フィアとシストでほのぼのと。
本編完結前。
つまり、フィアが女性とばれる前。
なのにどうしてシストはこんな口説くみたいなことしてるやら。
……謎です(笑)
この前のフィアシスがあまりにシリアスだったので、
たまにはこういうほのぼのにしてあげたかった…
……のです(失敗した感満載)
ともあれ、OKの方は追記からどうぞ!
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主に創作について語ります。 バトンをやったり、 親馬鹿トークを繰り広げたりします。 苦手な方は、どうぞ戻ってやってくださいませ! (私のサイト「Pure Rain Drop」) → http://id35.fm-p.jp/198/guardian727/
フィアとシストでほのぼのと。
本編完結前。
つまり、フィアが女性とばれる前。
なのにどうしてシストはこんな口説くみたいなことしてるやら。
……謎です(笑)
この前のフィアシスがあまりにシリアスだったので、
たまにはこういうほのぼのにしてあげたかった…
……のです(失敗した感満載)
ともあれ、OKの方は追記からどうぞ!
「なぁ、フィア」
「なんだ?」
食堂で休憩しつつ、フィアとシストは話をしていた。
任務を終えた直後で火照った体を休ませながら
たわいもない話をするのは、騎士たちの安らぎの時間の一部である。
「フィアさ、いつもそのブレスレッドつけてるよな」
そういってシストが示すのは、フィアの右手首につけられたブレスレッド。
フィアは小さくうなずいた。
「アルにもらった、大切なものだからさ」
アルがくれた、大切なブレスレッド。
フィアはそれを肌身離さずつけていた。
無論、魔力の抑制のためにも必要不可欠なものだが、
それ以上に……
―― 自分を思ってアルが作ってくれた、大切なものだから。
だからこそ、大切に思うのだ。
フィアがそういえば、シストは曖昧に笑った。
「あぁ、知ってる。なんか……特別なんだよな、そういうモノって」
不意にしみじみとそういったシストにフィアは怪訝そうな顔をした。
「いきなりどうしたんだ?」
「否、別に……なんとなく、思った」
「?」
首を傾げるフィア。
何の理由もなくシストがそんなことを口に出すことなどないと知っているからこそ、
フィアはそんな顔をしたのだ。
シストも、フィアの様子を見て観念したのだろう。
ふっと息を吐いてから、言った。
「……プレゼントってさ、選ぶの大変だなぁって」
「……どうかしたのか?お前、今日いうことがおかしいぞ」
「そうか?……いや、そうかな」
笑って、シストは髪を掻き揚げた。
柔らかい紫の髪が、風に揺れる。
「……あぁ、もう、まどろっこしいや」
キャラじゃねぇ、と言ってシストはポケットに手を突っ込んだ。
そしてフィアの眼前に何かを突き付ける。
「な、んだよ……いきなり」
驚きで目を見開いたフィアに、照れくさそうな笑みを向けて、シストは言った。
「いつも、世話になってるから。そのお礼」
「……はぁ?」
驚きと困惑の混じった表情でフィアが問い返せば、
見る見るうちにきまり悪そうな顔になる、シスト。
「そ、そういう風習なんだよ……俺の街では。
今くらいの時期になると、友人とか、家族に……
こういうものを、プレゼントするんだ。感謝の意味で、な。
俺が思いつく中で、こういうことしたい相手は、姉貴と……お前くらいだから」
フィアは目の前に差し出された小さな箱とシストの顔とを交互に見る。
そして、微かに笑みを浮かべると、からかうような口調で言った。
「……シストってさ……意外とまめだよな」
「なっ……」
「女々しいともいう」
「余計なお世話だっ!」
フィアの言葉にシストの顔が赤くなっていく。
おおよそ照れているのだろう。
「でも」
「な、なんだよ……」
「……純粋に、嬉しいよ。ありがとう」
「!」
フィアが素直に礼の言葉を述べたからか、シストは驚いた顔をしてフリーズした。
開けていいか?と尋ねるフィアに小さくうなずき返す。
小さな包みを開いて、フィアは言った。
「……なかなか可愛らしいものを選ぶな」
「それくらいしか思いつかなかったんだよ。お前、花好きだし……悪かったな」
ポリ、と頬をかきながらシストが言う。
彼がフィアにプレゼントしたのは小さな小さな、鉢植えのキーホルダー。
淡い桃色の蕾がいくつかついた小さな鉢植えは魔力で守られているのだろうか、
微かに温もりを持っていた。
「花束でもいいかな、って思ったけど……
男同士でそんなんプレゼントするのも変だしさ。
でも、お前に渡すなら花しかないかなぁって思って。
抑制機はそうじゃなくてもたくさん持ってるみたいだったしさ」
迷惑だったか?とシストが問いかけるとフィアは小さく首を振る。
「否、気に入ったよ。ありがとう」
「そっか。よかった」
嬉しそうに笑う、シスト。
そしてらしくもなく思う。
―― 俺は、お前のその表情を見られたことがなかなか嬉しいけどな。
フィアは、めったに笑顔を見せない。
無表情、とよく言われる。
でも、知っていた。
花を愛でている時のフィアが柔らかな笑みを浮かべることを。
声をかけることを躊躇うほどに、
美しいその表情を見てみたくて、シストは花を選んだ。
―― 普段クールな自分のパートナーの笑顔を見たいと思うのは、自然なことだろう?
present
(贈った方にも贈られた方にも幸福を)
☆あとがき☆
まだフィアが女の子だとばれる前のお話ですが、
シストはフィアの笑顔を見るのが好きです。
なので、こんなことをしてみたりします。
フィアは花を見るのが好きです。世話をするのも好きです。
だからこそ、無意識のうちに優しい顔をしてしまうのですよ、
というお話にしたかったのです。
普段クールで無表情なフィアだからこそ、
フィアの特別な表情を見たいと思うのは、ルカだけではないのです……
性 別 | 女性 |
年 齢 | 29 |
誕生日 | 7月27日 |
地 域 | 静岡県 |
系 統 | おとなしめ系 |
職 業 | サービス |
血液型 | AB型 |