「Drinking!」の続きなお話です。
ちょっと深夜テンション入りました…
酔い方違えど同じような事になります済みません←
*attention*
ワルキューレコンビ&赤髪金髪コラボのお話です(BL注意です)
深夜テンション&甘めなお話です
「Drinking!」の続きなお話です
酔っぱらった恋人に手を出される大佐殿とライニさん
こういう甘めなやり取り好きです←
何となく言われるがままになるお二人ならいいなって←おい
相変わらずの妄想クオリティ
ナハトさん、本当にすみませんでした!
以上がOKという方は追記からどうぞ!
静かな、騎士の棟の寝室……
自分の部屋より幾分散らかっている自分の恋人の部屋に金髪の少年……ハイドリヒは、この部屋の主を連れて戻った。
華奢な彼の腕にしな垂れかかる体勢になっているのは鮮やかな赤髪の少年……アネット。
彼はハイドリヒの腕に支えられながら、自分のベッドにどさっと転がった。
「ほら、部屋着きましたよアネットさん」
「んぅ……」
返ってくるのは情けない呻き声だけ。
ハイドリヒはやれやれ、という表情を浮かべて彼を見下ろした。
そして呆れたように溜息を吐き出す。
「こんなになるまで飲んで……」
馬鹿ですか、とハイドリヒは小さく呟く。
しかしアネットにはもう聞こえていないようで、彼は布団を抱きしめて小さく息を吐き出している。
「まったく……ちょっと待っててください、今水を……」
水を持ってきますから。
ハイドリヒはそういおうとした。
しかしそれより先に、アネットに強く腕を掴まれる。
ハイドリヒはそれに驚いて振り向いた。
「ん……ラインハルトぉ」
小さく声を上げるアネット。
情けない彼の声に、ハイドリヒは"何ですか"と短く返す。
ハイドリヒの声を聞いてアネットは嬉しそうに笑った。
そして、ぐいっと勢いよく彼の腕を引っ張った。
「わっ……」
ハイドリヒは思わず驚いた声を上げた。
それは、アネットに引っ張られた事によって彼のベッドに引きずりこまれた形になったからで……――
「っ、アネットさん……っ」
「ラインハルト……へへ、大好きー」
でれっとした顔をして、アネットは言う。
ぎゅうっと抱きしめられて、ハイドリヒは大きく目を見開く。
それから、溜息まじりに彼の体を押し返そうとした。
「アネットさん水とってきますから離し……」
離して、と言おうとした。
しかしそれより先に思わず口をつぐむ。
それは、自分を抱き寄せているアネットの手がするっと腰を撫でたからで……
「ちょ、っと……何、す……っ」
何するんですか、とハイドリヒは言う。
しかしアネットはそんな彼の反応を楽しむように小さく笑う。
そして、ハイドリヒの華奢な体を撫でながら、言った。
「ラインハルト、大好きだぁ……」
笑いながらそういうアネット。
ハイドリヒはその言葉を軽く流しつつ、言う
「わかりましたから、離して……」
はいはい、というように体を押し返す。
しかしアネットはむくれたような顔をして、言った。
「嫌だよ……んな軽い返事返すなっての……
んなヤツには、お仕置き……」
そういってにや、と笑うアネット。
彼はそのまま、ハイドリヒの体を抱きしめる。
そして彼の耳元に唇を寄せて、甘く囁いた。
―― 良いだろ?
