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久々に…

久々にこっちへインしたが、特に書くことも無し。

アップデート…。

艦これのアップデートが終了しましたな。
皆の予想通りの暁改二実装でしたか…。
あと梅雨バージョンの艦娘…。

…ウチの暁ちゃんはまだ練度が低いので改二は当分先になりそうです。

演習とキラ付けと遠征で練度を上げねば…。


続きを読む

天霧隊の激戦〜暁降下

超創機大戦記事になります。
時間軸的には前回とほぼ同じ。
今回も文字数が限界突破したので本文と追記で分けています。
興味があれば下記からどうぞ。


_________________________


裏日本四国旧香川県にて…

「第三波!来よんで!森本!」

「ちっ!飯食う暇も無いんかい!政府のもんは此処から先通行止めや!」

-ズガァァン-

政府軍のリグイースVを捉えた森本は飯もそこそこに攻撃を開始する。

-シュン-

「夜光系ZWか…、邪魔をするなポンコツ!」

-ガシッ-
-ズガガガァァン-

政府のZWリグイースVが夜刀集弐型(森本機)の攻撃を回避しつつ、88式ハイブリッド・ライフルで反撃する。

-シュン-

「雑魚相手にあんまり時間は掛けられへん…!やるか!」

-ゴォォォォ-

夜刀集弐型(森本機)はリグイースVの攻撃を回避し、ヤトガタナVを構えてリグイースVに向かっていく。

-ヒョォォッ-

「極阿の出来損ないのポンコツなどに!」

夜刀集弐型(森本機)の斬撃はリグイースVに容易く回避され、リグイースVは88式ハイブリッド・ライフルを構える。

「フェイントに決まっとるがな!」

-ズガガァァン-
-バキキィィン-
-ドゴォォォン-
-バシュゥ-
-バシュゥゥッ-

「何…!脱出する!」

-ボォォン-

夜刀集弐型(森本機)はヤトガタナVのリニアを背向けに放って88式ハイブリッド・ライフルを破壊、直後に反転してリグイースVの右腕部と頭部、胴体部分を斬り裂く。

大破したリグイースVのパイロットは脱出システムを作動させて脱出する。

「おら!次や!」

「エスト、ゲサム、お前らは雑魚に構わず先に行け、こいつは押さえる!」

「そうさせてもらおう、雑魚の相手などしておれんからな」

エストのリグイースVとゲサムのリグイースVは夜刀集弐型(森本機)を無視して敵艦隊のある方角に向かっていく。

「チッ!待てや!」

-ズガァァン-
-シュン-

「貴様の相手は俺だ!」

森本はエストとゲサムのリグイースVを追撃しようとするが、随伴機のリグイースVがハイブリッド・ライフルを放って森本を牽制する。

「貴様はここで落ちろ!」

-コォォン-
-バチュゥゥ-

リグイースVはレーザー・ブレードを展開して夜刀集弐型に斬りかかり、夜刀集弐型と競り合う。

しかし…

「…んのヤラァ!ボディががら空きなんじゃワレェ!」

-ググググググ-

「!」

-ズガァン-
-バキィィン-
-ドゴォォォン-

-ジッ-

「クソッ…森本や、二機喰ったが何機か突破された!そっちは頼むで!」

夜刀集弐型(森本機)がリグイースVのレーザー・ブレードをヤトガタナVで弾き返し、胴体部分にヤトガタナVのバースト・リニアを接射して撃破、天霧の防衛線を担う各ZW隊に連絡する。

-ジッ-

「わぁった、こっちゃあ俺が抑える!」

連絡を受けた狭山が裏愚椎冴(空戦用飛翔翼装備)で敵ZWの迎撃に向かっていく。

-ビビッ-

「敵ZW反応!…かなり速い!他のZWとは比べものにならない!」

「新型かいなそれ、ほなそっちはワシが向かうわ!」

天霧のオペレーターが敵反応を捉え、夜光(小諸機)が迎撃に向かう。

「これは夜光とコモロンじゃちょっと…、朧月も主砲と機動連装砲で援護するにゃん☆」

-カシィン-
-ゴォォォォ-

香我美は各種索敵ポッドとレーダーの反応を見て、敵の数と新手のZWの機動性に冷や汗を流しながら呟き、朧月の主砲を操作しつつ、機動連装砲を放って小諸機の援護に向かわせる。

