のほほんな、軽くてあさーい話題ばっかりで、ラインにも移行しなさそうな期待薄のケーシーが、動いた。
地元で行われる餅投げ大会の意外なハードさだったり、だんご三兄弟の懐かしさだったり、ピースフルに溢れる、悪くいえばどうでもいい話を続けてきた中で、ひょんなことから「君の名は。」の話題が出て、当然そこから映画を観たかの話に。
どうやらケーシーはまだのようで、感想を聞いてきたので、ネタバレしないように当たり障りのないようにオススメしたところ、
「サンさん、2回目行きませんか?」
突然の、前触れなしのお誘いは心拍数上がるて!
救心くれ!
自分から誘う面倒さと、断られたらという不安とプライドから、基本受け身で、向こうから歩み寄ってきてくれるのを待つというスタンスでやってきてたから、予想にしない、むしろ「もうないな」と諦めかけてた相手からの誘いは相当嬉しかった。
一応「私でよければ」と遠慮がちに応えるも、心の中では教会のベルが盛大に鳴り、鳩が勢いよく飛び立つ。
まだ序幕も序幕だけど、派手にいかせてくれ。
しかしふと、またこのパターンかと、同時に漏れる苦笑。(参照、エヌ氏)
でも含み笑いも抑えきれない。
そうそう、こういう刺激が欲しいんだ。
まずは会って話さなきゃ、進まないからね。
と楽しみに思う反面、すでに
「たった1回会っただけじゃ判断はできない」
「付き合うまでに最低2回、いや3回は会わなきゃ」
「それを経ての告白の流れが通常だよなぁ」
結果、
「…どんだけかかるの、これ」
恋をしたいくせに、雑。
成就させようとする努力の気持ちがわかない。
こんな気持ちを吹き飛ばすくらいの、ときめきを下さい。どうか
お洒落な地区に一人暮らししていて、1回返信してから2日放置されたK氏から、噂をすればなんとやらで、メッセージが届いた!
とくに放置したことを詫びるわけでもなく、ごく普通の。
そうか、他の人とは毎日1通はやり取りしてる状態だったから、それに慣れちゃってたんだな。
別に返事に日をおいてもいいじゃない。
元々メールとかマメなタイプでもないし、彼氏ができても毎日の「おはよう」「おやすみ」はやらない、必要ないと考えてるし、ペース的にはベストだ。
ということで、K氏との進み具合は、まったりまったりまったりな、急がず焦らず、参ろうか。
とりあえず、映画だ。
ケーシーは写真からお洒落な雰囲気漂ってるから、せめて服だけでも背伸びしようと決めた日。
吾輩はサンである。
予定はまだない。
ケーシーからの返信を待つ。