今更ながら、今年の高校野球の振り返り。
今年の高校野球はいろいろだった。
マスコミ注目の清宮くん。
実は、中学時代からこの子のことは存じ上げてました。
中学時代からあのスイングだったので、この子は怪物になるなーと。
スイングが綺麗で早い。
ヘッドが下がらない。
中学生のスイングではないなと思いました。
高校に上がって、あーあの子だーと思っていたら、マスコミの注目がすごいすごい(笑)
確かに、すごい子ですけどね。
実際に試合で見ると、この子ほとんど空ぶらないんですよね。
ゴロかフライかで終わるって結構大事。
この子は目が良いんだなあって。
守備はまあまだ1年だから、って感じだけど、ほんと打撃に関しては一流だったな。
同時に注目されていたオコエくん。
私は好きなタイプではなかったけど、確かに足は速い。
でも強肩ではない、断じて。
強肩というのはコントロールが伴って初めて認めていいと思うんだ(笑)
ところが、準決でオコエくんも清宮くんも負けちゃいました。
負けた途端、だからオコエくんの関東一や清宮くんの早実みたいにスター選手1人のチームはダメなんだよ、みたいな風潮はかわいそうだった。
(そうは言うけど、相模は小笠原、育英は世那が注目されてるんじゃ…って思うけど)
確かに注目されていたのは、2人だけだったかもしれない。
でも、早実の打撃センス溢れるチームを見て、よくそんな批評ができるなと思います。
山田、加藤、富田はさすが早実と思えるような洗練された選手でしたよ。
打撃が強みのチームだから、清宮が気負わずのびのびやれてるのかなって思うくらい。
2011年優勝校日大三を彷彿とさせるようなチームでした。
あと、みんな肝が据わってる(笑)
7-0で悲壮感見せずにできるのはさすがだなぁ。
みんなにこにこしてた。
あんなチームはなかなかないです。
どうしても、負ける瞬間を考えると思うんです、7-0にもなってくると。
でも誰も負けるなんて頭になったんじゃないかな。
そういう精神面は主将の加藤が努力してたと思います。
投手にも野手にも積極的に笑顔で声かけしてたし。
地味に頑張ってたのは副主将の渡辺だと思う。
9番だけど、チャンスにはしっかり打つし頑張る子だなと。
副主将と知って、加藤とは違う雰囲気の子だから、人選がいいなーと思ってました。
でも見かけに似合わず、優しさだけじゃない子らしい。
なんでもみんなが甘やかす清宮に対して厳しくしているらしいじゃない。
「僕は副主将だし、嫌われ者でいいんです。」なんて言える子、何人いるんだろ。
私は言えないです、いい年してる今でも。
ほんとに素晴らしい子だなあ。
そんな早実の弱点は投手とミスが多いこと。
勝つチームはミスしない。
ランナーがみんな目に入るのか、焦って取りこぼすのを何回か観た。
加藤が一塁ランナーにつられて三塁ランナー忘れてたのも最悪。
ツーアウト満塁で逆突かれて差されたのも意味わからん。
そういうとこが甘かった。
投手も育て上げられなかったかな。
でも松本くん始め投手陣は丁寧に投げてて良かった。
お気に入りは上條くん。
あの子はピッチング云々じゃなく、丁寧でいい選手でした。
あんな子観たことないくらい。
あんなに楽しそうに生き生きと投げる子いるんだなーって。
好きです。ああいう選手。
あとは、滝川の芝本くん。
普通だけど好きなタイプのキャッチです。
ああいう選手好きだなぁ。
そういえば、ここ何年かで思ってること。
SNSで何でも発信できるようになっていろいろ便利にはなったけど、野球観てても野球以外がごちゃごちゃしてて、純粋に楽しめなくなったなー
そんなことをやっぱり今年も思ってたら、先日しゃちょーが全く同じことを言うからなんかすごい感動した。
やっぱしゃちょーやるじゃん?(笑)っていうのと、元ラガーマンのしゃちょーが言うなら、私の感じてたことは強ち間違ってはないのかなって。
私としゃちょーの願いは、純粋に野球が観たい?ただそれだけなんだよなー。
マスコミとかマネージャーとかチアとか高野連とか審判とかどーでもいいんです。
1球1球をなんも考えずに観たい。
昔って良かったなーって思ったそんな夏の終わりでした。