-カシィン-
-ウゥゥゥン-

朧月の主砲である16〜36cm可変超電磁砲が小諸機が向かった方向に展開し、朧月の主砲が16cm口径、ロングバレルモード、及びモノアイカメラが展開して狙撃モードになる。

「朧月の主砲は闇からの狙撃、初弾必中、一撃必殺がコンセプトにゃん☆」

香我美は朧月の主砲の形をしたキャノン・コントローラーを握り、主砲のモノアイカメラの位置にあるスコープ部分を覗き込みながら呟く。

同時に香我美の座っていたシートが香我美のスナイピングに適した形に変形し、香我美は深呼吸した後に主砲の有効射程圏内に入って来た高機動型の黒いZW…ZYAX-27イムリースの姿を捉える。

「…彌真奈さんやクナっちほど上手くはないけど、私もちょっとしたものにゃん☆」

香我美は呟きつつ、イムリースの動きと狙撃の条件とを照らし合わせながら照準を合わせていき、イムリースを捕捉する。

「…一発で逝かせてやるぜ、…にゃん☆」

-カチン-
-ズガァァァァン-

香我美は笑顔で呟きながらコントローラーの引鉄を弾くや、朧月の主砲が放たれる。

-シュン-
-バキィィィン-
-ヴゥゥゥゥン-

朧月の主砲がイムリースのシールドを貫くが、発動したファランクス・ウォールで弾が逸れてしまう。

「にゃ…!?直撃コースで弾が逸れた…?」

香我美は逸れた弾道と無傷のイムリースを見て驚く。

-チュン-

「…なるほど、エネクシフ装甲にファランクス・ウォール搭載機か…、ならば…機動連装砲の出番にゃん☆」

-シュン-

香我美は流れてくる情報を整理しながら呟き、左側の掌型のパネルに触れて機動連装砲を操作する。

-シュシュン-

高速で飛ぶ透明な何かが夜光(小諸機)を追い抜いていく…。

…朧月の機動連装砲は本体同様にミラージュ・シフト・システムを搭載しており、その姿は見えず、敵に悟られずに有効射程内まで容易く接近できる利点がある。

機動連装砲はイムリースのすぐ近くまで近づいていたが、イムリースが気付く様子はなく、そのまま飛行していた。

「…捉った、これはどうにゃん☆」

-ドドドドドドド-

「!?」

突然、多方向からのレーザー射撃を受け、イムリースは咄嗟に回避運動をとる。

-シュン-

-ドドドドドドド-
-チュンチュンチュン-
-ビシュゥゥン-
-ドゴォォォン-

「!!」

側面からのレーザー射撃を受け、更に背後からのビーム射撃を受けたイムリースは態勢を崩す。

-シュシュン-
-ドドドドドドド-
-チュンチュンチュン-

-ドドドドドドド-
-チュンチュンチュン-

射撃の正体が掴めずにいるイムリースのパイロットは必死に索敵するが、彼方此方を飛び回る機動連装砲にZWの死角を的確に突かれて翻弄される。

「対エネクシフ徹甲弾セット、主砲口径16cmから18cmに変更、…照準……ちょっとコッチ、そこ…それで…そうにゃん☆」

-ピコッ-
-カチン-
-ズガァァァァン-

機動連装砲でイムリースの動きを制限する事に成功した香我美は、再び朧月の主砲の引鉄を弾く。

-シュシュン-
-ドドドドドドド-

-ビシュゥゥン-

イムリースのパイロットは機動連装砲の攻撃を徐々に回避し、対応し始めていたが…。

-シュン-
-バキィィィン-

「!!!」

-ズゴォォォォォン-
