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初恋

 今日はなんだか冷凍食品のチャーハンが食べたいと思った。

 朝、中学校の頃好きだったみーちゃんと一緒に旅館のベッドに入って抱き合うという夢が醒めて、いつもだったらそのままもう一度寝るんだけど、今日はすんなり起きた。

 中学校の頃好きだったみーちゃんというのは、僕の初恋の女の子で、実は幼稚園の頃からなんとなく好きだった子のことである。この初恋というのも正確に言うと少し違っていて、幼稚園生の頃の僕は同時に二人の女の子に恋をしてしまっていた。

 幼稚園に入りたての僕は、なぜかは覚えていないけれど年長さんの部屋に迷い込んでいた。「うわぁまずい。ここはいつもと違う部屋だ。はやく砂場に戻ってダムをつくらなきゃ。」4才の頃の僕は砂場を掘って水を流すことに命をかけていたのだ。セミの抜け殻を集めることとうまく両立して。しかしその年長さんの部屋の人を見ていると、一人の女の子が目に入り、4才の僕はその場に立ち尽くしてしまったのだ。

 「うつくしい。」果たして4才の幼稚園児がこの言葉を発せられるのかは定かではないのだが、たしかに僕は真っ白の頭でこう言っていたのだ。これがかなちゃんとの出会いだった。

 かなちゃんとの思いではあんまりなくて、今では出会いの衝撃と、小学校二年生のときにかなちゃんが遠くに引っ越してしまうということで、友達にかこまれたかなちゃんを遠くから見つめているという思いでしか残っていない。そのころから僕は好きな人に話しかけたりちょっかい出したりするのが苦手だったので、見つめることしかできなかったのである。

 それと同時に好きになったというみーちゃんは同級生で、かなちゃんが綺麗系とするならみーちゃんは可愛い系で、ダムをつくったりセミの抜け殻を集めてる時間以外はみーちゃんのことを見つめていた。幼稚園時代の僕の頭の中はみーちゃんとかなちゃんを見つめることと、ダムをつくることと、セミの抜け殻を集めることで一杯だったのだ。

 ちなみにみーちゃんとは幼稚園の学芸会のねずみの花嫁という劇で初共演を果たしている。

 たしか、ある女の子ねずみの花婿を探すという物語で、太陽とか風とか壁とか、なぜか無機物や自然現象的なものが私こそ花婿にふさわしいと言って現れるんだけれど、結局それらに魅力で打ち勝った若者の男の子ねずみと結婚するという話だったはずだ。

 そこで僕はねずみの花婿役、みーちゃんは花嫁役に抜擢されたのだ。いうなれば主演男優、主演女優というわけである。生まれてこの方、主演というものはこのねずみの花嫁でしか経験したことがないので大いに緊張したはずだが、小さな舞台の真ん中でみーちゃんと手をつないでフィナーレを迎えた瞬間はまちがいなく4才山本少年人生の絶頂だったろう。

 
 いやまさか、そのときには十何年後にその子と抱き合う夢を見て目が覚めるなんて思わないわな。

 冷凍食品のチャーハン食べたいって思ったのはその夢が醒めた直後だったんだけど、こんな内容になるなら冒頭に冷凍チャーハンのくだり入れる必要なかったな。でも食べたくなったんだよ。冷凍チャーハン。

ケンジヨク

 僕は最近ランニングにはまっているので、今日も砧公園までランニングに行こうかと思っていた。

 まず寝起きなのでシャワーを浴びる。

 そうそう、僕は高校時代の一人暮らしで朝シャンが習慣づいてしまった。朝シャンはとてもすっきりするし、ドラゴン桜でも寝起きの熱いシャワーは血流をよくするからいいよ。みたいな事を言っていたので続いているのだが、よく考えれば自分にとってデメリットのほうが多いのだ。

 
 まず、朝だからそんなに時間に余裕があるわけでもないのに朝シャンするために20分は使ってしまうし、少し前なら朝シャンかっけーみたいな潮流だった気がするんだけど、もはや朝シャンは死語らしいじゃないか。

