突発的に書きたくなってかいちゃいました、フォルスタで深夜テンション…
このペアは、深夜テンションが似合うと思います…はい(蹴)
拒んでも何だかんだで酔わされちゃう受けっ子が好きです(テンション破綻)
*attention*
・フォルスタSS(※BL注意)
・深夜テンションです。
・色々変わったフォルですが、色欲堕天使なのは相変わらず
・スターリンさんはとっても美人さんなのです
・フォルはスターリンさんを溺愛してます
・久々の深夜テンションで暴走してますすみません;;
・相変わらず妄想クオリティ
・スターリンさんお世話かけます…
・ナハトさん、本当にすみませんでした…!
以上がOKと言う方は追記からどうぞ!
静かな、静かな、月の夜。
スターリンは任務を終えて部屋に戻ってきていた。
外に出ていった堕天使はまだ不在。
シャワーを浴びてから部屋に戻るも、まだ彼は帰ってきていなかった。
おそらく、魔術の練習をしているうちに時間を忘れているのだろう。
時々こう言うことが起きるため、スターリンもだいぶ慣れてきていた。
下手に迎えにいかない方が良いことも知っている。
「早く帰ってこいよな……」
今日は遅くなると言っていなかったのに、とスターリンはぼやく。
おそらく少ししたら帰って来るだろうとは思うのだけれど、
いつも任務を終えて帰って来たときに、
"お帰り書記長様"と声をかけてくれる彼がいないのは、
正直少しだけ……ほんの少しだけ、心細い。
とはいえ、いないものはどうしようもない。
魔術で呼べば応えてくれるかもしれないが、
そうまでして呼び戻すこともないか、と思った。
スターリンは濡れた髪をタオルでぬぐいつつ、ベッドに座った。
まだ仕事机の上には書類がある。
下手にそこに座って書類を濡らしてしまうのを避けるためだった。
……のだが。
「ふぁ……」
疲れた身体でやわらかなベッドに座れば何が起きるか。
容易に意識は揺らぐ。
必死に欠伸を咬み殺すも、ぐらぐらと身体が揺らぐ。
このまま眠ったら風邪をひきそうだな、などと思ったが、睡魔には勝てない。
―― 少しだけ、ほんの少しだけ休憩しよう。
スターリンはそう思いつつ、目を閉じた。
***
―― それから、十数分後。
堕天使はひらりと部屋に戻ってきた。
「ただいま、書記長様……あれ?」
声をかけてもない返事。
一瞬不思議そうな顔をしたフォルだが、すぐにその原因に気づいた。
ベッドの上に眠っている、愛しい人。
「寝ちゃったのか……」
"まったくもう"と苦笑しつつ、フォルは彼に歩み寄る。
よく寝入ってしまっているらしく、彼が歩み寄ってもスターリンは目を開けない。
規則正しい呼吸の音だけが部屋に響いていた。
フォルはベッドにそっと乗りながら、スターリンの顔を覗き込んだ。
ぎし、と軽く軋むスプリング。
「綺麗な顔……睫毛長いし、ホント綺麗な人だよ」
綺麗な浅緑色の髪。
伊達眼鏡越しの琥珀色の瞳。
全て鮮明に思い出すことが出来る、愛おしい人。
暑さのためか、風呂に入ったためか、いつもより胸元の留め具も緩んでいる。
「ほんと、無防備……可愛い」
愛しげにサファイアの瞳を細め、フォルは呟く。
そして、その表情が悪戯っぽいものに変わった。
「何処までやったら起きるかな……?」
そう、ちょっとした悪戯心。
ちょっとした、嗜虐心。
フォルはにぃっと笑を浮かべて、スターリンの髪に手を伸ばした。
まずはその髪をそっと漉く。
まだ濡れていることがわかったため、少しずつその髪を乾かしてやりながら。
よほど深く眠っているらしく、スターリンは目を覚まさない。
ほんの少しだけ身じろぎしたが、それだけだった。
「ん、じゃあ次は……」
フォルは小さくつぶやいて、そっとスターリンの頬にキス。
流石に一瞬身体が動くが、やはり目を開けはしない。
「むぅ……疲れてるのかなぁ」
これだけしても起きないなら寝かせてあげるべきかな、とも思ったが……
一度火が付いた悪戯心はそうそう簡単に消えるものではない。
それに何より、最近あまりこうして触れることがなかった。
愛しい人の、無防備な姿。
愛しい彼の、静かな寝顔。
元々、快楽や楽しいことには弱いフォル。
我慢など、効くはずがなかった。
「ごめんね、書記長様」
―― もう限界。
フォルは小さくそう呟くと、薄く開いたスターリンの唇に自分のそれを合わせた。
そのままするりと舌を滑り込ませる。
器用に、スターリンの服の留め具を外して上着を緩めながら。
「ん……っ!?」
流石に苦しくなったらしく、スターリンはぱちっと目をあけた。
驚いた顔をして、フォルを見る彼の瞳。
フォルは悪戯に笑いつつ、一層激しく彼の口内を犯した。
戸惑いつつ、スターリンはされるがままになる。
しかしいい加減に呼吸も苦しくなり、琥珀の瞳に涙が滲んだ。
フォルはそれを見ると漸く彼の唇を解放した。
「あ、ふ……はぁ、……っ」
甘い吐息混じりに酸素を欲するスターリンを見てフォルは笑う。
「あはは、ごめんね。寝起きでこれは辛かったかな?」
「ふぉ、る……っいつの間に、帰って……」
「ついさっき。何処までやったら君が起きるかなぁって思ったんだけど……