-ドゴォォォォォォン-

香我美の放った一発には対応出来ず、イムリースは胴体部分を貫かれて爆砕する。

「いっちょあがりにゃん☆」

香我美はガッツポーズを取りながら喜ぶ。

「さあて、残りの敵ZWも喰っちゃうにゃん☆」

香我美はイムリースに追いついてきた複数機のリグイースVに狙いを定めながら呟き、リグイースVを次々と撃墜していく。

-ゴォォォォ-

「んお!?新型はどこや?」

香我美がイムリースとリグイースVを撃破して少し後に夜光(小諸機)が到着し、小諸は索敵をする。

「新型はおらんかったけど、他の方向から来る敵の数が多いがな…、ここやと田村の方が危ないんちゃうか?兎に角援護したらなな!」

小諸は夜光の索敵反応を見ながら呟き、苦戦する味方の元へ引き返す。

朧月と夜光がイムリースとリグイースVを撃破した頃、天霧を旗艦とする大野艦隊は…。

「敵ZW多数接近!ZWによる迎撃が追いつきません!」

天霧の索敵システムには数多の敵ZW反応があり、それが徐々に数を増して天霧に向かってくるのが映り、天霧と僚艦のZW隊が敵ZW隊を迎撃しているが追いつかなくなってくる…。

「クッソ!狭山!コッチ手伝え!」
「アホ!コッチも手一杯じゃあ!」
「此方江里口!突破されました!」
「なにやってんねや!またオバンにしばかれたいんか!」

「た、田村さんがやられた!」
「なんやて!?」

「此方鹿窪、機体が限界くさいから帰投する…」

-バキィィィン-

「クソッタレ!ここまでかよ!後は頼む!」

-ドゴォォォォォォン-

「太田機爆砕!」

迎撃に出ているZW隊は、怒涛の大軍で攻めてくる政府軍のZW隊に苦戦を強いられ、防衛線を支えていた田村と太田を始め、四国勢のZW隊が次々と撃破されていく。

「弾幕!敵に食いつかれるな!」
「「おう!任せとけや!」」

大野は叫び、各砲座の親父衆が拳を鳴らしながら呼応する。
天霧と僚艦は分厚い弾幕を張って敵ZW隊を迎撃するが、中にはすり抜けるようにして回避しつつ接近してくるZWもある。

-ドドドドドドド-

「ふん、所詮は素人の集まりか、随分と雑な弾幕だ、それに此処で両翼を固めるとは無能の証拠でもあるな!」

-ズガガガァァン-
-バキィィィン-
-ドゴォォォォォォン-

「偶にはこんなお遊戯に付き合うのも悪くはないな、機関部はここか!」

-バシュゥゥッ-
-ビシュゥゥン-
-ドゴォォォォォォン-

エストとゲサムのリグイースVは天霧と僚艦の弾幕を物ともせずに接近し、脆い僚艦に取り付いては次々と武装を潰していきながら機関部を割り当て、猛攻を加えて撃沈させていく。

-チュドゴォォォォォォォン-

僚艦の機関部が爆発し、天霧や他の僚艦の近くで迎撃に出ていたZW隊や移動砲台を纏めて吹き飛ばし、天霧の弾幕に穴を開ける。

「さて、我々はこれでよし、あの鉄屑は上官殿の美味しい餌になってもらうとしよう」

「ふ、独り占めは良くないからな」

天霧の両脇に居た僚艦二隻を撃沈したエストとゲサムは、天霧には目もくれずにさっさと退散していく。

「くそ、状況知らせぇ!」

「…先程の僚艦二隻の爆発で田村隊が全滅!着艦しようとしていた鹿窪他数名の機体の残骸が天霧の副砲に!そのほかの残骸や岩盤が突き刺さり、天霧のCIWSも幾つかが機能しなくなっています!」

