眼鏡。光を目に宿すために神がお作りになられたものである事は、今日の世界ではわかりきっている。

私は授業中、テレビに集中する時に眼鏡を掛ける。それ以外ではあまり掛けない。

一年前までは、お前サバンナに住んでるんじゃないの?というくらいの視力を誇っていた。あの時の私は、看板の裏も見えたであろう。

しかしいつまでも過去の栄光にすがってはいられない。現実を、今を、リアルを見なければいけない。今の視力はCとDだ。

原因は明確である。
格好を良く見せようと、前髪を長く伸ばしていたからだ。唇まで伸ばしていたと思う。

もろに目に入る前髪は確実に私のサバンナ視力を奪っていった。

そして、黒板の文字が見えずに眼鏡を買ってもらった。その時に、眼鏡の偉大さに気が付いた。

そして誓った。私は眼鏡を大切にしようと。















そしてこの前、その眼鏡は何故か家のゴミ箱に捨てられていた。

あのショックは計り知れない。