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青エク小話

双子と蚊帳の外な勝呂くん

「なーなーいいだろー雪男ー」
「だめ!無駄遣いはしないよ兄さん」
「無駄遣いじゃないって!なぁ買ってくれよ!」
「…なにしとるんやそこの双子」
「あ、勝呂ー!聞いてくれよ!雪男がさー、こんなに頼んでんのに話すら聞いてくれやがらないんだぜ」
「聞いても仕方がないから聞かないんでしょ。だってそれもうあるじゃん!」
「ちっげーよおんなじじゃねーよ!つかあれ、古すぎてたまに作動不良起こすんだよ!」
「使えるならいいじゃん!」
「いいわけねーだろ!」
「……どんなに頼んだかとか知らんけど、何のこと話とるんや?」
「「寮のオーブンのこと」」
「…………」
「だからさー、使い難いんだってー!なーなーなーなーなーなー」
「そういって今月もう圧力鍋と片手鍋とフライパン新調したからいいでしょ!そもそも兄さんがほしいって言うオーブン、8万とかバかじゃないの?」
「バカってなんだよ!いいか、このオーブンはすんげぇ性能がよくてだな!うんたらかんたらがどうたらこうたらでうんぬんかんぬんうんたらかんたらうんたらかんたらうんたらかんたら」

燐独壇場
勝呂くんはそっとその場を後にしましたとさ。

オーブンはクリスマスまで待ちましょう



勝呂と燐

「おっなに真面目に読んどるん?」
「あ?」

雑誌、主婦の友

「………」
「なんだよ返せよ」
「…ああ、…………なんか、すまん」
「???」

勝呂くん、それは燐ちゃんの実益を兼ねた趣味ですよ。




燐と…クロ?だっけ?

尻尾ふりふり
「にゃーにゃー」じゃれじゃれ
尻尾びったんびったん
「にゃんにゃにゃーん♪」じゃれじゃれじゃれ

雪「なにこれかわいい」ごろごろ


俺もごろごろ
そうやってネコ達がじゃれていたら萌え死ぬ。

燐がエプロン収集してたら…とか思ったけど毎年雪男がプレゼントしてたらかわいいごろごろ。
小さい頃のも残ってるよ\(^q^)/とか萌え死ぬ。



クッキー焼いたら焦がしてしまったマジですかora
しかしある意味うまいよ^^

久々擬人化リハビリ門たま

いつもの如く放課後教師となった衛之助は、つぅっと瞳を細めると困惑と不機嫌を織り交ぜた表情で唇を開いた。

「お前は、一体俺の何処が好きだと言うんだ」

根本的に、衛之助は自分が取っ付きにくい容姿と性格であることを自覚している。特にそれを改善したいとも、する予定もないが思えばこの目の前にいる頭の軽い桃色―-瑤玖はそんなことお構い無しに懐いてきていた。
馬鹿みたいな(否、実際に馬鹿である)笑顔で二言目には「大好き!」と所憚らず口にする考え無し。どんなに冷たい対応をしようがめげない瑤玖―-だからこそ、衛之助は自分が懐かれたことも、好きだと言われる所以も分からない。
―-否、なし崩しに続くこの疑似教師が瑤玖の理になっているから、彼が自分を「好き」だと言うのだろう。
それが嫌だと言う訳ではない。それでいいと思いもする。
なのに、無意識に口から零れたその言葉に衛之助はまた困惑を重ねた。
自分が一体どんな理由を望んでいるのか―-。
きょとんと開かれた桃色の瞳を見やって、衛之助はその返答をじっと待つ。

「んーと…」

突然の質問に疑問を返すことなく真剣に答えを探す瑤玖は小さく唸りながら、上を向き、下を向き、顎に手を掛け、首を傾げる。
ひたと合わせられたままの紫色に視線を戻すと、瑤玖はにぱっと笑って言い放った。