「ぐく…!戦艦がそう簡単に沈むか!迎撃を続けろ!」

オペレーターの報告に大野は唸る。

「…敵ZW急速接近!…本艦直上!」

「何!?」

-ガシュゥン-

「貰ったぁ!」

天霧の直上を取ったリグイースVが対艦巨杭を構えて急降下してくる。

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水中戦〜雷光の光牙

今回は超創機大戦記事になります、内容は前回の続きみたいなもの。
文字数の限界を超えた為、今回は本文と追記に分けていまする。
興味があれば下記からどうぞ。




_________________________


テイロン隊が降下地点に差し掛かる少し前、光牙達は…。

-ガゴォォン-
-ズゥゥン-

「うおおっ!?」
「何事だぁ!?」

潜水艦に衝撃が走り、乗組員達が慌てて確認する。

「艦を潰す、退避しろ」

光牙は直接回線で潜水艦の乗組員達に勧告し、徐々にダイバークラネオンVのパワーを上げていく。

-ベキョォ-
-ググググググ-

「…そろそろ浸水するぞ、溺死か生き長らえるか、好きな方を選べ」

-ググググググ-

「…そ、総員退避だ!急げ!」

ダイバークラネオンVの鋏が潜水艦を徐々に圧迫していき、潜水艦の艦長は慌てて退避命令を出す。

-ボォォン-
-ゴポォッ-

-バキョォォォッ-
-ボォォォォン-

潜水艦から数隻の小型潜水艇が射出された後、ダイバークラネオンVの鋏に挟まれていた潜水艦は真っ二つに割れて沈む。

「………」

「いかせるかよ!」

-ガゴォォン-

「ちぃ…!」

潜水艦から密かに出撃していたシーグリムが巨大な鋏でダイバークラネオンVを捕らえ、移動を妨害する。

-グググ-

「このまま挟み潰してやる!」

「甘いな」

-ガゴォォン-
-ググググググ-

シーグリムの鋏が少しずつダイバークラネオンVの胴体に減り込んでいくが、光牙はダイバークラネオンVの鋏でシーグリムの鋏を掴み、シーグリムの鋏を引き剥がそうとする。

-グググ-

「ふん!」

-ググググググ-
-べキョォッ-

「何!?バケモンかこのZWはぁぁぁ!!!」

ダイバークラネオンVの鋏はシーグリムの鋏を挟み潰し、シーグリムのパイロット絶叫する。

「砕けろ」
「ヒィ!?」

-ゴポォッ-
-バシュゥゥ-
-ボォォン-

動きを止めたシーグリムの胴体にダイバークラネオンVのプラズマ・トライデントが突き刺され、シーグリムが粉砕される。

-ドドォォン-
-ズゥゥン-

「コッチは片付いたぞ」

「此方も片付きました」

ラバンのガロツVから直接回線が開かれ、光牙は淡々とした口調で答える。

「おし、上がるぞ」

「了解」

簡潔なやりとりの後、二人の機体は海面に向かって徐々に浮上していく。
周囲には光牙とラバンが撃破したシートリムやシーグリムの残骸、潜水艦の残骸と重油らしきものが浮上していくのが映る。
重油らしきものは海中・海面に設置されている何かの装置に吸い込まれていき、残骸は政府公認のサルベージ屋たちが群れをなして忙しく回収している。

そして駆逐艦の艦長がサルベージ屋と交渉して食料と残骸回収権を餌に、武器弾薬と艦の修理に必要な物資を調達していた。

-ザバァァァ-

「ふう…貴公らが居なければ我が艦は危なかった、其方の協力に感謝する」

駆逐艦の艦長は冷や汗を拭いながら礼を言う。

「…我が艦は損傷が激しく、急ぎ修理をせねば航行できん状態だ、援護の礼といっては何だが….此方のレイス・ウェイアと周林光遼の2名とサフィニオン2機を其方の作戦で使ってくれ」

