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消失願望

綺麗な音楽に包まれて

霜が朝日にとけるように
自分がいた後すら残さずに消えたい




流れる水音を止めてため息をつく
あの日から、寝れない夜を幾夜過ごしたか
もう、良いだろ…
楽になりたい……

壁際に座り込み薬を取り出す
この量の睡眠薬を飲んだら死ぬかな……

♪〜♪♪

回らない頭で考えてる時に

綺麗な音が聞こえて
「この曲…」


水に溶けるように

眠りにおちた

篝火か灯火か弔火か

不格好に火付けて

吸うタバコは不味いなんて最悪だよね


不味い不味い、ああ不味い
でも吸わずにはいれない

あのバカな道化と違って僕はあくまでも平民だから
自分をさげずむ事はしない


でも愚かになれないのは…何故だろうね

掛け合い、かけ愛

‐何するのよ、熱いじゃない‐

‐目覚まし、目醒めた?‐

‐珈琲ぶっかけてよく言うわね…。私にも頂戴‐

‐いいよ、ブラックね‐

‐砂糖とミルク、忘れないでよね‐

嘘付き道化師と缶コーヒー

『地獄のように熱く、悪魔のように甘い』

夜の帳の中で珈琲を飲むのが儀礼になっている僕は、夜を眺めるのが好きで

何処までも透明で無慈悲な夜は考え事するのにうってつけだと気付いたのは何時だったか
以来、夜を眺めるのが好きになった


こくん、喉を鳴らして漆黒の液体を流し込む
珈琲の苦さに生きる辛さを混ぜて

『アイツと付き合ってお前は弱くなった』
強くなろうとして言われたからか
なまじ信用しようとしてたからか
心が壊れる感触がして吐き気がしたのを覚えてる

『強さ』とか『弱さ』とか定義すら曖昧な言葉に翻弄されて
「人はみな脆弱な魂」とはよく言ったものだと思う



纏まらない考えを纏めるために
苦い珈琲を飲み干した

鍵の在処

後悔させてるならら悪いと思う

隠し事させて悪いと思う



もう少しだけ、ぬるま湯に浸からせて

立ち上がる力を下さい
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