「どこだろ?」

それは「この問題が分からないんだー」と言う時と同じ笑顔だった。脱力して衛之助はがくりと肩を落とす。
曇りない笑みが、痛い。

「おれ、門様のどこがイチバン好きなんだと思う?」
「…知るか、阿呆。単に俺が都合良かっただけだろう」

なんとなく騒つく胸中を無視しながら衛之助は深い深い溜め息を吐き出した。
やっぱり馬鹿は馬鹿だった。そう思う衛之助に、「違うって!」と瑤玖は椅子を倒す勢いで立ち上がると、衛之助の額と彼の額がぶつかる程にずいっと顔を近寄せる。
瑤玖の手の下で解き掛けの問題集が皺を寄せた。

「おれはちゃんと門様が好きだよ!」
「さっき分からんと言っていただろうが」

至近距離の大声は耳が痛い。じりじりと後ろに下がりながら冷めた視線を返して衛之助がざっくりと切り捨てる。
頭を掻き乱しながら「あーもうっ!」と毒吐くと、瑤玖はどっかと椅子に腰を落とした。

「あのね、おれは、門様が門様だから好きなの!
真面目なところとかキラキラしてるところとか、実は押しに弱かったり、結構表情が分かり易かったり―-全部ひっくるめて門様が好きなんだよ!」
―-何処なんて決めらんないんだって!

ひとつひとつ、確かめるように押し出される瑤玖の言葉に目を見張る。

「おれの言ってること、分かる?」

逸らされない瞳が不安に揺れた。それをどこか他人事のように流しながら脳内は音を立てて凍り付く。

「おれはバカだから、なんて言えば伝わるか分かんないけど。
おれは門様が好きだよ。ちゃんとおれを見てくれる門様が好き。優しい門様が好き。責任感のある門様が好き。
嫌だっていいながら付き合ってくれる門様が好き。ダメならダメってはっきり言ってくれる門様が好き。
ツルツルキラキラしてなくても、門様が門様だったらどんな門様でもいい。
門様が門様だから、好き。
好きで、好きで、何回言ってもいい足りないくらい門様が好き」

泣きそうな顔で、瑤玖は続ける。
頭の中に谺する「好き」の嵐が、ようやっと衛之助に染み渡る。それと同時に、頬に血が集まるのを感じた。

「っていうか、分かってなかったのかよぅ…なんだよ、好きだよばーか。大好きだばーか。なんで分かってないの。ちゃんと分かってよ。
でもそんなところも好き。なにこれ。こんなにおれを惑わせてどうすんの。好きで好きでしょーがないんだから責任とってよ。ちゃんと構ってよ。
分かればか。大好きだばか。好きだハゲ」
「ハゲと言うな阿呆。」

泣き言から暴言に変わり、衛之助は思わず口を挟んだ。額に手をやり俯いてはいたが、顔のみならずきっと耳も首も、そして頭すら赤いであろう。
もう、本当に恥ずかしい。

「門様、頭赤いよ?」
「黙れ馬鹿」

本当に恥ずかしい。ほっといてくれ。
行儀悪く頬杖を突いて、瑤玖をねめつける。
一瞬びくついた瑤玖であったが、けれど生来の打たれ強さを遺憾なく発揮して衛之助の声を掛けてきた。

「…ねぇ、門様」
「………なんだ?」

間が空きつつもきちんと返答を返すと、瑤玖は空気を少しばかり震わせて笑みを零す。

「好きだよ?」

単純な瑤玖であるから、隠すことなく表に出される純粋な好意。


「…ああ」


本当に、恥ずかしい奴だ。
こんなにストレートに好意を伝えられる、こいつが。
衛之助はただ頷くのが精一杯で、外方を向いて小さく声を押し出す。

「悪かった、」
「ううん。もう、いいよ」

甘やかに響く瑤玖の声。
なんだかそれで既に耐えられない程の羞恥を感じていた衛之助であったが、

「分かってくれたから、いいんだ」
―-おれが門様のことを好きなこと。


もう溶けてしまいそうなほどやわらかく笑みを浮かべている瑤玖の顔を見てしまい、今度こそ衛之助は撃沈した。


(恥ずかし過ぎる!)





