恋活・婚活ブームの日本
気になる世界の恋愛ビジネス、結婚のタブーとは?
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ロンドンの都心にある暗い地下室で、男性たちが一心不乱にノートに何かを書き付けていた。彼らは “どうすればデート相手を楽しませられるか?”について講義を受けており、その極意を習得したいのだ。講義は、“女性を惹きつける方法”についての集中講 座の一環で、資産管理に関する講義などとセットになっている。米国のラブ・システムズ社による3日間の集中講座で、受講料は約3000ポンド(約44万 円)と高いが参加者は多い。このように英国では今、恋愛ビジネスが活況を呈している。
調査会社のミンテル社は、英国の恋愛ビジネス市場は1億ポンドに達すると見積もっている。市場が高騰したのは、不況になって人々が生き方を再考するようになったからだという。つまり、恋愛の優先順位が高まったのだ。
もっ とも、単に経済的な事情に基づくと考えている専門家もいる。実際、オンライン・デートは本物のデートよりも安く上がる。そして、英国民の実に8%がオンラ イン・デートを利用しているという統計も出ている。それでも、恋愛ビジネス・コンサルタントのマーク・ブルックスは「仮に素晴らしい出会いがあったとして も、デートでぶち壊しになることも考えられる。人々が本当に必要としているのは、デートそのものに関するアドバイス」とオンライン・デート以外にも需要が あることを指摘する。
ニーズを察知して、一部の企業は早速その分野に進出しようとしている。たとえば、英国だけで50万人が登録してい る、米国のeハーモニー社はデート相談室を設置している。デート専門家が1分間につき1.5ポンドで、メールの内容や服装、キスのタイミングについて指南 してくれるのだ。
さまざまな形で恋愛ビジネスは急成長している。インターネットなどのテクノロジーが進歩しているように、恋愛のテクニッ クもますます洗練されるようになってきたのだ。ただ、恋愛ビジネスの関係者はご用心。 “末長いお付き合い”をする人が増えれば増えるほど、顧客は減るわけなのだから。