久々に漫画の話。
マギ27巻。
なるほどー。
「生き方を決められたくない」ですか。
カシムの時も「人と違うのは悲しいこと」で決着したのが腑に落ちなくて印象に残ってますが…
今度は「堕転するのは悪いことですか」ときたか。
いや悪いだろ^^
アリババが正論過ぎて白龍の言い分が幼稚で支離滅裂なのが際立つ。
恨んだり葛藤したりするのは別に良いよ。みんな通る道だし。
でもそれを運命のせいにすんなっつってんだよ。
自分の境遇を受け入れられず「そうなった運命」を恨む。だから「堕転」するとか何言ってんの。
それは言い方変えれば
「思い通りにならない世界はクソ。だからこんな世界は壊したるわ。」
ということだからな。
最低じゃねーか。
クソだと思ってるなら端っこでウジウジ言って腐っとけ。
その世界で懸命に生きている他人様に迷惑を掛けるなよ。
とは言え紅炎のやり方も結局白龍と大差無いんですよねぇ。
思想の数を減らす(紅炎)=俺と考えが違う奴は消す=信じる正しさが違う限り死ぬまで戦う(白龍)
うーんこの。
納得してるアラジンもよく分かりませんわ。
えぇ…白龍の言い方変えただけなんだけど…。
思想を一つにしたところで今の三大宗教を見れば分かるようにいずれ何処かで派生し争いが起こるんですよねぇ。
白龍は紅炎に対して玉艶によって得た利益〜とか組織を見て見ぬふり〜とか言ってるけど…対外的に見ればお前もその内の一人なんだよなぁ…。
お前が今いる場所も食ってきた物も着てる服も金属器も、煌帝国の第四皇子という立場があってこそだぞ。
ついでに言えば皇帝の座に着いた玉艶に誰もが納得していなかったのを、それでも推したのは血筋上は正当な後継者のお前だからな。
とは言え運命を恨めど運命に抗ってるなら「堕転」ではないんじゃないでしょうか。
人間はこのままでは嫌だ、どうにかしたいという絶望の淵から這い上がりたい、「希望」を少なからず持っているから闘うわけです。
本当に堕転したのならこの世に未練は無いはず。黙ってさっさと死ね。
つまり私に言わせれば堕転もしきれていない中途半端なヤツ。自分の思い通りにならないことにのみ駄々をこねて騒いでいる世間知らずのただの子供だ。
「生き方を決められたくない」
何かドヤってるけど要は私怨じゃん。そもそも身内だけでやれよ。
その理論だと世の中の全ての犯罪がまかり通るぞ。
兵士たちもきっと言ってる。敵国から自国を守るために兵役に着いてるのにお前の個人的な恨みのために脳を操られてまで「生き方を決められたくない」って。
お前が恨むべきはアルサーメンであって玉艶でも紅炎でもましてや運命でもない。
そのサルサーメンやイル・イラー、玉艶(アルバ)も片が着いたとは言えない。しっかりしろ皇子さま。
噂では最終章に入ったそうですね。
当初はアリババとアラジンがダンジョンを通して成長していく冒険活劇かと思ってましたが予想と大分違ってました。
それでも面白いし今後の展開も楽しみです。
前作でもそうでしたけど登場人物の一生懸命な姿とか葛藤の様子が生々しくて泣けちゃうんですよねぇ。
今巻は最後の最後に紅覇が全部持って行った感がある。