甘えるような、そんな声。
それと同時に、首筋に噛みつくようなキスを落とされる。
その感覚にびくり、と身体を震わせながら、ハイドリヒは溜息を一つ。
「……酔っていても酔っていなくても貴方はケダモノなんですね、まったく……」
嫌だといって暴れたって腕が離れないことは分かっている。
何より、"大好きだ"と甘える彼の腕をふり払えばどうなっているかは、よくわかっている。
ハイドリヒは小さく息を吐き出しながら、そっと彼の背に腕を回す。
アネットはそんな彼の腕のぬくもりを感じながら、楽しそうに笑って言ったのだった……――
***
―― 場所は変わって。
隻眼の少年……シュタウフェンベルクは、どうにか支えて歩いてきた金髪の少年……ヘフテンをベッドに座らせた。
そして、小さく息を吐き出す。
「ヘフテン、部屋に着いたぞ……」
シュタウフェンベルクはヘフテンに声をかける。
いつも一緒に居る副官……ヘフテン。
彼は宴会中に酒を飲んだ所為で、完全に酔っぱらってしまっているのだった。
「ふふふー、大佐ぁ……」
楽しそうに笑っている彼。
駄目だ、彼は完全に酔っぱらっている。
どうしてくれようか、とシュタウフェンベルクは溜息を吐き出した。
とりあえず水を飲ませて、寝かせよう。
明日は二日酔いになりかねないから医療棟に行って、ジェイドに薬をもらってこよう。
説教は、明日だ。
そんなことをシュタウフェンベルクが考えていた時……――
「うわ!?」
彼は驚きの声を上げた。
目を見開けば、目の前にあるヘフテンの顔。
赤く染まった頬。
少し潤んだ瞳。
それを見て、シュタウフェンベルクは少したじろいだ。
「へ、ヘフテン……?」
「んー?なんですかぁ、大佐?」
にこり、と微笑みながらヘフテンはシュタウフェンベルクを見る。
そんな彼の手は緩くシュタウフェンベルクの腰を撫でている。
その手の感触に彼は少し息を詰めつつ、言った。
「や、め……ヘフテンっ」
少し強い声でシュタウフェンベルクは言う。
するとヘフテンがびくりと体を強張らせた。
どうやら、やめてくれたらしい。
そう思ってシュタウフェンベルクはほっとした顔をする。
しかし……
そんなヘフテンの目がじわり、と涙に滲んだ。
シュタウフェンベルクは驚いたように目を見開く。
「ヘフテン……?」
「うぅ……大佐ぁ……」
自分を襲ってきたと思ったら、泣き出すヘフテン。
彼の様子にシュタウフェンベルクは困惑して目を白黒させる。
彼はいったい何をしているのか。
否、酔っぱらっているのはよくわかっているのだけれど……――
「大佐は、僕の事嫌いなんですかぁ……?」
そういって泣き出す彼。
えぐえぐと泣いている彼を見て、シュタウフェンベルクは困った顔をする。
そしてやや慌てたように、言った。
「い、や……嫌いなわけでは、ないから……だから、泣かないでくれ」
シュタウフェンベルクは少し困ったようにそういう。
するとヘフテンは涙に濡れた目を上げて、言った。
「ほんとですか、大佐……」
「あぁ、本当だ……」
嘘はつかない、とシュタウフェンベルクは言う。
それを聞いて、ヘフテンはぱぁあっと顔を輝かせた。
そして、ぎゅうっとシュタウフェンベルクに抱き付く。
「ふふー、ありがとうございますぅ……嬉しいです」
そんな声といっしょにシュタウフェンベルクの服に手をかけるヘフテン。
目を白黒させる彼をよそに、ヘフテンは彼の肌に触れた。
「んっ、ふ……」
小さく声が漏れる。
ヘフテンに触れられる感覚。
好きな相手に触れられているのだ。
快感を感じても、仕方ない。
「っひ、ぅ……ちょっと、へふて……」
「ふふ、気持ち良いですか、大佐……」
そういって楽しそうに笑うヘフテン。
彼はシュタウフェンベルクの首筋に顔を埋めて、噛みついた。
「んっ、ふ……」
小さく声を漏らす彼。
反射的にヘフテンの背に、片腕を回してしまう。
「可愛い……」
そういいながらヘフテンは嬉しそうに目を細める。
そして、そっとシュタウフェンベルクの耳に唇を寄せた。
―― 大好きですよ、大佐。
そんな、甘い囁き。
触れられていることも合わさって、くらり、と酔う。
シュタウフェンベルクが拒まなくなったからだろう。
ヘフテンはさらに楽しそうに笑う。
「大佐……」
甘えるような声といっしょに、肌蹴させられた胸元に口づけられる。
―― あぁ、この調子じゃ水を飲ませることは難しそうだ。
シュタウフェンベルクはそう思いながら目を閉じる。
そっと口づけられたとき、彼の口からは甘いアルコールの香りを感じた……――
―― 断れない事 ――
(本当は分かってこと。
貴方(お前)に誘われたら断れないってことは)
(酔っぱらっていても、何だかんだで思ってることは変わらないんでしょう?
それは、よくわかっているから…)