end
とりあえず高3ではない。
中学時代でいいかも。

ちらほら描いてます。アップしていないだけで(苦笑)

ウズラ

 


久々門たま小説です。
送り付けていいものか迷ったのでここで公開します。
とりあえずя★には送り付けます。発破かけてくれてありがとうね。


甘い、というか、クサいです(いつものことダヨネー
ちまちまこれから頑張ろうと思います。


続きを読む

エリン小咄

 




勢いで書いてしまった可哀想なトムラさんシリーズ
いずれどうにか捏造エピローグの序章的なもの書こうとして変なことに…。







 









思い返す。

緑の瞳の少女は、初めて会った時からずっと前を向いていた。前だけをずっと見据えて、進み続けてきた。
始めは幼さの残る顔だった。黒髪の中、緑の瞳だけが爛々と輝いて、リランと共に成長して行くにつれ、次第にその頬から丸みが消え、すらりとした大人の女性へと変わっていった。

大人びた横顔は不思議な魅力を醸していたが、トムラは、彼女―-エリンの幼さの残る笑顔が好きだった。

共に過ごした時間は長かったが、けれど彼女にはリランしか見えておらず、興味の対象はリランだけだった。
やきもきしたこともあれど、長く経つとそれでこそエリンなのだろうと納得できた。
きっと、いつまでもエリンはこうなのだ。

けれど思う。
いつか傍らに立つ誰かが、己であればいいと。



***そしてポッと出のイアルに取られちゃう可哀想なトムラさん。






「お前、年頃の娘だってこと分かってんのかよ」
「へ?」

トムラは呆れて、思わず天を仰いだ。頭が痛い。
彼は教導師見習いから卒業し、エリンは今年16になった。それなのに今彼女は、リランと戯れて、頭が爆発し羽まみれなのだ。
そして何より、暑いからか袖と裾を捲り上げて細い腕や脚を曝け出している。

「え?え?何が?」
「分かってないしさ…」

きょとんとしたエリンが全く分かっていないのがまた痛いところだ。キリキリとこめかみが痛んでくる。
子供の頃ならまだしも、大人になるにつれ、通常、女性が肌を出すことははしたないことだと言われている。
肘や膝あたりまでなら仕方ないが、肩や腿、それ以上まで肌を出すのは伴侶の前だけ。
<霧の民>の血を引く彼女の肌は白く、また、泥の跳ねがそれを際立てているので思わず視線を向けて唾を飲む。
…エリンになんの気もないことは知っているが、けれどトムラは残念なことにそんな彼女が好きなのだ。

「女が肩まで肌を出すな!脚も!はしたないだろう!」

くるくると捲り上げられた袖を戻す。脚に手を伸ばすのは流石に躊躇われたのでやめた。
不満気に唇を尖らせていたエリンが裾を直しながら唐突に笑い声を上げたので、きょとんとするのは今度はトムラの番だった。

「何笑ってんだよ」
「ううん、何でもないの。ただ、なんかトムラがお兄ちゃんみたいで」
「…………」

「お兄ちゃんがいたらきっとトムラみたいなんだろうね」とクスクス笑うエリンに、彼は半眼になって口を閉ざした。
……………兄、か。


「トムラがお兄ちゃんならいいのになぁ」

「全然よくねぇよ」と言葉悪く心中で毒吐いたトムラは、しかし告白する勇気もなく、エリンの笑い声に乗せて、自らも乾いたそれを立てたのだった。




***柱の影でユーヤンにきっと爆笑されている可哀想なトムラさん。








手を出せといわれて素直にエリンは従った。ちょっと照れ臭そうに何かを突き出したトムラが、ぶっきらぼうに「やるよ」と言って外方を向く。
瞳を見開いて、それを見た。
エリンの瞳のような澄んだ緑色の石がはめ込まれた髪飾りだった。
細い金細工が羽をかたどり、リランを彷彿させる。

