赤髪金髪コラボのお話です。
昼間ですが、ふとおもいついたネタでのやや深夜テンションなお話です…←おい
*attention*
赤髪金髪コラボのお話です(若干BL注意です)。
学パロ(本家Laurentia!)設定のお話です
「Leaving that asides」の続的なお話です。
ほのぼの&若干深夜テンションなお話です。
アネットが家に来る?的なことをいってたのでこういうネタをやってみたくなりまして…←
冷静に戻ってあせる美人さんが書きたかったのです(おい)
マリンの目が見えてなくてよかったねアネット←
相変わらずの妄想クオリティ
ナハトさん、本当にすみませんでした…!
以上がOKと言うかたは追記からどうぞ!
傾き始めた日の光が差し込む、静かな部屋。
住宅街の一角に佇むその家に、金髪の少年はやって来ていた。
案内されたのは、大分見慣れてきた机の上だけは綺麗に片付いている部屋。
金髪の少年はその部屋のベッドの上に腰かけた。
床には雑誌や教科書が積み重なっている。
転がったサッカーボールや、机の上並べられたトロフィーを見ると、
この部屋の主の性格がよくわかる気がするな、と小さく苦笑する。
金髪の彼……ハイドリヒの隣に座ったこの部屋の主アネットは小さく笑って、いった。
「ラインハルトを部屋に呼んだのはいいんだけど……すること、ねぇな」
「そう、ですね」
此処はアネットの部屋。
学校をサボって一緒に帰ってきた後、
学校の人間に見られないような場所を考えた結果に一緒に帰ってきたのである。
ともあれ、一緒に来たはいいが、部屋で何をするのか、と言う話だ。
小学生じゃあるまい、部屋のなかで何をするのかと考えても、思い浮かばないのである。
手持ちぶさたになったアネットは暫しガーネットの瞳を揺るがした後、
ベッドから立ち上がった。
「……と、とりあえず茶でもいれてくるよ」
することないし、と言いつつ歩き出そうとするアネット。
ハイドリヒはその姿を目で追って……
「あ……」
お茶は良いですよ、と言うより先。
ハイドリヒはアネットの腕を掴んでいた。
別に、茶はいらない。
さっきまで一緒にカフェにいたのだし……
何より、ここに一人でおいていかれるのも、何だか落ち着かない。
しかし、腕を掴んだタイミングが悪かったらしい。
腕を掴まれたアネットはバランスを崩した。
大きく見開かれる、ガーネットの瞳。
「え?うわ!?」
「あ……っ」
二人の小さな悲鳴が重なる。
バランスを崩したアネットはそのままハイドリヒの上に倒れた。
体格が良いアネットの体は、結構重い。
ハイドリヒは小さく声を洩らした。
アネットは慌てて彼に詫びる。
「わ、悪い、ラインハルト……」
「……平気、ですが……その、重い……」
重いです、とハイドリヒが訴えると、アネットは慌てたように彼の上から退いた。
「あ、ごめ……」
ごめん、と詫びつつハイドリヒの顔を見たアネットは、少し息を飲んだ。
驚いたように見開かれている青色の瞳。
不意に顔を近づけられて驚いたのか照れたのか、少し赤くなった頬。
少し触れた肌から伝わってくる彼の華奢な体の暖かさ……
何より体勢が問題で。
アネットはじっと、そんな彼を見下ろした後、そっと口づけた。
柔らかく形の良い唇を塞ぐ。
「んっ……ふ、」
軽く、キスして終わりにするつもりだったのだが……
ハイドリヒの口から甘い吐息が洩れる。
そんな吐息に、アネットはくらりと酔った。
角度を変えて、幾度も口づける。
ハイドリヒも拒むことなく、それに応える。
するりと背中に回された腕。
アネットはそのままそっと、ハイドリヒの制服のシャツのボタンに手をかけて、
ぷちりぷちりと、ひとつずつ緩めていく。
その隙間から手を差し入れて、薄い胸板を撫でる。
ハイドリヒはそんな彼の手つきに少し、体を強張らせた。
「ん、ぁ……あ、ぅ」
彼の唇から甘い息が洩れる。
震える体。
甘い声。
熱い吐息と、火照った肌……
アネットはそんな彼をみて、にっと笑う。
「は、っ……ラインハルト、可愛い」
アネットは小さく笑って、もう一度ハイドリヒの唇を塞ぐ。
そのまま白いシーツに散った金髪を撫でながら、
優しくその首筋に舌を這わせた……そのとき。
がちゃっと、ドアが開く音が聞こえた。
アネットは慌てて振り返り、ハイドリヒはそのままの体勢で固まった。
「おにーちゃん?帰ってるのー?」
ひょこりと顔を出しているのは、アネットと同じ、
少しハネ気味の赤髪に金色の瞳の少女。
手の白杖でドアを押さえながら覗き込んでいる彼女の瞳には、何も映ってはいない。
アネットの妹である、マリンだ。
「っ、あ、ああっ、今日はちょっと早く学校終わってな……」
そう返答するアネットの声は完全に上擦っている。
まぁ、学校をサボって帰ってきたあげく、
白昼堂々こんなことをしていると言う状況元仕方がないと言えば仕方がないのだが……
もう少し演技が上手くできないものか、とハイドリヒは思う。
しかし、マリンはそんな単純な兄の言葉を信じたらしく、ふぅんと頷いた。
「そうだったの?
