赤髪金髪コラボ&ワルキューレコンビのお話です。
今度はほのぼのめなお話で…
二組とも仲が良いのは事実なのにね、と思った結果でした←
*attention*
赤髪金髪コラボ&ワルキューレコンビのお話です
ほのぼのなお話です
主にワルキューレコンビ&アネットなお話です
アネットとライニさんも大佐殿とヘフテンさんも仲が良いので…
共闘出来る仲ってのが良いと思います(^q^)
でも何だかんだでアネットもライニさんと一緒なら暴走しないと思います←
相変わらずの妄想クオリティ
ナハトさん、本当にすみませんでした♪
以上がOKというかたは追記からどうぞ!
昼食時を過ぎた食堂。
任務の合間の休憩に来ている騎士たちくらいしかいないその一角で、
赤髪の少年は自分の武器である魔術剣を磨いていた。
時折顔をあげてはきょろきょろと辺りを見渡す。
暫しドアの方を見つめた後、彼は諦めたように剣の手入れに戻った。
彼……アネットは午前中の間に任務を終えて帰ってきてしまった。
お陰で完全に暇をもて余しているのである。
時折周囲を見渡しているのは恋人であるハイドリヒの姿を探しているから。
彼も今日は昼間に任務を終えて帰ってくると聞いている。
彼が帰ってきたら一緒に買い物にでもいこうかと思っていたのだった。
最近では大分気温の上昇も落ち着いてきた。
外に出掛けるのもそこまで苦痛にはならないはずだ。
愛しい彼……ハイドリヒの肌が酷く焼けることはないだろう。
とはいえ、だ。
まだハイドリヒは帰ってきていない。
とりあえず彼が帰ってくるまでは適当に時間を過ごしていなくてはならない。
「退屈だなぁ……」
アネットは小さく呟く。
とりあえず今はこうして剣の手入れをしているけれど、
それはそこまで時間がかかる作業ではないし……
そう思っていたとき、食堂のドアが開いた。
アネットはぱっと顔を輝かせてそちらを見る。
ハイドリヒかと思って振り向いたのだけれど、
部屋に入ってきたのは愛しい彼よりずっと短い金髪の少年と黒髪の少年……
シュタウフェンベルクとヘフテンだった。
「あ、こんちは!」
アネットは二人に笑顔を向けた。
ハイドリヒでなくて若干がっかりしたけれど、よく見知った相手であるのは事実。
一人でいるよりずっと良かった。
ヘフテンとシュタウフェンベルクは彼の声に気がつくと、
軽く手をあげて応じつつ、彼の方へいく。
ヘフテンはにっこりと笑いながら彼にいった。
「アネットさん、こんにちは」
「任務終わったんすか、お二人も」
アネットもそういって二人に向かって首をかしげる。
その言葉にシュタウフェンベルクはこくりと頷いて、いった。
「今日は少し町中を見るだけだったから」
簡単な仕事だったんだ、とシュタウフェンベルクはいった。
ヘフテンもそんな彼の言葉にこくこくと頷く。
アネットはなるほど、というように頷いた。
確かに街中の巡回任務だったらすぐに終わるだろう。
それに、巡回任務であれば一緒にいく相手と一緒に、
店を見つつ散歩しながらということもできるだろう。
「いいなぁ……俺もラインハルトと一緒にいきたいなぁ……」
そういいながらアネットは自分の武器を軽く撫でる。
そんな彼の様子を見ながら、シュタウフェンベルクは小さく首をかしげた。
「アネットも、任務を終えたところか?」
「え?あぁ、そうっすよ。
んで、ラインハルトが仕事終わったら一緒にどっか行こうと思って……」
暇潰しに剣磨いてるんすよ、と言ってアネットは自分の剣を揺らす。
その時ふとなにか思い付いたような顔をした。
そして小さく首をかしげながら、彼はいう。
「そういや、シュタウフェンベルクさんやヘフテンって銃っすよね?
