今にも泣き出しそうな空があった


まるであたしの心みたい


血を流して叫ぶ心は空より暗いのかもしれない



痛いって………苦しいって……



一生懸命叫ぶのにそれを隠そうとしている自分がいた


傷が癒えないまままた新しい傷が増えていく


そうして傷だらけになった心がまた叫ぶ



痛いって……助けてって………



それでもあたしは耳をふさぐ


瞳から溢れ出た雫を触って気づいたんだ


今あたしの頬に伝うこの雫は




心が流している血なんだと