艦長は遺憾そうな口振りでラバンと光牙に言う。

「…了解した、2名と新型は此方の指揮に従ってもらう事にする」

艦長の言にラバンは疑問を抱くが、サルベージ屋達が護衛についている様子を見て快諾する。

「二人とも問題児ではあるが、腕は保証する、使いこなしてやってくれ」

艦長はそれだけを言うや、通信を切ってサルベージ屋達と共に駆逐艦の修理に取り掛かる。


「…だそうだ、お前らは此方の指揮に従ってもらうぜ」

「「了解」」

ラバンはレイスと遼の二人に言い、二人は敬礼しながら応える。

「…中尉、ダイバーもガロツVもまだまだいけますね、この分なら作戦完了後の帰りに2、3艦隊と遭遇したとしても戦闘は可能です」

光牙はダイバークラネオンVとガロツVのスキャンと調整をしつつラバンに言う。

「あんだけ無茶して余裕ありやがんのか、とはいえ…計器類のチェックだけは念入りにやっとけよ、海は怖ぇからな」

ラバンは長年の経験に裏打ちされた様な口振りで光牙に言う。

先の戦闘で光牙のダイバークラネオンVは強行突破を計り、空母3隻、戦艦2隻、潜水艦5隻、ZW19機を撃破する戦果を挙げたが、ダイバークラネオンVもラバンのガロツVもまだまだ余力があったという。

「…テイロン隊が戦端を開いた様だ、俺たちも急ぐぞ」

ラバンは流れてくる情報からテイロン隊の動きを判断し、皆に進軍を促す。

「…予定だと既にリッパー01が射出されてる筈だ、お前は先に上がってそれを取りに行け、そのあとはお前に任せる」

「了解」

ラバンは光牙に言い、光牙はダイバークラネオンVを凄まじい勢いで加速させていく。

「俺達は予定通り上陸して敵を引きつけるぞ、この戦力なら味方が来るまで保たせられる」

ラバンはレイスと遼に言い、上陸に向けて動き出す。

「奴の援護は要らないのですか?」

「光牙なら大丈夫だ、あいつは簡単に殺られるタマじゃねぇからな」

遼はラバンに問い、ラバンは少し自慢げに答える。

「ですが…サフィニオンならば」

「あの加速じゃ、今から援護に行っても奴の足を引っ張る事になる、俺たちは中尉と共に戦った方が良い」

「…了解した」

遼の言を遮る様にレイスが言い、遼はこれ以上言うの止めてサフィニオンを加速させる。

「おっし、いくぞ!」

「「了解!」」

ラバンは気合たっぷりに言い、レイスと遼はラバン機に続く。

_________________________

-ゴボボォッ-
-ズドゴォォォォン-

「雷撃!?何処だ!」

港付近に布陣していた四国勢の艦隊が雷撃を受け、駆逐艦一隻が真っ二つに割れて沈んでいく。

-ドゴォォォォォン-

「む、室戸級撃沈!」

「索敵どうしたぁ!?」

続いて室戸級軽巡洋艦が沈み、艦隊の乗組員達が各々索敵と応戦態勢を整えていくが、その間にも雷撃によって駆逐艦一隻が中破し、続いて索敵中の駆逐艦の艦底を数本の銛の様なものが貫き、徐々に浸水する。

「レーダーにもセンサーにも反応なし!フルステルス機と思われます!」

「敵は近くに居るはずだ!対潜爆雷の広域投下を急がせろ!」

「了解!」

電子戦によって新型の索敵機が掌握された上、従来の索敵機が役に立たず、旗艦の艦長は対潜爆雷の投下を命じる。

-ゴボボォッ-

「ちょっと待て!…音を拾った!指定すっから其処に対潜爆雷投下してくれ!」

「おし!対潜爆雷投下!」

-ドボォォォン-
-ドドドドドドゴォォン-

四国勢の艦隊も熟練者が多いのか、旧式のソナーだけで瞬時に敵機の位置を捉える辺りは流石である。
音を拾った乗組員の指示に従い、室戸級巡洋艦と駆逐艦から対潜爆雷が投下され、海中で爆発する。