 
 それこそこの間ラジオで死語を使ったCMが流れていて、その中に朝シャンが使われていて驚愕したのだ。朝シャンが死語というのなら、今の時代、朝にシャワーを浴びている人は朝シャンのことをなんと言って人に説明するのだろう。

 そのまえに朝シャンってことは夜にお風呂入らないの?やだ不潔!と思われる女性陣もいると思うので釈明しておくが、むしろ清潔だ!だって朝シャワー浴びた清潔な身体で日中過ごすのだから。夜にお風呂に入って6時間くらい経った身体で日中過ごすのとどちらが新鮮か考えてみればすぐ分かるはずなのに。たぶんこのなんとなくの不潔感が朝シャンを死語に追いやってしまったのだろう。そんな悲しみを抱えながらシャワーを浴びる。

 そうだ、ランニングだ。もう砧公園も桜が満開だろうか。いやまてよ、今日は土曜日じゃないか!東京でも桜が開花しましたと発表されてから最初の休日、ということは花見客で公園内はごった返しているのでは!

 くそぅ、いやだ。僕のランニングコースは、砧公園まで走って、公園を一周してから芝生でストレッチしながらサングリアというメーカーのポカリみたいなアクエリアスみたいなスポーツドリンクを飲んでちょっと寝るという流れになっているから、たぶんストレッチをしているときに花見客を見ながらストレッチしなくてはならなくなる。つまり逆に花見客からも見られるということなので、酔った大学生に噂されないとも限らない。

 僕は人の目をけっこう気にする性質なので、一人なになにということをするのが苦手である。牛丼屋とかはめちゃくちゃ行くけど、団体さんが基本みたいなところに一人で乗り込むことは、あの人友達がいないのかしら。と思われるのがいやなので、実際いないんだが、そういうところは避けるのだ。

 
 大学生やママさんたちがお花見をしている隣で、真面目にストレッチしている男がいたら少なからず風情を壊してしまうし、僕自身楽しい雰囲気に取り囲まれて、あれなんで土曜日のこんな花見日和に一人きりでストレッチしてるんだろう。という寂しさに包まれてしまうよ。

 そういうことをランニングする前に毎度毎度考えるのだけれど、それでもたまに走りに行ってしまうのにはそれなりの理由がある。

 例えば一人で汗をかきながらストレッチをして、たまたま前を通りかかる人が、わああの人さわやかにストレッチしているわ、ちょっとかっこいいかも。と思われたいからだ。もちろん毎回そんな風に思われるなんて考えていないし、そもそも9割方見られていないのだろうけど、もしかしたらチラッと目に入って「おっ」とか「あっ」とか思われるかもしれないじゃないか。

 夢のあることをいうと、いつも犬の散歩をしている志田未来ちゃんみたいな可愛い女の子が、いつも走っていますよねここら辺に住んでいるんですか。みたいに話しかけてくれたらそれはもう最高だ。まるでドラマじゃないか。オレンジデイズみたいだ。オレンジデイズは観たことないんだけれどきっとそんな感じがするな。

 しかし現実は厳しいもので、もしかしたら、なんださっきからずっとストレッチしやがってかっこつけてるつもりなのか。みたいに思われるかもしれないので、その自己顕示欲と自意識過剰の狭間でストレッチをしているというわけだ。

 さんざん書いてきたけど、これもしかしたら人物特定されかねんのではなかろうか。砧公園の芝生で一人でストレッチしている男といったらそんなにたくさんいるもんじゃないだろう。なんか怖くなってきたけど、まぁこんなブログ誰に読まれているわけでもないし、それはたまたま見つけた人に「あっ」と思われたいがために書いちゃいるが、いくらネットが発達してそういう人物特定することが得意という人がいっぱいいる時代でもそこまで気にする必要はないだろう。

 さて、おそるおそる行ってこよう。
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