「…街出たら売ってて、なんかお前っぽいなぁって思って、つい買っちまった」

照れ臭そうに頭を掻くトムラの頬は赤くなっていた。それと手の中のものを見返して、エリンは困って眉を下げた。

「でも、タダでなんて貰えません」

トムラの笑顔がピシリと固まった。
18になったエリンは若木のような、不思議な魅力を持っていた。が、エリンは腐ってもエリンだった。
人の好意は受け入れるが、絶対に何もかも対等である。

「い、今更返品なんか利かないし。俺が髪留めなんか使ったらおかしいしさ、エリンが貰ってくれたら嬉しいん、だけど、なぁ…」
「でも、私なんかより、トムラはトムラの好きな人にプレゼントするべきだよ」

アハハハハ。声が硬い。
というか既にトムラは半泣きだった。
…………全く以て、彼の好意の意味が彼女には伝わっていなかったのだ。
でも、とまだ渋るエリンに、勇気を出してトムラは唇を開く。

「エリン!あのな、それ、俺からの、お、おおおおとことしてのだな、」
「大男?」

きょとん。
純粋な緑の瞳がトムラを見上げる。ひたすらまっすぐに。
そこに自分が映っているのを見て、トムラは―-………

「……………兄からの、プレゼントだ」

がくりと肩を落とした。
ヘタレだ。俺はヘタレだ。と涙を飲む。

「お前、飾り気ないからな。兄として心配なんだよ…………」

自分が吐き出す言葉が刄となって自分に返ってくる。「妹は黙ってありがとうって言ってりゃいいんだ」と言えば、ぱちくりと瞳を瞬いたエリンが「黙ってたらありがとうって言えないよ」と笑った。

「ありがとう、トムラ。大事にするね」


………ふんわりしたその笑顔が見れただけで良いとしようか。
ズタボロになった心と財布を胸に、トムラは笑い返した。





***後でエサル師にヘタレと小突き回される可哀想なトムラさん。









何年も使っていると色々なものが痛んでくる。例えば餌を入れる桶だったり、王獣舎の壁だったりがそうである。

「なぁエリン、なんか必要なものあるか?」

用具入れを見ながらトムラは聞いた。やはり世話をしている本人に聞くのが一番である。

「え?必要なもの?」
「そう。リランの妊娠のこともあって補助金出たしさ。出産も初めてのことだからリラン達が過ごしやすいように計らえってエサル師がさ」

言い終え、振り向くと。

「………」
「………」

きらきらとした瞳がじっとこちらを見ている。その熱の強さに、思わずトムラは後退った。

「エ、リン…?」
「あのねやっぱりエクとリランだけならこの部屋だけでも大丈夫だと思うんだけど、リラン妊娠中で落ち着かない様子だしもうちょっとでも広く出来ないかなーなんて思ってあと寝藁をもっと敷き詰めて安定した寝床とかねそういえば最近餌の桶の大きさがちょっと」
「ストップ!」


あまりの熱意にトムラは負けた。
頬を引きつらせてエリンを止める。

「…ごめん、それ、後で直接エサル師に話して貰っていいかな…?」
「うん分かった!」


ニコニコニコニコニコニコ。
その笑顔を見てふと、トムラは思った。

(あれ?俺が髪留めあげた時以上の笑顔じゃないか…………?)

気付いてはならないことに気付いてしまった気がしてならないトムラであった。






***自分で自分の首を絞めてしまったヘタレで可哀想なトムラさん。








090707

余りにも可哀想なトムラさんシリーズ。
トムラ→エリン→リラン
報われないトムラさん。
ヘタレなトムラさん。
残念なトムラさん。
ごめんねトムラさん。



むん!
教習所行ってきます!







あっあー…

 



ただ夜空っぽいんじゃあれかなーと思い、鱗と水面っぽいような感じにしようとして撃沈。
え、これもう無理とかいう奴じゃないの?

まさかこれまで最終兵器パソ子とかいうパターンなんですか。





明日はーでかけるぞー
なのに起きるの昼過ぎフラグ
あばばば…………




寝ます
ぐぅ


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