セクシーなの?
キュートなの?
どっちが、好きなの…?
【Which?】
「先輩…ソレ、なんスか?」
朝。
部活の朝練で、部室に来て。
挨拶よりも先に、後輩にツッコまれた。
…分かり易く、嫌悪感満載の顔で。
「何やねん、ンな顔すんなや。」
少し睨みを利かせてみても。
この後輩には、そんな事をしても無駄で。
「ほんなら、其の髪についとる不愉快な位目出度い柄のピン取って下さい、今すぐ。
自分で取られへんのやったら、俺が全力で取ったる。」
毎度毎度全力で毒舌、しかもドSな俺様。
今にも本当に実行されそうで、慌てて手でピンを隠した。
「あ、阿呆!
これは昨日小春が、俺に、買うてくれたんや!!
欲しいんなら自分で買え!!」
言った直後。
何かが切れる音が、聞こえた気がして。
「ンなキモいもん、頼まれてもいるか阿呆!
先輩…ホンッッッッマに!!キモいっスわぁ!!」
用が済んだ自分のロッカーを勢いよく閉めて、俺に背中を向ける後輩。
その侭部室を出るのかと思ったら、ドアの前でその足が止められた。
「何やねん、まだ何かあるん…」
「先輩に似合うんは、ハートよりスペードやろ。」
途中で遮られた言葉。
重ねるように、少し早口で言われた言葉は。
流石の俺も、いつもの流れで返せなくて。
「……さ、さよか…。」
ドアの向こうに、其の背が消える前に漸く絞り出した返事。
背中が完全にドアに飲み込まれた瞬間、顔が一気に熱くなるのが分かった。
「…阿呆はどっちやねん…。」
何時もの音とは、何処か違ったソレ。
やけに、真剣に聞こえて。
小春以外から、真剣に言われた事なかった。
この変な感覚は、一体何なのだろうか。
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面白い位突発的な1発書き(苦笑)
結局何が書きたいのやら…。
書き方は、ナリバトレスの書き方で書いてみますた。
私的に今、金色×一氏←財前が凄くキてます(笑)
光るの君、凄くいいよ。
すっげぇ可愛いwww
「小春ぅ〜っ!!」
また、聞こえる。
俺以外の奴の名前を呼ぶ、あの人の声。
「ユウくぅ〜んっ!!」
また、聞こえる。
あの人の名前を呼ぶ、俺以外の声。
呼ぶな、そのクソ甘ったるい声で。
本当はあの人の事、好きでもない癖に。
まるで見せつけるかの様に、抱きつきやがって。
「先輩ら、ホンッッッッマに!キモいっスわぁ。」
【キミマニア】
今日、挨拶以外で交わした言葉。
これを毎日最低1回は、言う。
そうすれば、あの人の声が聞けるから。
「んもぅ、酷いわぁ、光君たら〜。」
酷いのは、どっちだ。
確信犯でやってる癖に。
嗚呼、クソッ。
その目がムカつく。
「言葉の暴力やで、光!」
あぁ、そうですか。
じゃぁ、アンタの“ソレ”は“心の暴力”ですよ、このド天然。
悪趣味変態男。
嗚呼、クソッ。
怒った顔も可愛い。
言える訳も無い。
アンタの事が、好きだって。
だって、あの人の意識の中に俺はいない。
いつだって、あの人のナカにいるのは…アイツなんだ。
いつも、一緒で。
クラスん時も。
飯食うのも。
家帰んのも。
夜寝るのも。
俺の事なんて、ミジンコ粒程も頭に無い。
交わす言葉でさえ、これ位しか無くて。
(何で、“ソレ”なんスか。)
よりによって、何でオカマなんだ。
ちょっと他より頭が良いだけの、キモい生物。
何処に惹かれる所があるのか。
眼鏡フェチなのかよ。
(何で、俺じゃないんスか。)
絶ッッッッ対!俺の方が、格好良いのに。
確かにアンタより年下だし、頭は人並みだけど。
…前に耳痛そうとか言われたな。
ピアス、外してみようか。
眼鏡好きなら、眼鏡かけてみようか。
…ナンテ。
そんな事で、あの人のナカに入り込める訳はない。
きっと、笑われる。
俺はあの人の事、何でも知ってるのに。
あの人は俺の事、何も知らない。
「くぉらぁ、光!!
何時まで休んでんねん!
早ぅ練習始めんでぇ!!」
俺を呼ぶ、あの人じゃない声。
あの人とは違って、天然なのは髪の毛。
「煩いっスよ、先輩。
そんなに大声出さんでも聞こえてます。」
あの人はまた、アイツとイチャついてる。
…嗚呼、クソッ。
ホント、俺可哀想。
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ノリで書き始めた割に、途中で面倒になってオチ弱い…。
小春の事ボロクソに言ってますが、俺は小春が大好きです(ぁ)
もっと言うならば、ラブルスな小春ユウジが大好きです(笑)