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宛先の無い手紙 ‐13年目の哀悼‐
・・Music
2012/07/07/Sat 17:12
拝啓 Kamiさま
貴方が天上へ召されて3年経った日から13年目の今日まで、ずっとこの日に貴方への想いをしたためて来ました。
宛先の無い手紙を。
今年は少し遅くなってしまいました。
それというのも、ネットで「MALICE MIZER」と貴方のことを、とても詳しく記していた記事を見つけて、胸がいっぱいになってしまっていて。
どんな言葉も安っぽくなってしまうような気がして、何も綴れませんでした。
今でも語り種となるGackt失踪の真実は何処にあるのか、全ては封印された壺の中……。
それはあらゆる立場から見たなら、きっと100通りの意見が出て来るのでしょう。
だけど本当のことは、貴方やManaさまたち、みんなの胸の中にあるのでしょう。
けれど、あの黄金期、貴方があの場所で、あの歌うドラムの音を遺したことこそが、確かな真実。
「ドラムプレイヤーというより『表現者』である」という思い
ドラムは打楽器だとは言わず、メロディ楽器だと言い切っていた音に対する貴方の思い
『やり残したことがあるという意識が死への恐怖を作るのならば、やり残しがあること自体が運命だったのだ』
貴方のこの言葉とそれらの思いに全てが有るんじゃないか… そう感じるのです。
人間なのだから反目もすれば、反発もする。
進むべき道を廻って、方向性を闘わせなければならなくなることもある。
Gacktが失踪という形を取ったことの真実など、追いかけ探してみても意味はないと思うのです。
何故なら、Kami、貴方は確かに其処にいて、ドラムが歌う素晴らしさでわたしの心の琴線を大きく揺らした。
それこそが「確かな真実」なのだから。
Kami わたしは未だに貴方を愛しています。
貴方の遺した音と一緒に生きています。
2012年6月21日
13年目の夏至の日に―――
(再考・7月7日)
冰月まひな 拝
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