「ずっと「皆に近くで笑っていてもらえる“嵐”」でいたいけど,いつまでメンバー同士がわいわいやっている感じでいいのかなと.近々の話ではないけれど,いずれそこから離れるべきタイミングがくるだろうなとは思っています」
翔くんの言葉が心にずしんときました.
ずっとずっと先を見据えているのだと.
もしかしたら,いずれ来るその時が見えているのかもしれない,そんな風にすら思いました.
今を維持したくても周りから変化を迫られる時が来るだろうし,実際今までにも決断の瞬間がたくさんあって,その度に何かを選び,何かを失ってきたのだと,決して表には出さない部分をこの言葉から垣間見た気がしました.
「“変化”を第一に掲げてはいません.
だけど常に,変わることを恐れないでいたいと思う.
でも一方で,変わらないということの難しさも年々強く感じているから,むしろ今は,変わらないことに重きをおくタイミングなのかもしれないですね」
決してそこから離れたいわけじゃない.
ただ,いずれそこから離れるべきタイミングを迫られる日がくると,翔くんはそんな風に見据えていて,受け入れようとしているのかもしれません.
「俺らも年齢を重ねていってるから,別な形とまではいかないけど,嵐っていう五角形の形が変化する時期っていうのも,この先くるんじゃないかな──っていうか,こなきゃいけないんじゃないかなあとは思ってるんだけどね」
以前発売された『CUT』(2011年2月号)でもこう語っているように,今がずっと続くわけじゃない,それをちゃんと分かっているからこその言葉なのだと思いました.
翔くんは,今を,今までをとても大切にしているから,ファンよりも遥か先を見て,こうして言葉にして伝えてくれるんでしょうね.
全て抱えて行きたいと思う翔くんの想いに反して,前に進むためには置いて行かなくてはいけない,そうせざるを得ない状況がこれから増えていくのかもしれません.
置いてきたものを持って行くことは出来ないけれど,ファンとして目に焼き付けることが出来ればいいなとそんな風に感じました.
翔くんの言葉の真意は分からないけれど,私は翔くんの言葉をこう受け取りました.
いつかそんな日が来ても「嵐さん変わったなぁ」と表面だけを見て判断するようなファンにはなりたくない.
だからこそ,嵐さんや翔くんの言葉に想いを重ねて,全て抱えて行きたいと思うのです.
「雰囲気とか色とかは変えるべきじゃないし,変えられないと思うけど,年齢とともに,個人とグループが成熟していけたらなあとは,すごい思ってる」
(『Cut』2011年2月号)
その時々に応じているいるだけであって,嵐さんはきっとずっと変わらない.
どう受け取るかは人それぞれですが,間違った方向にだけは受け取ってほしくないなとそんな風に思いました.