話題:今日見た夢
短い夢をいくつか見たのだが(全てvs怪人組織のやつ)、どれも仮面ライダーにありそうな場所ばっかり出てきた上に、描写がリアルすぎて。変なところが生々しい。

特に印象的だったのが、雨の中の路地裏で1対1の戦いをする夢だった。めっちゃ仮面ライダーにありそうな場所じゃんかと。


鼎(かなえ)が単独で路地裏にいる。なぜに路地裏?
今にも雨が降りそうな天気で、戦闘服の上から白いコートを着ていた。


鼎は路地裏で眼鏡をかけた真面目そうな青年と対峙していた。この青年、怪人である。青年の姿は人間態。


青年は鼎を見るなり挑発してきた。
「あなたのその仮面…紀柳院(きりゅういん)鼎ですね?僕を倒しに来たんですか!?」
鼎は怪人サイドでは有名人?らしい。
青年の正体は怪人だが、人間社会に完全に溶け込んでいる上に、人間には危害を一切加えてないいわゆるいい怪人だった。

「そういうつもりはない」
雨がポツポツと降り始めてきた。
青年はいきなり鼎に殴りかかってきた。青年は殴ると見せかけて、露骨に鼎の弱点である仮面を狙ってる。
無理やり鼎の仮面を剥がす気だ。
鼎は拳が顔に向かっていることに危機を感じ(仮面を触られたくないという抵抗)→青年の拳をとっさにかわし、青年のみぞおちに強烈なパンチを一発加えた。
「このやり方は好ましくないのだが…」
雨はザーザー降りになってきた。ここらへんからカメラワークが俯瞰になったり、鼎の横顔のアップだったりとかやけに演出がかっていたのがめちゃめちゃ仮面ライダーかな?…って。


青年は怪人態にならずに鼎に挑んでいくが、鼎は青年に戦闘意思がないことを感じでいた。
「もう、止めたほうがいい」

青年の拳を鼎は手のひらで受け止めた。青年の拳に力がない。
「お前は人間社会に馴染みすぎた。このまま生きろ」
「何を言っているんだ!?この復讐屋が。今もやっていることは同じだろ」
鼎は「復讐屋」という言葉にピクリと反応した。鼎は珍しく感情を露にし、青年の胸ぐらを強く掴んだ。
「それ以上言うな…!」鼎は青年を突き離した。
鼎の表情は仮面を着けているのでわからないが、何か言いたげそうにも見えた。


雨は強くなり、しばらく雨の音だけが聞こえる。
鼎は青年に背を向けた。わずかに振り返るような形で横顔が一瞬見えたが、仮面と濡れた髪、コートの襟で顔がほぼ隠れてしまっている。

鼎は無言でその場を立ち去った。青年はただただ無言にならざるを得なかった。
なぜ、僕を生かしたんだ…?情けをかけられた…?



しばらくしてから鼎を探しに来た晴斗と合流した。
晴斗は濡れ鼠の鼎を心配していた。
「鼎さんびしょびしょじゃん、風邪引いちゃうよ。早く戻りましょうよ」



なんか雨&路地裏で1対1での戦いって、仮面ライダーエクゼイドとかでも見たようなシチュエーションすぎるんだが…。既視感半端ない。


なんとなくカメラワークのせいか、鼎さんがものすごく切なく見えました。光と影の陰影とアングルのせいもあるのか?雨のせいもあるんだろうか?
鼎は人前では仮面をしているが故に表情が一切わからない人物ですが(感情を読み取れるのは声のトーンや仕草だけ)、意外と陰影やアングルで表情豊かに見えると言えば見える不思議。

いい怪人は倒さないのが鼎の流儀っぽい。
滅多に出さない感情を露にする鼎がなんか切ないというか…。複雑だ。

鼎にとって仮面は身体の一部であるため(過去が過去だけに素顔を見られたくない的な)、見ず知らずのものに仮面を無理やり触られる・ましてや外されることに抵抗がある…的な?
逆に心から信頼している人間には抵抗ないっぽい。心の壁はあるけれど。なんか闇深いな。


特撮にありがちですが、だいたいいい怪人って幹部クラスとかにやられてしまうんだよね…。あれも切ない。