あんまりに寝顔が無防備だから、ついついキスしちゃった」
"ごめんね?"と言いつつ、あまり反省した様子はないフォル。
スターリンは酸素を必死に吸い込んで息を整えてから、フォルを睨んだ。
「いきな、り……驚いた、のだよ」
「ふふ、ごめんね?」
謝りつつ、フォルは緩めたスターリンの上着の中に手を差し入れる。
夏でもひやりとしている彼の手が触れると、スターリンの体は小さく跳ねた。
冷たい手に触れられても、対照的に跳ね上がる体温。
「ひ、ぁ……っやめ、ろ……馬鹿っ」
スターリンは上ずった声でそう言いつつ、軽く身体を捩る。
快楽から逃れようとするようなその動き。
フォルは嗜虐的な笑を濃くすると、スターリンの体に自分の身体を密着させた。
僅かにでも触れた場所から体温が伝わる。
そんな体勢のまま、フォルはスターリンの耳元に口を寄せた。
「ほんとにやめてほしい?」
キスだけで十分?と訊ねて、目を細めるフォル。
いや、と口だけで拒んでも、体は決して拒んでなどいないことは知っている。
上がった呼吸と、僅かに震える身体。
今まで何度もこうして触れてきたのだ。
スターリンの快楽のポイントくらい、この堕天使は十分心得ている。
とはいえ、そう簡単に屈したくないと思うのがスターリン。
わざと視線を外しつつ、スターリンは口を噤んだ。
フォルはそれを見て小さく笑う。
"いい度胸だねぇ、書記長様?"と妖艶に呟くと、すぅっとスターリンの腰を撫でた。
ぞくり、と背を駆け上がる感覚。
あげそうになる声を必死にこらえるスターリンの表情が何とも色っぽい。
「……っ」
「ふふ、どうしたの?書記長様」
自分の帰りが遅かった為にスターリンが眠ってしまったことは知っているが、
暫くほうって置かれてやや不機嫌な堕天使は意地悪だ。
スターリンは半ば睨むようにフォルを見るが、無論それは無意味。
寧ろ、フォルを煽る結果にしかならない。
しなやかな指先がスターリンの髪を掬った。
猫のように目を細めるフォル。
髪を撫でるときに僅かに首筋に触れた指先。
それだけでスターリンの体はびくん、と震える。
は、と口からあまい息がこぼれ落ちた。
「キスだけで、十分?ほんとにやめてほしい?」
もう一度問いかける、フォル。
スターリンは羞恥と快楽故に白い頬を真っ赤に染めながら、
涙で潤んだ琥珀色の瞳でフォルを見上げる。
彼の頬に流れた涙をぺろ、と舐めてフォルは笑った。
「答えないとこのまま放置するよ?」
「……っ悪、趣味、なのだよ……」
「今に始まったことじゃあないでしょう?」
フォルはくすくすと笑いながらスターリンにそういった。
全くを持ってそのとおり。
フォルの意地悪な性格も、こういった焦らすような言動、行動も、
全て今に始まったことではない。
スターリンは迷うように視線を泳がせた。
理性と本能の狭間。
慣れた愛撫で彼に乱されたいと思ってしまうことに対する、羞恥。
久しく触れられていなかったことから感じる微かな、不安。
そんな思いの中で揺れるスターリンを暫し見つめていたフォルだが……
やがて、フッと笑って優しい声で言った。
「ふふ、冗談だよ。あんまり君を虐めてもなんだし……
何より、そんな顔見せられちゃ僕が我慢できないよ」
フォルはそう言いながら、スターリンの胸元を開いて舌を這わせる。
温かく濡れた感覚。
ゆるゆると高められる快楽に、スターリンの呼吸は次第に早くなる。
甘い吐息と噛み殺したような嬌声が薄く開いた唇から溢れる。
フォルが時折軽く歯を立てる度にスターリンの身体がびくっと大きくはねた。
「ひぁ……ぁっ」
「ふふ、可愛い反応してくれるじゃないか。
でも、暫く触れてなかったからね……怖い?」
少し低い声で、耳元で囁くフォルの声。
スターリンは小さく首を振った。
一応、明確な恐怖はない。
彼……フォルの触れ方は、乱暴なようで優しい。
スターリンの反応を見てフォルは目を細め、"それなら良かった"と言う。
そのまま、きつくスターリンの肌に吸い付いて、赤い花を咲かせる。
甘く、甘く、激しく、スターリンを翻弄するフォルの愛撫。
噛み殺したような嬌声を漏らしつつ、スターリンはフォルの背に腕を回す。
快楽に耐えようとするようにしがみつく彼の表情に、酔って。
「あんまり僕を煽っちゃダメだよ、書記長様」
「煽って、なんか……ぁっ」
煽ってなんかいない、と言いたいらしいが、言葉にならない。
びくびくと身体を震わせるスターリンを見て、堕天使は妖艶な笑を浮かべる。
そのままスターリンの首筋に軽く噛み付けば、一層甘い声が聞こえて。
ぎゅ、ときつく背にしがみつくスターリンの手の力が強くなる。
服越しに食い込む彼の爪を感じながら、フォルは目を細めた。
「かーわいい。……愛してるよ、書記長様。
でも、可愛いから……手加減はできないや」
何度目かわからない"ごめんね"を口にしながら、フォルは軽くスターリンの耳を噛んだ。
―― 君の所為だよ、なんて。 ――
(無防備な君の所為。綺麗すぎる君の所為。
そんな君を見て我慢出来る程、僕はおとなしくないんだよ?)
(意地悪く笑って、意地悪く焦らして。
そんな彼の甘い甘い毒のような言葉に酔っている俺は…)
2013-7-31 22:36