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天国の貴女へ。

例えば、僕が君を愛する資格を持っていたなら。。
力の限り、抱き締めていたい。

例えば、僕が君に愛される資格があったなら。
力の限り、抱き締めて欲しい。

いつか、遠く先の未来に。
君が深い闇に飲まれて身動きが出来なくなっても。
痛々しいほどの悲痛な声をあげて泣いていても。
君の心が休まる場所を、僕が造ってあげる。

いつか、そう遠く無い未来に。
君が、朗らかに微笑んでいたなら。
カラフルな優しい光に囲まれて、自由に飛び舞われるなら。
僕の気持ちと一緒に、たくさんの花束を君に贈るよ。


だから、お願い。
その時まで、僕から離れないで。
力の限り抱き締めるから。
僕は君に抱き締めて貰いたい。

存在の定義


君と僕、2つで1つ
僕と君、2つで1つ

君と僕、2人で1つ
僕と君、2人で1つ

独りでは解らないんだ
独りでは終わらないんだ
独りでは進まないんだ
独りでは出来ないんだ
独りでは生きれないんだ
独りでは死んで逝けない

君と僕
2人じゃなきゃ、解らない
2人じゃなきゃ、終わらない
2人じゃなきゃ、進まない
2人じゃなきゃ、出来ない
2人じゃなきゃ、生きれないし
2人じゃなきゃ、死んで逝けない

君と僕

僕と君

鏡に映る、君
鏡を見る、僕

鏡に映る、僕
鏡を見る、君

絶対的な
相対的な
はたまた不可思議な

君と僕

君は、どこにいますか?

アンナ

「アンナが死んだ日の事を覚えているかい」

冬、アンナが死んだのは一昨年の今日だ。
この街にアンナが訪れたのも雪のふる季節だった。

『チャーオ、ルーシェ』
『アンナ』
『ナターレまでには来る予定だったんだけど、残念、間に合わなかったわ』
『アンナ、君は此所に来ちゃいけない』
『何故?ロッソがいるから?』
『そうだ、今度こそ君はロッソに捕まってしまうぞ!!』
『大丈夫よ、この場所は貴方しか知らないわ』
『いや、それが…』


『やあ、アンナ』

『ロッソ!』
『アンナ、君は早く逃げるんだ』
『アンナ、・・・いや、シニョリーナ。此方へおいで』
『・・・』
『君の父親にはすべて取られてしまったからね…君を殺せば、あのクソ親父も少しは悲しむだろう?』
『や、止めて』
『そんなに怯えてどうしたんだい、シニョリーナ。フェスタはまだこれからだよ』



『ルーナが見守るなか愛死合おう、シニョリーナ』

その日、イタリアの夜に紅が舞う。
ある、シニョリーナの声と共に。






「アンナが死んだ日の事をを覚えているかい?」


「あぁ、もちろん覚えているさ…




僕が殺したんだ」





END

愛したいから愛せない。



僕の愛は皆と少し違ってて、理解されない事のが多い。
皆、愛してるとか言葉や行動(例えば抱き締めるとかキスとかセックスもそう)で表すんだろうけれど僕はそんなんじゃ足りなくて、本当に大切で大事で愛してるものは、食べてしまいたくなる。
それが僕の愛すべき彼女なら、口に含んで全ての場所を舐め尽くして、それから滅茶苦茶に噛み砕いて飲み込んでしまいたい。
そしたら彼女には申し訳ないけど、僕のお腹の中で僕が死ぬまで一生一緒に居てもらえるじゃない?うん、それから毎日一緒に出掛けられるし彼女に変な虫がつかなくて良いよね。
あぁ、そうだ彼女の写真を撮っておかないとね。・・・何でって、僕のお腹にいる彼女の顔を忘れないようにさ!人間には限界があるからね、いくら僕でも彼女の顔を一生憶えていられるかって言ったらそれは無理な話だよ。
まぁ、君たちにはこの素晴らしさが解らないと思うし、理解してもらいたくもない。
・・・え?イカれてる?






うん、知ってる。
だから、ねぇ…



・・・僕の中で生きて。

―゛彼女゛
彼女は、黒猫の様なしなやかさを持つ。
陶磁器のように白い手足に
美しく長い金髪
切れ長で碧眼の瞳
ふくよかな胸と
括れたウエスト

どれもが、彼を虜にして離さない。



そんな自分を彼女は心底忌み嫌っていた。


手足を砕いてみては。
彼が好きだと言った長い髪を引きちぎってみては。
彼が離せないと言った瞳を潰してみては。
自分の身体を酸でドロドロに溶かしてみてはどうだろうか。

それでも彼は彼女を離すことはなかった。



『恨む、恨むぞ…!何故私に美を与えたのか!!』

それが彼女の最後の言葉だった。
彼女は自分の足に重りを着けて海に沈んだ。



生まれ変わった彼女は最初にこう言った。







『私の他に美しい者はいないか。・・・ならば私がビーナスとなって大神に仕えよう』
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