お兄ちゃんまだ学校にいるはずなのに上から音がする気がするなぁって思って」
それでのぼってきたの、とマリンは言う。
アネットはさらに少し動揺したように声をあげた。
「えっ?!あ、あぁ、マリンは耳が良いもんなぁ……あははは」
正直笑い事ではない。
マリンが二人が何をしていたのかを理解できる年齢でなかったこと、
何より彼女の目が見えていなかったことに助けられた。
アネットにキスされていたために、さして声もあげてはいなかったし……
もしそのうちひとつでも要素が欠けていたら、
そう思うと赤面どころの話では終わらない。
あははは、と誤魔化し笑いをする兄に、マリンはやや怪訝そうな顔をした。
「?変なお兄ちゃん……あ、れ?もう一人、誰かいる?」
そこで漸くマリンは室内にもうひとつの気配を感じ取ったらしい。
驚いたような表情をして、アネットの声がする方を向いている。
目が見えない彼女にはハイドリヒがいることがすぐにはわからなかったらしい。
アネットは自分のしたで毛布にくるまっているハイドリヒに一度視線を向けた後、
こくこくと何度も頷きつつ、妹に返事をした。
「あ。あぁっ、ラインハルトが遊びに来てて……」
「あ、なるほど……ごめんなさい、わからなくて」
マリンはアネットの言葉に納得したように頷くと、
すまなそうにハイドリヒに言う。
ハイドリヒは慌てて首を振りつつ、いった。
「っ、い、いえ……」
「じゃあ、私はリビングにいるね!」
そういうと、マリンは部屋から出ていった。
彼女が白杖で床を探りながら歩いていく音が遠ざかっていく。
かたん、かたん、と階段を降りていく音が響く。
それが聞こえなくなると、アネットははぁっと息を吐き出した。
「はぁ……良かった、マリンに見えてなくて……
痛いっ!?
な、何でぶつんだよ、ラインハルト!?」
思いっきり下から叩かれて、アネットは抗議の声をあげる。
ハイドリヒは顔を真っ赤にしたまま、アネットにいった。
「良くありませんよっ!妹の帰る時間くらい把握しておいてくださいっ」
アネットはそういわれて、時計に目をやった。
時刻は午後三時半……まだ小学校の中学年であるマリンは、早く帰ってくる。
その事を失念していたらしい。
あー、と声を漏らすアネットに、ハイドリヒは呆れた顔をした。
そんな彼の様子を見て、アネットもむくれた顔をする。
「んだよぉ……ラインハルトもそこそこ乗り気だっただろ?」
「っ!」
アネットの言葉に、ハイドリヒは目を大きく見開いた。
みるみるうちに、顔が真っ赤になる。
元々真っ赤だった顔はこれ以上にないくらい赤くなっている。
アネットはそんな彼を見て、おかしそうに笑った。
「うそうそ、冗談だよ。いきなり襲った俺が悪いんだ」
ごめんごめん、といいながら、アネットは組み敷いたままのハイドリヒの頬を撫でる。
そして……悪戯っぽく微笑むと、軽く彼の額をつついて、いった。
「でも、可愛いラインハルトも悪い」
「責任転嫁……」
馬鹿、と呟くようにいって、ハイドリヒはアネットから顔を背ける。
彼の妹に危うく"こんなこと"がばれそうになって恥ずかしいやら、
それでもいたって普通に振る舞うアネットが彼らしくて愛しいやら、だ。
こっちむいてくれよー、と頬をつつくアネットを暫く無視することにしながら、
ハイドリヒは小さく溜め息を吐き出していたのだった。
―― Happening and…? ――
(起きたのは、予想外の事態。
それでも、貴方が愛しいと思うのはかわりなくて)
(だって、お前がかわいかったから。
仕方ないだろ?お前のことが大好きなんだもん!)