超創機大戦記事になります。
時間軸的には前回とほぼ同じ。
今回も文字数が限界突破したので本文と追記で分けています。
興味があれば下記からどうぞ。
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裏日本四国旧香川県にて…
「第三波!来よんで!森本!」
「ちっ!飯食う暇も無いんかい!政府のもんは此処から先通行止めや!」
-ズガァァン-
政府軍のリグイースVを捉えた森本は飯もそこそこに攻撃を開始する。
-シュン-
「夜光系ZWか…、邪魔をするなポンコツ!」
-ガシッ-
-ズガガガァァン-
政府のZWリグイースVが夜刀集弐型(森本機)の攻撃を回避しつつ、88式ハイブリッド・ライフルで反撃する。
-シュン-
「雑魚相手にあんまり時間は掛けられへん…!やるか!」
-ゴォォォォ-
夜刀集弐型(森本機)はリグイースVの攻撃を回避し、ヤトガタナVを構えてリグイースVに向かっていく。
-ヒョォォッ-
「極阿の出来損ないのポンコツなどに!」
夜刀集弐型(森本機)の斬撃はリグイースVに容易く回避され、リグイースVは88式ハイブリッド・ライフルを構える。
「フェイントに決まっとるがな!」
-ズガガァァン-
-バキキィィン-
-ドゴォォォン-
-バシュゥ-
-バシュゥゥッ-
「何…!脱出する!」
-ボォォン-
夜刀集弐型(森本機)はヤトガタナVのリニアを背向けに放って88式ハイブリッド・ライフルを破壊、直後に反転してリグイースVの右腕部と頭部、胴体部分を斬り裂く。
大破したリグイースVのパイロットは脱出システムを作動させて脱出する。
「おら!次や!」
「エスト、ゲサム、お前らは雑魚に構わず先に行け、こいつは押さえる!」
「そうさせてもらおう、雑魚の相手などしておれんからな」
エストのリグイースVとゲサムのリグイースVは夜刀集弐型(森本機)を無視して敵艦隊のある方角に向かっていく。
「チッ!待てや!」
-ズガァァン-
-シュン-
「貴様の相手は俺だ!」
森本はエストとゲサムのリグイースVを追撃しようとするが、随伴機のリグイースVがハイブリッド・ライフルを放って森本を牽制する。
「貴様はここで落ちろ!」
-コォォン-
-バチュゥゥ-
リグイースVはレーザー・ブレードを展開して夜刀集弐型に斬りかかり、夜刀集弐型と競り合う。
しかし…
「…んのヤラァ!ボディががら空きなんじゃワレェ!」
-ググググググ-
「!」
-ズガァン-
-バキィィン-
-ドゴォォォン-
-ジッ-
「クソッ…森本や、二機喰ったが何機か突破された!そっちは頼むで!」
夜刀集弐型(森本機)がリグイースVのレーザー・ブレードをヤトガタナVで弾き返し、胴体部分にヤトガタナVのバースト・リニアを接射して撃破、天霧の防衛線を担う各ZW隊に連絡する。
-ジッ-
「わぁった、こっちゃあ俺が抑える!」
連絡を受けた狭山が裏愚椎冴(空戦用飛翔翼装備)で敵ZWの迎撃に向かっていく。
-ビビッ-
「敵ZW反応!…かなり速い!他のZWとは比べものにならない!」
「新型かいなそれ、ほなそっちはワシが向かうわ!」
天霧のオペレーターが敵反応を捉え、夜光(小諸機)が迎撃に向かう。
「これは夜光とコモロンじゃちょっと…、朧月も主砲と機動連装砲で援護するにゃん☆」
-カシィン-
-ゴォォォォ-
香我美は各種索敵ポッドとレーダーの反応を見て、敵の数と新手のZWの機動性に冷や汗を流しながら呟き、朧月の主砲を操作しつつ、機動連装砲を放って小諸機の援護に向かわせる。