手入れとかするんすか?」
ふと気になったのはそれ。
アネットは遠距離武器は使わず剣だけで戦うのだが、
シュタウフェンベルクやヘフテンは違う。
そんな彼らも武器の手入れ等をするのだろうかと、気になったのである。
シュタウフェンベルクは彼の言葉に幾度かまばたきをした後、こくりと頷いた。
「あぁ……私の銃は、魔力を込めておかないと使えないものだからな」
戦っている途中に魔力充填は難しい。
そういいながらシュタウフェンベルクは自分の武器であるマスケット銃をひとつ取り出した。
アネットはそれをみて顔を輝かせる。
「カッコいいっすよねぇ……
俺、遠距離武器はあんまり使わないからわかんないっすけど……
マスケット銃……良いなぁ」
カッコいい、と言ってそれに触れそうになったアネットだったが、
慌てたようにその手を引っ込めて、小さく息を吐き出した。
他人の武器にさわってはいけない。
それは騎士としての鉄則だった。
魔力を用いて使う武器。
それは大体が持ち主の魔力を帯びる。
下手に触ると怪我をする恐れがあるのだ。
まぁ、もっとも……
アネットも炎属性魔術使いで、シュタウフェンベルクも炎属性魔術使い。
そこまでの大怪我にはならないと思われるけれど。
アネットはまじまじと彼の武器を見つめた後、
顔をあげて、シュタウフェンベルクを見ながら、いった。
「でもこういうの、使うの大変じゃないっすか?
全部魔力使って戦うんでしょ?」
アネットがそういうと、シュタウフェンベルクは小さくうなずく。
そしてヘフテンの方を見ながらいった。
「まぁ、そうだな……でも普段はヘフテンと一緒だから……」
そこまで負担はない、とシュタウフェンベルクは言う。
ヘフテンは彼の言葉に嬉しそうに笑みを浮かべた。
そうして彼が頼ってくれるのは嬉しい。
彼を支え、守りたいと言うのが一番の想いだから……
「だって大佐、一人で戦ったら絶対って言っていいくらい無理するじゃありませんか。
魔力消費しすぎたら倒れることちゃんと覚えとかないと駄目ですよぉ?」
そういいながら、ヘフテンは頬を膨らませる。
そんな彼の言葉にシュタウフェンベルクは苦笑する。
「あぁ、わかってる」
「大佐はたまに口ばっかりですからねぇ……」
唇を尖らせながらそういった後、ヘフテンは小さく笑った。
アネットはくくっと笑いながら自分の剣をしまう。
「そうして連携して戦えるって良いっすよねぇ。
俺もラインハルトと一緒に戦ってみたいなぁ……」
「誰が誰と戦うですって?」
不意に聞こえた声にアネットは驚いた顔をした。
無論それは長い金髪の少年……ハイドリヒで。
「ラインハルト!」
アネットは顔を輝かせてぎゅうっと彼に抱きついた。
ハイドリヒはそんな彼を引き剥がそうとしながら、いった。
「アネットさんと連携で戦うのは無理でしょうね。向いてません」
ハイドリヒは鼻をならしつつそういう。
アネットはそんな彼の言葉にむくれた顔をした。
「ひっでぇ……」
「事実でしょう。放っておいたら一人で突っ走っていくし……
防御係をしてくれるアルさんからでさえも離れるくらいだというのに」
私には使いこなせませんよ、とハイドリヒは言う。
アネットはますますむくれながらいった。
「ラインハルトと一緒だったら大丈夫だもん!気を付けるもんちゃんと!」
「それでも私とアネットさんがいく任務は種類が違いすぎるでしょうに……」
やれやれ、というように言うハイドリヒ。
アネットはそんな彼をみて唇を尖らせる。
そんな二人の様子をみて、ヘフテンは笑った。
そして、シュタウフェンベルクに言う。
「一緒に戦えるの、嬉しいですよ、大佐」
アネットとハイドリヒは確かに仲が良い。
しかし二人の戦闘スタイルが合わないのもまた事実だ。
そんな彼らと違って一緒に戦える自分達。
それは嬉しい。
そういって笑うヘフテン。
シュタウフェンベルクはそれをみて少し微笑むと、小さく頷いたのだった。
―― 親しさと共闘と… ――
(彼らの親しさと僕たちの親しさ。
それはきっと同じなのだろうけれど…)
(少し優越感だと思うんだ。
一緒に愛しい人と戦えることは…)