しかし…。

-ドォォォォン-
-ズガガガガァァン-
-ドドドドゴォォォォン

海面からダイバークラネオンVが飛び出し、ド派手な水柱をあげて飛翔。
直後に旗艦の室戸級を含む複数の艦艇がダイバークラネオンが放った魚雷とハイブリッド・ライフルの弾の直撃を受けて沈黙する。

「VNFS、ネービー解除」

『了解、ZEAX-14・クラネオンVからネービーを解除、地上戦闘モードに切り替えます』

-ギショォォン-

「思念波障壁」

-ヴゥゥゥゥン-
-キュゥゥゥゥン-
-バシャァァァァ-

空中でダイバークラネオンVが水中戦用VNFSネービーを解除、同時に思念波障壁を展開し、クラネオンVの装甲が黒く変色、ステルスの為に取り込んでいた海水を全て排除して地上戦闘モードになる。

『ネービーは魚人形態にて潜水後、水中から友軍を援護します』

パージされたVNFSネービーはパーツ同士が合体して魚人形態に変形し、海に潜る。

「思念波誘導、VNFS換装!」

『了解、マスターの思念波をリッパー01に接続、迅速なるVNFS換装を行います』

-ヒュゥゥゥゥン-
-ピシュゥン-
-ガキュゥゥゥゥン-

直後に光牙の思念波を受けたリッパー01がクラネオンVに向かい、クラネオンVにドッキングしてVNFS換装を行う。

『ZEAX14・クラネオンV、蓄積データとマスターのNセンスを参考にVNFS換装、モデルの再構築完了、最適化…完了』

クラネオンVのVNFSがリッパー01装着時に装着モデルを再構築し、機体とパイロットの最適化を行いつつ、リッパー01の装甲がクラネオンVの各部に移動していく。

-ガシッ-
-グググ-

「…!ストライク・リッパー!」

-ヴゥゥン-
-ブルブルブルブル-

光牙はVNFS換装途中に何かの反応を捉え、二つのストライク・リッパーを投げる。

-ギショォォン-

『VNFS換装完了、ZEAX14V・ブレイドクラネオンV…戦闘開始』

-ゴォォォォォ-

「こんなところで動きを止めやがって!落ちろ!」

-ブルブルブルブル-
-ガッキョォォン-

「ぐわ!?」

-ブルブルブルブル-
-バシュゥゥ-

「うおお!?」

-ガシュゥン-
-ギショォォン-
-ドドドドドド-

VNFS換装を終えたクラネオンVがブレイドクラネオンVになり、直後に飛燕が迫るが、投げていたストライク・リッパーが飛燕の真横から現れて強打し、もう一つのストライク・リッパーが態勢を崩した飛燕を切り裂く。
戻ってきたストライク・リッパーをキャッチしたブレイドクラネオンVが激しい対空砲火を潜り抜けながら降下する。

-ズゥゥゥン-
-シャァン-
-バシシュゥゥ-

ブレイドクラネオンVが着地し、地面に居た二機の甲型紅花を両刃型プラズマ・シュナイダーの二刀流で両断する。

「浅野光牙、ブレイドクラネオンV…突っ込む!」

光牙は長期の潜水ストレスを発散するかの様に言い、四国反政府連盟の本拠地に向かって突撃する。

-ガシッ-
-キュゥゥゥゥン-

-ビビッ-

「この程度の防衛網など!」

-バチュゥゥン-
-ゴォォォォォ-

「うお!?」

光牙はブレイドクラネオンVの脊椎シートとVNWSから流れてくる情報を整理しながら呟き、敵ZWの55.6mmアサルト・ライフルや74mmリニア・ライフルの弾をすり抜けるようにして回避し、脚部超電磁蹴加速装置を作動させて一気に間合いを詰める。

