子豚さんの素敵な小説"遊部へようこそ!"のお子様がたと、
うちの"幻獣研究室"のメンツでコラボをやらかしました。
…済みません、本当に済みません;;
完全皆さん小説読ませていただいたイメージで書いてるのでキャラ違ってたりしたら、
どうぞ遠慮なく突っ込んでください…!
かくの、楽しかったです(おい)
追記からどうぞ!
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主に創作について語ります。 バトンをやったり、 親馬鹿トークを繰り広げたりします。 苦手な方は、どうぞ戻ってやってくださいませ! (私のサイト「Pure Rain Drop」) → http://id35.fm-p.jp/198/guardian727/
子豚さんの素敵な小説"遊部へようこそ!"のお子様がたと、
うちの"幻獣研究室"のメンツでコラボをやらかしました。
…済みません、本当に済みません;;
完全皆さん小説読ませていただいたイメージで書いてるのでキャラ違ってたりしたら、
どうぞ遠慮なく突っ込んでください…!
かくの、楽しかったです(おい)
追記からどうぞ!
静かな夜の学校……
その校庭に、白い光がぼうっと灯った。
その光が消えると、そこには幾つかの人の影が現れた。
「ほらユノ、逃げようとしないの」
「……帰りたい」
「だーめ。行くなら皆で、って決めたでしょ?
それに、此処の世界の人間たちは皆良い人そうだったのよ。
あんたやヒュディの人間嫌いが治るかもしれないからって、
ジズが言ってたの。ほら、行くわよ!」
一人の赤髪の少女が嫌がっている金髪の少年の肩を掴んでいる。
その隣で背の高い蜜柑色の髪の青年が苦笑していた。
「フェリア、逃げようったって無理なんだから離してあげなよ。
ひとりで帰るのは不可能だよ?」
「そうそう、だからヒュディ、いい加減に泣きそうな顔すんのやめろよなー」
「……帰りたいよ……」
黒髪の癖っ毛の少年がフェリアと呼ばれた少女同様に、
隣に立っている緑髪の少年の肩を掴んでいる。
それを見て隣に立っていた銀髪の青年はフンと鼻を鳴らした。
「帰りたきゃ帰れ。勝手に"機械"使って時空の彼方にブッ飛んでも知らねぇぞ」
「まぁ、それは起きうるからね……」
蜜柑色の髪の青年は銀髪の彼の言葉に苦笑気味に頷いた。
そして彼自身の隣にあるベビーカーのようなものに視線を移した。
「窮屈じゃないかい?セレーヌ」
「はい、大丈夫ですー。
この世界は空気が綺麗ですねぇ……気持ちいいです」
そう言ってぱしゃり、と少女は"水を跳ねさせた"。
―― そう。
彼らは、"普通の人間"ではなかった。
……もっとも、こんな時間の校庭に姿を現す時点で普通ではないのだろうけれど。
金髪の少年……ユノの額には銀色の角があり、
赤髪の少女……フェリアの背には大きな赤い翼がある。
黒髪の少年……ベルの頭には大きな黒い犬の耳があり、
銀髪の青年……ウォルフには白銀の狼の耳と尻尾がある。
緑髪の少年……ヒュディは肌が蛇のように鱗になっており、
蜜柑色の髪の青年……ジズには腕がなく、そこは大きな翼になっている。
挙句、最後に声をかけられた水色髪の少女……セレーヌの足は魚の尾だ。
彼らは、"彼らの世界"では"幻獣人間"と呼ばれる種族……
科学の力で生み出された、特殊な人間なのだった。
彼らは彼らが"機械"と呼ぶ物で色々な世界を自由に行き来できる。
今回彼らはユノとヒュディの"人間嫌い"を治すために此処にきたのだと言う。
彼らの世界では、彼らのような幻獣人間は差別の対象。
この国の人間がどう言う反応をするかは不明だったが、
フェリアとジズが幾度か視察にきた限り、どうやらこの世界の人間は温和そうだと思ったらしい。
それで、皆でここに来たのだが……
当の本人、ユノとヒュディが嫌がっているのである。
ユノはフェリアの腕を振り払いつつ、叫ぶようにいった。
「でも、人間なんて何処のやつらも一緒だろ!?どうせ俺は……!」
「なぁ、やっぱ声がする!」
不意に聞こえた声に幻獣人間一同は驚きに固まった。
まぁ、当然だろう。
幾ら"人間慣れ"するためにこの世界に来たとはいえ、心の準備というものがある。
「え?ちょ、どうする?」
「どうするったって、どうしようもないだろ……!」
ベルとウォルフはパニック。
「うぅ、ほらやっぱり帰ろうよ」
