メタルギアソリッドXファントムペインプレイ記。
今回はプレイヤーと一緒にミッションに同行出来るバディについて。
一緒に行動することで信頼度が上がりバディの行動選択の幅が広がる。
■D-Horse(馬)。
一番最初に与えられるバディ。広大なマップに放り出されたプレイヤーの足となってくれる。
プレイ前は役に立つのか微妙な位置にいた。
車あるなら別に必要ないだろうと甘く見てた。
まず車との違いは乗っている時に、1.武器を構え射撃が出来る、2.スニーキングが出来る、3.呼べば来る。この3つ。
1.射撃が出来るのはかなり優利。敵との不意の遭遇時でもリフレックス中に対処出来る。
偏差射撃はくそムズいが対処出来る出来ないとでは断然心構えが違う。
車走行中は車操作しか出来ないので見付かったら覚悟を決めて虚しく流れるリフレックスを見送るしかない。
2.スニーキングは敵拠点通過時に非常に便利。D-Horseの側面に隠れながら悠々と敵の目前を横切れるので迂回路だの道順だのを気にしなくて済むので移動がかなり楽になる。
3.呼べば来る。ハイヤーかな?
車で拠点に近付き過ぎると見付かるので少し離れた位置に車を止めて拠点へ潜入・制圧後、いざ移動しようと止めた位置を確認すると地味に遠いとかよくある。
その点、呼べば来る。
むしろ上記のスニーキングがあるから拠点ギリギリまで近寄れるので拠点遠方で降りる必要が無い。
そして車では走行不可能な悪路でも余裕な点も見逃せない。
ショートカットなどで明らかにD-Horseでは行けない場所に一人で崖上などに登ったとしてもやっぱり呼べば来る。背後からスッと現れる。
歩き、走りながら呼ぶと立ち止まるまで並んで移動してくれる点も可愛らしくて良い。
糞をさせてその上を通過したジープをスリップさせられる。
乗車している人間は一時行動不能に陥るので上手く行けば一気に敵戦力を削げる。
ただジープを運転している敵がそこまで多くないのが残念。メインミッション以外では皆無。
ちなみにトラックに対して糞の効果が無いのも残念。
索敵は諜報班との連携で何とかなるがマーキング作業は自力で行う必要がある。
じっくりとミッションに取り組みたい人向け。
評価としてはかなり優秀なバディ。信頼度も最高値まで上げ、もうずっと馬で良いんじゃないかと思うレベル。
■D-Dog(犬)。
続いて同行に解放されるバディ。
D-Horseとは打って変わって常に傍らに付いて回るバディ。
今まで広大なマップを共に駆け回ってきたD-Horse。その「足」が無いのは非常に痛い。
しかしD-Horseには無かった共闘感がある。
最大の特徴はあらゆるものの探知能力。
対人に関しては敵は勿論だが捕虜まで嗅ぎ分けてマーキングを仮付けしてくれる。
とにかく探知範囲が広く中規模のミッションエリアならほぼカバーする有能っぷり。遮蔽物に隠れてしまっていてプレイヤーの索敵範囲からは存在を知ることの出来ない敵の位置もまるっとお見通し。
遠距離から狙うスナイパーの位置もピンポイントで探知。
潜入での敵の位置情報は生死を分ける非常に重い情報なので大助かりである。
事前のマーキング無しで敵地に突っ込んでいける。
短期決戦で迅速にミッションクリアを目指す人向け。
更には野生動物や採取可能な植物、加工済み資源、地雷まで嗅ぎ分け端末に表示しプレイヤーに教えてくれる。
その他、任意の敵を襲わせて気絶、殺傷、足止めをさせたり、吠えて注意を向けさせるなどその能力は止どまることを知らない。
…ここまで書くと万能だがしかし欠点が無いこともない。
1.待てない。
指示コマンドに「待て」がある。文字通りその場に止どまって欲しいのだが構わず付いて来る。指示した直後は待つ(?)のだが気付くと背後にいる。
2.プレイヤーにまとわりつき過ぎる。
とにかく傍にいたいのか半径2m以内にくる。正直身動きが取れずよく体当たりをかましてしてしまう。
気絶、睡眠状態の敵に蹴り起こす時に一緒に蹴っちゃったり(信頼度が下がる)ホールドアップ目前の敵にど突いてヒヤッとしたり。
3.予測不能な行動
D-Dog自体は敵に見つかっても問題はないが自ら見付かりに行く時がある。
物音や物陰を不審に思って寄ってくる敵にアピールしに行く。それで敵の不審が解消されれば良いがされないのが問題。
こちらの意図しない行動(悪い意味で)が目に付く。
4.隠密行動に向かない。中規模以上の戦闘に向かない。
敵を襲わせると当然騒がれる。プレイヤーのサポートがあって始めて成立する連携なので敢えて使う必要が無い。
例えばツーマンセルの敵に対して挟み撃ちが可能ならば使える場面もあったろう。しかし前述した通り待機が出来ない。常にプレイヤーに追従するので多角的に攻められない。
敵を排除するためにD-Dogを使うのか、D-Dogを使うために敵を排除するのか微妙なところ。かなり限定的な場面でしか使えない気がする。
戦闘に関しても指示以外のことは出来ず、被弾を回避する行動を取ることも無い。
つまり使いどころが索敵くらい。
評価としては決して悪くは無いが決定打に欠ける。D-Horseがほぼ欠点が無く、これと言ったストレスも無い分、粗が見えてしまった。
■クワイエット。
D-Dogの次に解放されるバディ。
斥候と遠距離からの後方支援を主に行う。
斥候はその精度から見るに指示後プレイヤーが現地入りするまでの間に行ってくれるものと推察。
なので斥候指示から現地入りまでの時間に間がないとほとんど用を成さない。
逆に十分な時間があるとキッチリと任務をこなし拠点の敵をくまなくマーキング。現地に着いたら即ミッションに移れる状態になっている。更には現状装備の予備弾薬などを用意しておいてくれるなど支援に余念が無い。
隠密プレイを主体とする私にとってサプレッサーの予備の用意は非常にありがたかった。
斥候を終えると狙撃地点で待機。射程内の敵に睨みを利かせプレイヤーの指示でいつでも射撃できる体制に。
指示しない限り付いて来ないのは悲しいものがあるがプレイヤーが敵に発見されると駆け付けて援護射撃を自動で行ってくれる。自身が被弾すれば射撃地点を移動したり時にはグレネードを投げるなど戦闘に関して自己判断が出来る。
ターゲットが切替わる度に鼻歌を歌いうるさいのは予想通りではあるが、これと言った欠点は無く非常に優秀なバディ。その気になれば彼女一人で拠点制圧すら可能である。
といったところでしょうか。
プレイ前は各バディの差別化がいまいち感じられなかったのですが実際は各々によって特徴があり使い分けが出来る且つ応用が利くので誰をバディにしても楽しいですね。
横にいるのは専らクワイエットですが。
とは言え全員生身なので無理をさせたくない、被弾させたくない、という思いが働いてなかなか戦線に立たせられません。
特にD-Dogは被弾率が一番高いのもあって上記の評価にもあるように索敵以外に使いたくない。
バディにそんな気を使うなら一人の方が気が楽な感じも否めない。
え?D-Walkar?
そんなもの知らん。