「むぅん!」

-バシュゥゥ-

「串刺しになんな!」

「………」

-ヒョォッ-

NEエクスオーブレイドによる電光石火の抜刀で裏愚椎冴(リグシーゴ)を両断し、大型重突槍を持って待ち構えていた甲型菊池(こうがた・きくち)の突きを回避。

-シャァン-

「な!?」
「ふん!」

-ズバァァッ-

ブレイドクラネオンVが甲型菊池とすれ違った瞬間、NEエクスオーブレイドの刃が一閃。

-ドドドドドド-
-ガゴォォン-
-ズゥゥン-
-ドォォォォン-

次の瞬間には甲型菊池の胸部から上の部分が23mm側頭部リニアを乱射しながら前のめりに倒れ、胸部から上が無くなった甲型菊池が後ろ向きに倒れる。

-ズゥゥン-
-ガシッ-

「オラァ!」
「蜂の巣に…!」

-バチュゥゥン-

「う!?」
「ぬ!?」

味方機のロストと地響きに反応した甲型紅花が55.6mmアサルト・ライフルの銃口を音の方向に向けるが、そこには味方機の姿があった為に一瞬だけ動きを止めてしまう。

-バスゥ-
-バシュゥゥ-
-ズゥゥン-

「うわっ!?うわぁぁ!?」

-ドドドドドド-
-バシュゥゥ-
-ズゥゥン-

動きを止めた一瞬の隙に一機の甲型紅花がX字に斬り裂かれ、直後に55.6mmアサルト・ライフルを連射したもう一機の甲型紅花も瞬時に両断される。

「くっ、敵は何機居るんだ!?ぐあぁ!」

-バシュゥゥ-
-ズゥゥン-

忍者の様に動くブレイドクラネオンVの動きに対応出来ず、甲型紅花は真っ二つに両断される。

「おい!?クソ…どこへ行きやがった!?…敵も結構な手練れじゃねぇか…!」

-ズズズズ-
-ズゥゥン-

「何ぃ!?」

ブレイドクラネオンVの姿を探して動いた途端、後続の甲型紅花の上半身がずり落ちる。

-ボォォン-

「クソッタレ!敵は何処にいやがんだ!?とにかく本部の守りを固めろ!敵が来るぞ!」

甲型紅花のコクピットを射出しつつ、傭兵は叫ぶ様にして増援を求める。

-ビシュゥゥゥン-

「………」

大通りに出た途端、ビームがブレイドクラネオンVに迫るが、光牙は咄嗟に反応して回避する。

しかし…

「む…!」

-バチュゥ-
-ガキィィィィン-
-ググググググ-

「ち、腕を上げたじゃねえか、黒いZWのパイロットさんよぉ!」

ブレイドクラネオンVの切り払いと波返しに驚きつつ、親鸞は競り合う。

「…舐めるな!」

-キュゥゥゥゥン-
-バシュゥゥ-
-ガラァン-
-ズゥゥン-

「クソ!甲型紅花じゃ動きが重過ぎる…!」

ブレイドクラネオンVの圧倒的なパワーと両刃型プラズマ・シュナイダーの高出力は甲型紅花の日本刀型プラズマ・シュナイダーを容易く両断し、間一髪で間合いを取った親鸞は冷や汗をかきながらぼやく。

「むぅん!」

-バシュゥゥ-

「なぁっ!?チクショォォォ!!」

-ボォォン-

親鸞の甲型紅花は、ブレイドクラネオンVの超電磁蹴加速装置による電光石火の踏み込みと抜刀に対応出来ず、瞬時に両断されてしまう。

「小此木さん!コッチでさぁ!」

-ブロロロ-

「黒いZW!次会ったら覚えてやがれよぉ!!」

「小此木さん!そんなことしたら危ねえですよ!」

「うっせー!捨て台詞だ!さっさと逃げるぞ!」

両断される瞬間に脱出に成功していた親鸞は、味方の装甲車に回収され、中指を立てて叫びながら逃げていく。

「……」

捨て台詞を吐きながら去っていく親鸞達を光牙はさして気にも留めず、ブレイドクラネオンVを加速させる。
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1-5

駆逐艦のレベリングで潜水艦狩り…。
やっぱりソナーと爆雷があるだけで違いまするな。

睦月型と吹雪型と白露型を早急に育てねば…。
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