「俺もヒュディに同意だ。さっさと帰ろう」
帰りたがるユノとヒュディ。
「うぁぁん、どうしましょう……!」
「大丈夫だから泣かないでセレーヌ」
「でもどうしようか……」
泣き出すセレーヌを宥めるフェリアと困惑するジズ。
そうこうしているうちに、先刻の声の主が姿を現した。
綺麗に鉢合わせする格好になったのである。
「……すげぇ」
彼らの前にたった少年は大きく目を見開いて彼らを見た。
茶色っぽい髪の少年だ。
それに遅れて走ってきたのは黒髪の少年と緑がかった髪の少年。
ふたりは最初の彼と違って驚きの表情。
「"噂"は本当だったんだな」
「"此処最近夜に校庭に現れる白い光"……ですよね。
まさか"遊部"の俺たちがこんなオカルト研究みたいなことすると思ってませんでしたが」
ふぅっと溜息を吐く黒髪の少年。
もう一方の少年はくいっと眼鏡を上げた。
―― そう、彼らは"この世界"の人間。
もっというならば、この学校の生徒、この学校にある"遊部"と言う部活の部員だ。
此処最近の噂……それを聞いた部長が"調べてみようぜ!"と言って夜の学校に来た。
その結果こうしてであった、と言うことである。
「……な、なんだ、この人間」
既に逃げ腰なベル。
ウォルフは威嚇するように牙をむき出している。
それをたしなめるジズ。
ヒュディはフードを深くかぶって俯いてしまっている。
「す……」
「す?」
一番彼らの近くにいた茶髪の少年がふるふるっと肩を震わせて何か呟いた。
それに首をかしげるのはフェリア。
と、その時。
がしっとフェリアの手を握る、少年。
「あ」
「……やっぱりいった。此奴」
呆れた顔をする後ろ二人。
フェリアは驚いて目を見開いた。
「な、なあに?」
「すげぇ!あんたたちスゲェ!皆かっけー!」
「……はぁ」
困惑するフェリア。
彼女ににかっと笑を向けて、少年は自己紹介した。
「俺は万馬遊馬!後ろにいるのは俺の部活仲間の明智駿と飯嶋伊吹!
お前ら、一体どこからきたんだ?」
興味津々に訊ねる少年……基、遊馬。
彼の瞳は順々にユノたちを見ている。
ユノの角を見てはカッコ良いといい、
フェリアやジズの翼を見ては綺麗だといい、
ヒュディの鱗の肌を見てはイカスなどといい、
ベルの耳やウォルフの尻尾を見ては可愛いといい、
セレーヌを見たときには"本物の人魚見たの初めてだ"とはしゃいだ。
……嫌悪されたり避けられたりすることが多かった彼らにとっては驚きである。
と、そこで眼鏡をかけた少年がそんなテンションの彼を引き剥がした。
「こら遊馬。それくらいにしておけ……驚いてる」
「え、だってすげぇじゃん!」
「それは俺も思いますけど……でも、驚かせたらダメでしょうが」
そう言いながら後ろにいた二人も幻獣人間たちの前にたった。
そして各々に自己紹介をする。
「俺が飯嶋伊吹で」
「……俺が明智駿だ。部長が迷惑をかけて済まないな」
「は、はあ……」
一応代表を務めているフェリアが返事をする。
ジズに助けて、と言う視線を送るとジズが前に出てきた。
そして遊馬、駿、伊吹を順々に見て確かめるようにいった。
「これから話すことは一応全部真実なんだけど……
あまり周りに言いふらされると困るんだ。
君たちは見たところ"普通の人間"だけど、
一応俺たちはご覧のとおり"特殊な"姿だからね……
嫌悪しない、秘密を守る、を約束してくれるかい?」
それだけが心配だった。
万が一、此方の世界でも嫌悪されたりするようでは、
二人の人間嫌いも治らない。
此処で出会った人間しだいでこれから先の行動が決まる。
ジズに見据えられた三人は暫しキョトンとしていたが、
一様に頷いた。
そして遊馬が笑顔で答える。
「もちろん!これから仲良くしようぜ!」
そう言って握手を求めて手を差し出す。
ジズは暫くそれを見つめていたがやがて彼の人柄が何となくわかったのだろう。
笑顔を浮かべて、"手ではない手"で彼の手を握り返した。
―― Hello,hello ――
(出会ったのはとても明るい少年でした
彼らが俺たちの仲間の心の闇をどうか晴らしてくれますように)
(俺たちが出会ったのは不思議な姿をした人たち。
皆それぞれ特殊であれども皆素敵な人たちだったんだ!)
性 別 | 女性 |
年 齢 | 29 |
誕生日 | 7月27日 |
地 域 | 静岡県 |
系 統 | おとなしめ系 |
職 業 | サービス |
血液型 | AB型 |