好きな人のこと、私が転勤する前のお話です。

その人とは、去年の春の同僚との飲み会で初めて喋りました。
お酒が随分回ってから席の移動を経て隣に座ったこともあって、正直話した内容を深く覚えてはないけれど、最初のお店で隣になって以降、三次会か四次会?の最後のお店の時までずっと隣になっていたというのは、後日同じ部署の同級生の子に聞いてから知った話。
確かに、長い時間近くにいても全然違和感も無かったし、むしろ凄く心地よくて、そこから意識するようになったのかな。
あと、同期の中でイケメンだという話になっていて、私は全くそう思ってなかったからびっくりした笑
よくよく考えたら、坂口健太郎くんみたいな塩顔イケメンってことなのかな?とも思ってみたり。

さておき、酔っ払った私にとっては顔よりもその落ち着き具合がとても好みだったようで、多分その初めて顔を合わせた飲み会で好きになったんだと思う。
でも、付き合いたいとかそういうのを越えて、言ってしまえば結婚するならこの人だ!って、瞬間的に感じた。
甘い雰囲気なんていらないから、穏やかに過ごせたらなって思えた人は、そう長くない私の人生ではあるけれど、本当に後にも先にもこの人だけなんだろうなって感じた。

その感覚って凄く複雑なもので、ちょうど私に飲み会の様子を教えてくれた同級生の子は、その人のことが気になってたからこそ私のことも目に留まったらしいのだけど、私はそれを素直に応援した。
余裕がある、とかじゃなくて、本当に、私の中で不思議と嫉妬とかなくって、頑張りたいと思ってる子を後押ししてあげたいなって思った。
私は自分に自信がないわけではなかったけど、その人に好かれる、選ばれる自信は全く皆無だったのもその一因なのかな。

その人が誰かを好きになるなら仕方ない、私はただ、その人と仲良くお酒を飲んで、ゆったり話せる仲でいれたら良い、そんな感覚だ。
付き合いたいっていうのは、楽しい時間を求めてるものだと私は思ってる。
でも、その人とは、凄く楽しい時間がなくてもいい、凄く悲しいことがなければそれでいい、そういう関係を築きたいなって思う。

やっぱり、変かな?笑

でも、たとえその人に彼女が出来てもおめでとうって言えるし、悩みでものろけでも聞くよ〜ってなる。
欲がないのか、諦めてるのか、言葉にするのは難しいけど…
そりゃあ勿論、願わくば両思いになれたらって思う。
けど、どちらかの気持ちが重たくなるのも、嫌だなって。
だから、付き合いたいっていうのをすっ飛ばして、一緒に過ごしたいって思ってもらえるのが理想になってる。

家族っていうものに憧れを抱く一方で、信じていないのもその原因かもしれない。
私は中学生の時には家族が解散してしまったから、期待なんてしなくなっちゃった。
だから、凄く楽しいことがない代わりに、凄く悲しいことがなければそれで良いって思えるんだろうな。

その人と穏やかに時間を過ごしたい、それだけなんだよ。
それだけのことが、何より一番難しいよね。