小池都知事の “見せしめ命令” は違法…参院選前「風を読む女」にまさかの逆風続き

5/17(火) 20:11
SmartFLASH

 飲食チェーン・グローバルダイニングの社長が「営業時間の短縮命令」は、憲法が保障する営業の自由を侵害したとして、東京都を訴えた裁判について、5月16日、東京地裁は原告の請求を棄却した。

 2021年3月当時、小池百合子都知事(69)は「度重なる要請に応じず、営業を続ける店舗には、命令などの実施に向けて必要な手続きを進めていく」と話し、より強い「命令」を発出することを明言。実際に、営業を続ける店舗に命令を出していた。

 しかし、今回の判決で、東京都が出した命令は発出要件を満たしていなかったとして、地裁は「特に必要と認められず違法」との判断を下した(賠償責任は認めず)。

 グローバルダイニング社は、東京都が命令を下した27店舗のうち26店が同社の飲食店だったことから、「見せしめ」「狙い撃ちにされた」と主張していた。

「今回の判決について、中東訪問中の小池都知事は『必要かつ適正なものであった』とコメントを出し、自身の正当性を主張しました。

 地裁の判断によって罰則を受けることはありませんが、あれだけ強く自粛を命令していたことが “違法” と判断されたことについて、小池都知事の責任を問う声は多いです」(政治部記者)