何故この人の言葉はこんなにも心の琴線に触れるのだろうか.

インタビュー記事を読んで,翔くんの仕事に対する熱量やこだわり,誇りや責任,覚悟というものがひしひしと伝わってきました.

本を一冊読んだぐらいの重みがありました.

どの言葉を切り取っても奥が深く,インタビューひとつ取っても,質問される側であり,質問する側であるからこその気配り,ポリシーみたいなものを感じました.

そして,読みながらハッする言葉も多々ありましたね.

嵐として,キャスターとして,仕事に対する情熱はもちろんですが,その言葉の裏に葛藤や常に闘っている姿を垣間見た気がしました.

ただ衝撃や驚きというよりは,今までのインタビュー記事や仕事に対する姿勢を見ていたら納得の気持ちのほうが大きかったかな.

ロングインタビューでこの部分だけをピックアップしてしまうのはどうかと思ったのですが,インタビュー全体を読んで,また,今までの翔くんの仕事に対する姿勢を見て,感じたことを残しておきたいと思いました.



――発言の奥底に揺るぎない意志を感じさせる.次のステップとして見据えているものは何だろうか.

ずっと昔からですが,いつか真ん中に座れたらなぁと思ってるんです.それが50歳になったときか60歳か分からないですけどね(笑)


翔くんの「いつか」という言葉に驚きはなく,むしろその言葉がストンと入ってきました.

意外でもなく,どこかその言葉を想定していたというか.

今なお蒔き続けている種の中に,その「いつか」の種もあるのかなと,この言葉を受けて思いました.

今までの翔くんも,これからの翔くんも,ずっとずっと先を見据えて,種を蒔いているのだと.

思い描く「いつか」が,何年先になるか分かりませんが,いつか叶うといいなと思っています.

今後の展望というか,翔くんの思いを知れたことは私にとって大きな収穫でした.


何かを選ぶってことは,何かを捨てるってことだとも思っています

続くこの言葉に反応している方が多くいましたが,その“何か”を安易に“嵐”とイコールにしてしまうのはナンセンスな気がします.

“何か”には私たちが到底理解することのできない,想いや葛藤が込められていると思うから,“これだ”と決めるのは違うんじゃないかなと.

これまでの日々も何かを選ぶたびに,何かを失ってきたはずです.

でも,私たちはその“何か”に気づいてきたわけじゃありません.

そういう繰り返しがあって今の彼が,今の嵐があると思うから,これからも最善の選択をして進んで行くのではないでしょうか.

それに,翔くんの中に「選ぶ」なら「捨てる」の選択肢しかないわけではなく,捨てないための,すべて背負っていくための努力と葛藤をしているんじゃないかなと思います.

表だけを見させてもらっている私たちに,その“何か”が何なのか,言葉の真意を推し量ることは出来ないのだと思いました.

ただ,翔くんは私たちよりもずっと先を見ているからこそ,言葉にしてくれたのかもしれませんね.


僕は自分が夢だったものをつかみに行っただけで,パイオニアという意識がそもそもない.「前例を作っていくぞ」という気持ちで進んでこなかったから

これからもきっといろんな後輩が出てくると思うけど,少しだけ早い時期からやらせてもらっている僕としては,真似しようと思っても真似できないなっていうところにいたいとは思っています


努力という経験によって裏打ちされた自信,現状を維持しながらも現状に満足することなく更に高みを目指す姿勢,ただただかっこいいです.

そして,これからもその姿勢は変わらないと,自分の夢をつかみに行く姿勢は変わらないのだと,今後も含めての言葉に感じました.

深読みしすぎなのかもしれないし,全然分かっていないのかもしれませんが,深く考えさせてくれる翔くんの言葉が,その姿が大好きです.

スポットライトを浴びながらも自身と現状を冷静に俯瞰できるのは,揺るぎない意志,信念があって,私たちが思っている以上にずっと先を見ているからなのだと,改めて気づかされました.

雑誌を読んでのファンの反応が様々で,『MISS』が発売されたときの反応に似ているなと感じました.

ただ,翔くんは勘違いしてほしいわけでも,悩ますためでもなくて,こういう想いで仕事と向き合っているのを知ってほしかっただけじゃないのかな.

だからこそ,20年,30年先になるかもしれない「いつか」のお話もしてくれたのだと思います.

読んだファンの反応は様々ですが,こうして夢とか未来について,その想いを言葉にして伝えてくれたこと,私は嬉しかったです.

翔くんの言葉で改めて“今の嵐”を冷静に見つめることができましたし,これからも変わらずについて行きたいと思いました.