久々更新?です。文章能力が壊滅的すぎて泣けてきた…!
フィアとシストのSS第三弾です。
今回はSideシスト。
何でも来い!な方は追記からどうぞー!
ログイン |
主に創作について語ります。 バトンをやったり、 親馬鹿トークを繰り広げたりします。 苦手な方は、どうぞ戻ってやってくださいませ! (私のサイト「Pure Rain Drop」) → http://id35.fm-p.jp/198/guardian727/
久々更新?です。文章能力が壊滅的すぎて泣けてきた…!
Side シスト
ある日のこと。二人で任務に向かった。
お決まりの、魔獣討伐だ。
どうにも今回は数が多くて気をつけないと危ないらしい。
数の多い魔獣は、厄介だ。
一体を相手取っていても、背後から襲われることもあるし……
だけど、そんなの俺たちには関係ないよな?
「フィア!後ろ気をつけてろよ!」
「わかってる」
声をかければ、すぐに返ってくる凛とした声。
視線をやれば、大きなクマに似た魔獣に剣を向けるパートナーの姿。
まっすぐに魔獣を見据える、ブルーの瞳がいつもより鋭い。
―― 理由は、知ってる。
此処は、街から近い。
一頭でも逃げだせば、街の方に被害が出るだろう。
これだけ凶暴な熊だ。
大人でさえも、逃げること、戦うことがかなうかどうか、わからない。
ましてや、子供は?
瞬きするうちに、殺されてしまうだろう。
フィアは、人間に危害を加える恐れがある魔獣を討伐するときは、いつも以上に本気になる。
いや、いつも本気なんだけど、なんというか……やる気が違う。
それは、あいつが過去に、魔獣に両親を殺されたからだろうか。
誰かを、大切な誰かを失う辛さは、実際に経験した人間が、誰よりよくわかっている。
俺も、その一人だ。
家族を殺された悲しみがどれほどのものだったかは、俺にはよくわからない。
"わかるよ"だなんて、気楽に言っていいモノじゃない。
だけど、少しでも。
アイツの心をわかって、傍にいてやれるように。
俺は、一緒に戦うんだ。
以前、ルカに言われたことがある。
あれは、俺とフィアが組むことが決まったころだったか。
少し苦笑をにじませながら、あいつは言った。
―― ほっとくと一人で無茶する大馬鹿野郎だ。ちゃんと見張ってやってくれ。
黒髪赤目の俺たちの統率官は、一部隊の部隊長である以前に、あいつの家族で。
ずっと心配していたんだな、と嫌でも伝わってきた。
昔から、俺はルカとかかわりがある。
この騎士団に入団したのが、同じ時期だからな。
俺より一つ上。一つしか変わらない。
挙句、魔術は使えないと来たものだから、びっくりした。
正直、此処で長くやっていけるのかと心配になったくらいだ。
でも、そんな心配必要なかった。
アイツには、人一倍の覚悟と、強さと、剣術がある。
ルカの戦い方に、訓練への取り組み方に変化が見られたのは、いつだっただろう。
いつも真剣だったけれど、それ以上に力を入れて訓練をするようになった。
今思えばきっと……
あの時、あの日に、あいつの村が竜に襲われたんだろう。
フィアが両親を失った、その時に。
のちに俺たちの統率官となったそいつは、さらなる強さを求めた。
大切なものを、守る強さを……
その点、ルカとフィアは似ている気がする。
聞けば、血はつながってないとのことだけど(まぁ、容姿は似ても似つかないしな)
性格的な面は、そっくりだ。
あ、社交性は別として。
「何をぼうっとしているんだ!」
ふいに飛んできた声にハッとする。
フィアが呆れたような顔をして、俺を見ていた。
「余所見をしていると、斬られるぞ」
鋭い爪が脇を掠めて行った。
「はっ、それは勘弁だな」
苦笑して、剣を向けた時、気づいた。
一頭の魔獣が、俺とフィアのいない方から、走っていく。
向こうには、街。
人間(ヒト)の臭いを嗅ぎつけたんだろう。
「フィア、こっちは頼んだ!」
「え?!あ、あぁ!」
突然その場を離れて走り出した俺に一瞬驚いていたフィアだが、
俺が向かう先を見て、すぐに納得した顔をした。
「こらこら化け物。そっちはいっちゃだめだぜ」
ぐるる、と低いうなり声をあげるクマに、俺は笑みを向けた。
剣を抜き、魔力を込める。
―― こっから先は通さねぇ
通せば、傷を負うやつが出る。
そうしたら、きっと優しい俺のパートナーは自分の所為だと落ち込むから。
そんなこと、させるわけにはいかないだろう?
俺は、剣を振るう。
それは狙いを誤ることなく、熊の胸を貫いていて。
俺は、笑った。
俺がここまで強くなれたのは、お前のおかげだぜ?フィア。
俺一人じゃきっと、こんな風に戦うことは出来なかっただろうから。
フィアほどの魔力はない。ルカほどの剣術も使えない。
アルのような医療技術もアネットみたいな戦闘術もないけど。
仲間護るためなら、なんだってしてやるって気概だけは、負けねぇよ??
― 優しい相棒 Fin ―
性 別 | 女性 |
年 齢 | 29 |
誕生日 | 7月27日 |
地 域 | 静岡県 |
系 統 | おとなしめ系 |
職 業 | サービス |
血液型 | AB型 |