-カシィン-
-ウゥゥゥン-
朧月の主砲である16〜36cm可変超電磁砲が小諸機が向かった方向に展開し、朧月の主砲が16cm口径、ロングバレルモード、及びモノアイカメラが展開して狙撃モードになる。
「朧月の主砲は闇からの狙撃、初弾必中、一撃必殺がコンセプトにゃん☆」
香我美は朧月の主砲の形をしたキャノン・コントローラーを握り、主砲のモノアイカメラの位置にあるスコープ部分を覗き込みながら呟く。
同時に香我美の座っていたシートが香我美のスナイピングに適した形に変形し、香我美は深呼吸した後に主砲の有効射程圏内に入って来た高機動型の黒いZW…ZYAX-27イムリースの姿を捉える。
「…彌真奈さんやクナっちほど上手くはないけど、私もちょっとしたものにゃん☆」
香我美は呟きつつ、イムリースの動きと狙撃の条件とを照らし合わせながら照準を合わせていき、イムリースを捕捉する。
「…一発で逝かせてやるぜ、…にゃん☆」
-カチン-
-ズガァァァァン-
香我美は笑顔で呟きながらコントローラーの引鉄を弾くや、朧月の主砲が放たれる。
-シュン-
-バキィィィン-
-ヴゥゥゥゥン-
朧月の主砲がイムリースのシールドを貫くが、発動したファランクス・ウォールで弾が逸れてしまう。
「にゃ…!?直撃コースで弾が逸れた…?」
香我美は逸れた弾道と無傷のイムリースを見て驚く。
-チュン-
「…なるほど、エネクシフ装甲にファランクス・ウォール搭載機か…、ならば…機動連装砲の出番にゃん☆」
-シュン-
香我美は流れてくる情報を整理しながら呟き、左側の掌型のパネルに触れて機動連装砲を操作する。
-シュシュン-
高速で飛ぶ透明な何かが夜光(小諸機)を追い抜いていく…。
…朧月の機動連装砲は本体同様にミラージュ・シフト・システムを搭載しており、その姿は見えず、敵に悟られずに有効射程内まで容易く接近できる利点がある。
機動連装砲はイムリースのすぐ近くまで近づいていたが、イムリースが気付く様子はなく、そのまま飛行していた。
「…捉った、これはどうにゃん☆」
-ドドドドドドド-
「!?」
突然、多方向からのレーザー射撃を受け、イムリースは咄嗟に回避運動をとる。
-シュン-
-ドドドドドドド-
-チュンチュンチュン-
-ビシュゥゥン-
-ドゴォォォン-
「!!」
側面からのレーザー射撃を受け、更に背後からのビーム射撃を受けたイムリースは態勢を崩す。
-シュシュン-
-ドドドドドドド-
-チュンチュンチュン-
-ドドドドドドド-
-チュンチュンチュン-
射撃の正体が掴めずにいるイムリースのパイロットは必死に索敵するが、彼方此方を飛び回る機動連装砲にZWの死角を的確に突かれて翻弄される。
「対エネクシフ徹甲弾セット、主砲口径16cmから18cmに変更、…照準……ちょっとコッチ、そこ…それで…そうにゃん☆」
-ピコッ-
-カチン-
-ズガァァァァン-
機動連装砲でイムリースの動きを制限する事に成功した香我美は、再び朧月の主砲の引鉄を弾く。
-シュシュン-
-ドドドドドドド-
-ビシュゥゥン-
イムリースのパイロットは機動連装砲の攻撃を徐々に回避し、対応し始めていたが…。
-シュン-
-バキィィィン-
「!!!」
-ズゴォォォォォン-
-ドゴォォォォォォン-
香我美の放った一発には対応出来ず、イムリースは胴体部分を貫かれて爆砕する。
