込む
「…何も…」
視線をそむけ、ファーにはばれないようにキシュルに視線で哀願をする
(今度は女の子らしくなる薬を〜〜!!)
一番切実な願いなのかもしれない(ぇ
ファーはファーで少し困っていた
(この薬、何時まで効果あるのかな…)
因みにこの薬の効果は3日ほどで切れたのだった
−完−
ベタベタで終わってしまった(汗
茶会の時されたネタから書いてみたんですけど…あれ?w;(ぁ
落ちがいまいちだったのが(苦笑
今度はもっと面白く書きたいですね〜
後、毎回キシュさん小説で弄っててごめんね〜(^^;)
ファーにとって、キシュルさんとD兄たん一番大事な人なんですけど
…もしかして見えない?(ぁ
確かに毎回弄って遊んでますけど(視線あっち(爆<だから小説ネタになる(ぁ
一度キシュさん、D兄たんシリアスモードで書いてみようかな〜(悩
(しかし、苦手なんだよね〜下手したらラブに見えるし(えぇ
つ〜わけでリクエスト希望(笑)(ぉ<自分じゃ決められないらしい