「いっちょあがりにゃん☆」
香我美はガッツポーズを取りながら喜ぶ。
「さあて、残りの敵ZWも喰っちゃうにゃん☆」
香我美はイムリースに追いついてきた複数機のリグイースVに狙いを定めながら呟き、リグイースVを次々と撃墜していく。
-ゴォォォォ-
「んお!?新型はどこや?」
香我美がイムリースとリグイースVを撃破して少し後に夜光(小諸機)が到着し、小諸は索敵をする。
「新型はおらんかったけど、他の方向から来る敵の数が多いがな…、ここやと田村の方が危ないんちゃうか?兎に角援護したらなな!」
小諸は夜光の索敵反応を見ながら呟き、苦戦する味方の元へ引き返す。
朧月と夜光がイムリースとリグイースVを撃破した頃、天霧を旗艦とする大野艦隊は…。
「敵ZW多数接近!ZWによる迎撃が追いつきません!」
天霧の索敵システムには数多の敵ZW反応があり、それが徐々に数を増して天霧に向かってくるのが映り、天霧と僚艦のZW隊が敵ZW隊を迎撃しているが追いつかなくなってくる…。
「クッソ!狭山!コッチ手伝え!」
「アホ!コッチも手一杯じゃあ!」
「此方江里口!突破されました!」
「なにやってんねや!またオバンにしばかれたいんか!」
「た、田村さんがやられた!」
「なんやて!?」
「此方鹿窪、機体が限界くさいから帰投する…」
-バキィィィン-
「クソッタレ!ここまでかよ!後は頼む!」
-ドゴォォォォォォン-
「太田機爆砕!」
迎撃に出ているZW隊は、怒涛の大軍で攻めてくる政府軍のZW隊に苦戦を強いられ、防衛線を支えていた田村と太田を始め、四国勢のZW隊が次々と撃破されていく。
「弾幕!敵に食いつかれるな!」
「「おう!任せとけや!」」
大野は叫び、各砲座の親父衆が拳を鳴らしながら呼応する。
天霧と僚艦は分厚い弾幕を張って敵ZW隊を迎撃するが、中にはすり抜けるようにして回避しつつ接近してくるZWもある。
-ドドドドドドド-
「ふん、所詮は素人の集まりか、随分と雑な弾幕だ、それに此処で両翼を固めるとは無能の証拠でもあるな!」
-ズガガガァァン-
-バキィィィン-
-ドゴォォォォォォン-
「偶にはこんなお遊戯に付き合うのも悪くはないな、機関部はここか!」
-バシュゥゥッ-
-ビシュゥゥン-
-ドゴォォォォォォン-
エストとゲサムのリグイースVは天霧と僚艦の弾幕を物ともせずに接近し、脆い僚艦に取り付いては次々と武装を潰していきながら機関部を割り当て、猛攻を加えて撃沈させていく。
-チュドゴォォォォォォォン-
僚艦の機関部が爆発し、天霧や他の僚艦の近くで迎撃に出ていたZW隊や移動砲台を纏めて吹き飛ばし、天霧の弾幕に穴を開ける。
「さて、我々はこれでよし、あの鉄屑は上官殿の美味しい餌になってもらうとしよう」
「ふ、独り占めは良くないからな」
天霧の両脇に居た僚艦二隻を撃沈したエストとゲサムは、天霧には目もくれずにさっさと退散していく。
「くそ、状況知らせぇ!」
「…先程の僚艦二隻の爆発で田村隊が全滅!着艦しようとしていた鹿窪他数名の機体の残骸が天霧の副砲に!そのほかの残骸や岩盤が突き刺さり、天霧のCIWSも幾つかが機能しなくなっています!」
「ぐく…!戦艦がそう簡単に沈むか!迎撃を続けろ!」
オペレーターの報告に大野は唸る。
「…敵ZW急速接近!…本艦直上!」
「何!?」
-ガシュゥン-
「貰ったぁ!」
天霧の直上を取ったリグイースVが対艦巨杭を構えて急降下してくる。